電気代の値上がりが止まらない。大手電力10社のうち、東京電力や東北電力など大手電力7社が、6月1日の使用分から、家庭向けで契約者の多い「規制料金」の値上げを敢行した。
とくにこれから夏の季節はエアコンの稼働率も高まる。地球温暖化の影響に加え、今年初めまでラニーニャ現象が続いた名残で、今年は4月の時点ですでに30度を超える真夏日が幾日も観測されている。気象庁の予測でも、今年7月と8月の気温は東日本と西日本で平年並みか高く、猛暑日が多く、厳しい夏になる可能性が高いという。熱中症も怖いが、エアコンフル稼働後に請求される電気代を想像すると、背筋が寒くなってしまう。
値上がり前から節電対策に取り組んでいるという家庭も多いようだ。
手軽にできる節電としては、例えば、コンセントから小まめにプラグを抜いて待機電力を節電したり、エアコンと扇風機を併用することで高めの温度設定でも空気の循環によって涼しく過ごせたり、窓や壁の断熱を見直したり、どの家庭でも一つくらいは何か行っているのではないだろうか。一つ一つはわずかな節電でも、ちりも積もれば山となるで、年間のトータルでみると大きく違ってくるはずだ。
また、これから家を買う人やリフォームなどを考えている家庭は、住宅の性能がどれだけ節電効果に影響があるかも気にした方が良いだろう。太陽光発電の導入はもちろんのこと、断熱性や気密性が優れているのといないのとでは、長い年月の中で大きな差がついてしまう。
例えば、AQグループ(旧アキュラホーム)が発表した「剛木造 超空間の家FREE3(トリプルフリー)」は、ZEH基準を上回る断熱性と気密性で高い人気を獲得している。
光熱費高騰による生活不安は募るばかりだが、だからといって、炎天下にエアコンなしでガマンするのも危険だ。いくら電気代が高くても、命には代えられない。エアコンをつけても安心して快適に暮らせるよう、本格的な夏を迎える前に、住まいの断熱や節電対策を今一度、見直してほしい。(編集担当:藤原伊織)

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