日産、カルソニックカンセイ株を売却する理由。そして解き放たれるカルソニックは何を……

日産、カルソニックカンセイ株を売却する理由。そして解き放たれるカルソニックは何を……

 日産自動車は、世界有数の資産運用会社であるKKRの傘下の投資ファンドが保有する特別目的会社であるCKホールディングスが、カルソニックカンセイのすべての既存株式に対し株式公開買付け(TOB)を実施する意向であると発表した。


 カルソニックカンセイは、古くからの日産系列サプライヤーで、なかで最大手だ。日産車の内装、空調システム、コンプレッサー、排気システム、電製部品などを扱う自動車部品メーカーだった。現在では、最大顧客である日産自動車のほか、日産とアライアンスを結ぶルノー、ダイムラーほか、いすゞ、ゼネラルモーターズをはじめとした世界の自動車メーカーと取引している。2016年3月期決算は、売上高は初の大台1兆533億円、営業利益382億円だった。


 カルソニックカンセイの発行済株式は2億6788万2277株で、提示価格に基づくカルソニックカンセイの時価総額は4983億円と試算される。そのうちの41%が日産所有なわけで、日産は今回の公開買い付けで2043億円ほどの現金を手に入れる。


 世界の自動車業界は、自動運転、電気自動車(EV)へのシフトなど、大きな転換が始まりつつある。アップルやグーグルのようなIT系企業が自動運転などのAI戦略で業界に参入。自動車業界勢力図を大規模に塗り替えてしまうかもしれない。こうした状況を背景に、世界の大手自動車メーカーも生き残りを賭けて次の戦略を模索している。


 日産にカルロス・ゴーン氏が社長に就任して以来、「系列にこだわらず、ベストなパートナーと組む」とする方針を貫いてきた。先般、三菱自動車の支援に乗り出し出資したのも、三菱自のEV知見が魅力だったからとも言われている。今後、カルソニックカンセイ株売却で得た資金で、「セレナ」に搭載して話題のレベル2の自動運転「プロパイロット」の進化、EV「リーフ」の次期モデルの開発などを進めるのかも知れない。


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2016年11月26日のライフスタイル記事

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