11月12日、京都大学大学院情報学研究科の原田博司教授の研究グループと、株式会社日新システムズ、ローム株式会社の3者は、英Arm社の協力を得て、国際無線通信規格Wi-SUN FANに準拠したソフトウェアスタックをArm のIoT デバイス組込み用OS「Mbed OS」に対応させることに成功したと発表した。加えて、Wi-SUN FANのネットワーク経由で、Arm のIoTプラットフォーム「Arm Pelion IoT Platform」への接続とデータ送受信を行わせることにも成功。
Wi-SUN FANがMbed OSに対応したことで、具体的にはどんなメリットがあるのだろうか。Mbed OS は、Arm社のCortex Mシリーズプロセッサなどに最適な、オープンソースのIoTデバイス向けオペレーティングシステム。安価で入手しやすい対応ボードを使うことで、すぐにアプリケーション開発ができるのが大きな特長だ。また、OSだけに留まらず、多くの構成部分がオープンソース、もしくは無償で提供されているので、2014年の発表以来、Mbedは飛躍的にシェアを拡大し、今ではIoT開発においては代表的な存在として、多くのメーカーやクラウドサービス企業などから支持を得ている。
一方、Wi-SUN FANは、日本発の世界標準無線通信規格「Wi-SUN」の屋外での長距離通信を目的としたものだ。Wi-Fiなどと比べて長距離を低消費電力で、相互通信できるWi-SUNは、スマートメーターや家庭内の電力消費管理を行うHEMSなど、主に屋内でのIoT環境で広く利用されているが、Wi-SUN FANでは、さらに広範囲のデータ通信のカバーが可能なマルチホップ通信を採用することで、長距離かつ安全なネットワーク構築を実現する。
マルチホップ通信の特徴は、アクセスポイント等を利用しなくても、Wi-SUN FANに対応した端末間で通信できることだ。ターゲットの端末に直接無線伝送ができないような場合でも、途中の端末が中継することで通信が可能になる。また、無線電波変動や電波障害が発生した場合は迂回経路を探索して、安定した通信を確保することもできる。そのため、今話題のスマートシティやスマートグリッドなどのアプリケーションに最適な無線通信規格として、Wi-SUN FANは日本だけでなく海外でも採用が拡大しているのだ。
Mbed OSがWi-SUN FANに対応したことで、IoT データを無線通信でクラウドへ送信したり、逆にクラウドからIoT 機器を管理することができるようになるほか、IoT 向けクラウドプラットフォームのPelion Device Management を利用すれば、個別のIoT デバイス管理をセキュアに行うことができるようになる。











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