「写真に写るタイプのオタク」として被写体活動を開始。「同人グラビア」という趣味から派生した新ジャンルを開拓し活動しているいくみ。
即売会で写真集を発行すれば行列が絶えないほどの人気を誇っている。

そんな彼女が初となるメジャー写真集『In My Room』を7月14日に発売する。コンセプトや組みまでこだわり抜いた渾身の1作だ。今回、発売に合わせこれまでの足跡と写真集に詰めた思いを聞いた。(前中後編の前編)

【写真】新緑に映えるいくみの爽やか撮りおろしショット

──コミックマーケットなど同人誌即売会で写真集を販売するたびに、大行列を作っているいくみさん。そもそも、「同人グラビア」を始めたきっかけは何だったんですか?

いくみ 小学生の頃からアニメや漫画が大好きで、青春18切符を片手にコミックマーケットに遊びに行っていたんですよね。そこから次第にコスプレが趣味になって、イベントでカメラマンさんに写真を撮っていただくようになったことが被写体としてのスタートです。そこからイベントで知り合ったカメラマンさんと作品撮りをするうちにだんだんと「私もちょっと脱いでみたいな」という気持ちが芽生えて、同人グラビアに繋がりました。

──コスプレから同人グラビアと、似たようでいて被写体として全く新しいジャンルに挑戦されているのがすごいです。

いくみ もちろん、コスプレも大好きですよ。ただ、作品やキャラクターが好きだからこそ、コスプレとグラビアを一緒にしたくなかったんです。コスプレをした状態で肌見せをするのって、そのキャラクターのイメージを壊しかねないじゃないですか? だったら私自身として脱ぐしかないなぁと(笑)。


──同人グラビアの撮影は、コスプレ姿を撮られるのとはまた違う感覚なのでしょうか?

いくみ 違いますね。グラビアで女の子の綺麗な体を見ることが好きではあったんですけど、やっぱり下着姿を撮られることに対してちょっとした恥じらいもありました。だから最初は、服を着たまま下着をチラ見せしたり、下着の上に軽くシャツ羽織ったりしていましたね。今はだいぶ大胆に脱いでしまっていますけど(笑)。

──カメラの前に立っているときは、自然と自信も湧いてくるものなのでしょうか?

いくみ カメラマンさんからはよく「もっと自信を持ちなよ」と言われてしまうくらい、全然自信のあるタイプではないです(笑)。でも、多くの方が見てくださっていますし、「カメラの前に立つときだけでも自信を持たねば」とは常々思っていますね。ただの私ではなく。「同人グラビアのいくみだから!」って。

──「グラビアで女の子の綺麗な体を見ることも好き」とのことですが、グラビアに興味を持ったきっかけは?

いくみ AKB48さんやももクロ(ももいろクローバーZ)さんなどのアイドルグループが大好きで、よく写真集を買っていたんです。その流れで少しずつグラビアアイドルの方々の写真集も手にとるようになっていき、「なんて綺麗な体なんだ!」とその美しさに圧倒されてしまって。

──そして自分も、と繋がっていくんですね。

いくみ 私、鏡の前に立つと全然大した体じゃないんです。
でもグラビアアイドルの方たちのポージングを参考に、見せ方を工夫しながら撮ってもらうと、自分でも驚くくらいスタイルよく写るんですよ。それが何より嬉しいですし、同人グラビアをやっていて楽しいなと思う瞬間でもあります。

──お話を聞いていると、脱ぐことに対するこだわりを強く感じます。グラビアアイドルになろうとは思わなかったんですか?

いくみ 思わなかったですね。同人グラビアはあくまでも趣味の延長。ありがたいことに応援してくださるファンの方がいて、今回写真集を出させていただくことになりましたが、グラビアを職業にしようという考えは全くありませんでした。現に今もOLとして、不動産会社で受付や事務仕事をやっていますし。

──OLもされていると聞いてはいましたが、まさか今も働かれているとは! 同人活動とOLの割合はどれくらいなんですか?

いくみ 入社当初は週休2日制で普通に働きながら、趣味で同人グラビアをやっていました。今は社長も私の活動を知ってくれているので、撮影やイベントの日に合わせてお休みをいただくこともあります。最近だと、大体週3勤務になることが多いですかね。

──え、社長も知っているんですか!?

いくみ だんだん活動が忙しくなるにつれて、隠せなくなってきてしまって(笑)。素直に打ち明けたら、好奇心旺盛な社長だったので、むしろ活動に興味を持って応援してくれるようになりました。
急遽イベントが入ったときも「じゃあこの仕事を前倒しにしてやっておいてくれたら、休んでいいよ」って融通を利かせてくれたり。

──かなり協力的な社長さんなんですね。

いくみ 実は、今回の写真集の撮影にも協力してもらっています。最初の方にバーのシーンがあるんですけど、このバーは社長の知り合いの方のお店で、撮影のためにわざわざ開けてくださって。ほかにも車の中で撮影したシーンがあるんですけど、これは社長の私物(笑)。社長の乗っている車がオープンカーだと知って、「上部が開くなら写真も撮りやすそう」なんて話をしたら快く貸してくださいました。本当に社長には感謝の気持ちでいっぱいです。最後のクレジットページに「Special Thanks」として名前も書かせていただいたので、見つけてみてください(笑)。

>>中編後編に続く

(取材・文/とり)
▽いくみ
写真映えする完璧なボディだけでなく、ユーモラスなアイデアショットでも人気を博しているコスプレイヤー。Twitterのフォロワー数は35万人を超えている。
Twitter:@193iKkyu3@P193azs
Instagram:nomita193
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