【写真】キャリア18年も輝きを増し続ける吉田早希 撮りおろしカット【12点】
──吉田さんは2019年5月よりPPエンタープライズに所属していますが、吉田さんはコスプレイヤーというわけではないとか。
吉田 仕事でコスプレに携わることはありますけど、基本はグラビアアイドルです。もともと代表のよきゅーんちゃんと友達で、その縁で所属することになりました。縁故ですね(笑)。
──今回は吉田さんのグラビアアイドル人生を、順を追って振り返っていきたいんですが、芸能活動を始めたのはお幾つのときですか?
吉田 14歳なので中学3年生のときです。家から中学校までの通学時間が片道2時間もかかる距離で、このまま私は往復4時間も浪費して、学校に行って帰るだけの毎日でいいのかって悩んでいたんですよ。そんなときにスカウトを受けてグラビアデビューをしました。周りにミュージカル『アニー』に出ている子もいたので、華やかな世界が羨ましい気持ちもあったんですよね。
──吉田さんはすぐにグラビアデビューされていますが、当時、人前で水着になることに抵抗は?
吉田 あんまりなかったですね。「恥じらい」はもちろんありましたが、若さゆえに「何とかなるだろう!」という気持ちの方が優っていたんだと思います(笑)。
──すぐにお仕事は軌道に乗ったんですか?
吉田 そうですね。
──家族はお仕事に賛成だったんですか。
吉田 それが我ながら体当たりだなと思うのは、写真集のお仕事が決まってから家族に打ち明けたんです(笑)。
──それまでは内緒だったってことですか?
吉田 そうです。デビューして間もなく写真集が決まったので、それほどの期間ではないんですけど、写真集となると18歳未満なので親の許諾が必要で、もうだいたいの話を先方とつけた後に「さあ、どうですか?」って感じで親に伝えました。そのときは渋々で許可してくれました。写真集を出してから、父の知り合いに有名なカメラマンさんがいて、その方に写真集を見せて「この先もこの世界でやっていけそうですか?」と相談したみたいなんです。そうしたら、その方が「いいんじゃない?」って軽いノリで仰ったらしくて、それ以降本格的に応援してくれるようになりましたね。
──高校時代、将来も芸能界でやっていこうという気持ちはなかったんですか?
吉田 先々もお仕事が出来るとは思っていなかったので、まったくなかったです。幼かったからもあると思うのですが、当時は刹那的にお仕事をこなしていくことしか知らなくて。どうしたら仕事が来るか、という戦略も考えたことがなかったです。口を開けてオファーを待っているだけの状態でした。
──いつ頃からプロ意識が芽生えたんですか?
吉田 大学卒業が間近に迫ってからです。周りが就職活動をしていく中、本当に切羽詰まってから「どうしよう……」と。ほかの道も考えたりはしたんですけど、まだ辞められないなって自分の中でたぎる思いがありました。
──高校時代は刹那的だったのに何があったのでしょうか。
吉田 当時所属していた事務所の社長さんが、「芸能を辞めた女の子って絶対に戻ってくる。一度スポットライトを浴びると忘れられなくなるんだ」という話をしていて、実際に一度辞めてから戻ってくる子も多かったんです。その話を聞いて「なるほど」と。未練があっていつか戻るぐらいなら、もう少し頑張ろうと思って、大学卒業後も続ける覚悟ができたんです。
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(取材・文/猪口貴裕)
▽吉田早希(よしだ・さき)
6月7日生まれ。164センチ。B型。
Twitter:@yoshida_saki
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