【前編はこちら】ハリウッドザコシショウが語る意外すぎるブランディング術「裸衣装もすべて戦略」
【写真】「SMA芸人」の総帥・ハリウッドザコシショウ
――「キング・オブ・あらびき」とまで呼ばれ、狂気的な芸が特徴的なザコシショウさんですが、今年は『R-1グランプリ2021』で審査員を担当したりと、芸人としてのステージが最近グッと上がっている気がします。
ハリウッドザコシショウ(以下、ザコシ) ありがとうございます(笑)。売れる前は「自分はSMA芸人内で、サンミュージックさんでいうところのカンニング竹山さんみたいなポジションに行かなきゃいけないんだろうな」みたいなことをずっと思ってたんですよ。コメンテーターになりたいとかってわけじゃないんですけど、ウチみたいないろんな個性の芸人を抱えた事務所的にも、知名度というか立ち位置というか、竹山さんレベルの芸人になりたいなって。今、僕がそうなれているかというとそうではないけど、「ハリウッド軍団」って軍団を率いて総帥的な位置にいさせてもらっている今の自分を見て、「この方向で間違ってなかったな」とは思ってますね。
――『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「SMA芸人」が特集されるなど、事務所への注目度も上がってきましたね。意外にも「戦略家」だというザコシショウさんですが、そうした事務所の後輩芸人さんに相談したりすることはあるんでしょうか。
ザコシ ありますあります。小峠(英二・バイきんぐ)君なんかは最初に売れてましたから、『R-1』を優勝した後に、バラエティでの立ち回りとかを相談したり。あとは錦鯉の渡辺(隆)ですかね。悩んだらあいつにちょっと聞いたりします。
――それは錦鯉が『M-1グランプリ2020』(テレビ朝日系)でブレイクする前から?
ザコシ ブレイクする前からです。
――渡辺さんの助言で完成したモノマネはどんなものがあるんですか?
ザコシ たとえば松居一代さんのネタとか。僕は最初(松居のYouTubeで配信された)「船越英一郎を愛していたんです……」のところしかやってなかったんですけど、あいつがふと「記者会見のところもやったらどうですか?」ってアドバイスしてくれて。それで「お母ちゃん、お母ちゃん」の電話のくだりを入れたら「お!ええやんええやん」って(笑)。
――じゃあ今の錦鯉のブレイクには喜びもひとしおじゃないですか。
ザコシ いやあ、嬉しいですね。まあ、ハリウッド軍団の中でもバイきんぐと錦鯉と僕は、みんな一回吉本(興業)経験者で、なんだろう、ど真ん中のところで揉まれてきてるんですよ。だからこの3組は馬力が違うというか。
――いつかは売れると思ってた、と。
ザコシ そうかもしれないです。
――芸人界にも、そういう「新人類」がいるんですね。
ザコシ 最初は「金言いただきました!」みたいなことを言うんですよ。でも自分が面白いことと僕のアドバイスをミックスしてやればいいのに、それがうまくいかない。しかも技術的なことだけじゃなくて、「そんなにヒマなら単独ライブとかやればいいじゃん」って言ってもやらない。「僕のタイミングでやらせてください」って、それは何時なんだ?っていう。最近はもう、完全にイヤミで言ってますよ。「ああ、あなたはもうずっとこういう生活でいいんですね?」みたいな感じで(笑)。
――軍団を大きくするのも大変ですね。では最後に、個人的な今後の目標があれば教えてください。
ザコシ やっぱり一番の夢は、僕の冠番組が欲しいっていう事ですね。このご時世、こんな不安定な芸人に任せられないっていうのもわかるんですけど。
――今までそういう話はなかったんですか?
ザコシ いやそれが、これはショナイにしてほしいんですけど実は……(以下、使えない話が続く)。
――そんなことがあったんですか!
ザコシ 任せてくれるっていう人が出てきてくれればうれしいですけどね。決まったらダウンタウンの松本さんみたいに企画にずっと最初から入ってやりたいし、本当に面白いものを突き詰めてやりたい。そこには時間を惜しみなく捧げたいなって思っています。
▽INFORMATION
「ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズSEASON⑫」
配信視聴チケット販売先URL
https://eplus.jp/zakoshisyoh-s/
※配信視聴チケット販売期限は2021年8月15日(日)22時00分まで
▽配信チケットお問い合わせ https://eplus.jp/streamingplus-userguide/
▽グッズ購入先URLアドレス https://www.rocket-exp.com/zakoshisyoh/