【写真】“霊感女優”藤谷更紗を演じる市川由衣、ほか『准教授・高槻彰良の推察』場面カット【6点】
今週放送の第4話でもその映像美は健在。舞台は山中にある豪奢な洋館だ。幽霊が見えると話題の“霊感女優”藤谷更紗(市川由衣)から、主演映画の撮影現場で続く怪異現象の調査依頼を受けた高槻。何故か苦い顔を浮かべる更紗のマネージャー・宮原晴子(馬渕英里何)もいる中、高槻は尚哉らと現場へ出向き、その現象を見たという撮影スタッフらに話を聞きながら真相の解明を試みる。
今回“撮影現場での撮影”という特殊な環境下の撮影に挑む市川と馬渕に、それぞれの役どころや作品の魅力、現場エピソードなどを聞いてみた。
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■市川由衣インタビュー
――第4話の台本を読んだ感想は?
市川 私は怖い話が苦手なので「ホラーだったら嫌だな」と思いつつ (笑)どういう展開になるのかワクワクしながら読んだのですが、このドラマはホラーと言うより、人間の生き様みたいなものが描かれている点が強く印象に残りました。
――女優・藤谷更紗という役についての印象は?
市川 私が演じる藤谷更紗はとても人間らしく、幼いころから特殊な世界にいながらも、とても普通の感覚を持っている真面目な方という印象を持ちました。私も14歳から女優を始め、この業界の色々な面を見てきているので、更紗が感じている事に共感できる部分は多かったです。どんな職業でもそうだと思いますが、長く続けていると悩みも出てきますよね。でも、更紗はそこから逃げないし、すごく応援したくなる人だなと思いましたね。
――ご自身は結婚・出産を経て、女優業に対し心境の変化はありましたか?
市川 私にとっては仕事も家庭も大事なもの。子どももいるので今は独身の時のようには仕事はできませんが、だからこそ1つ1ついただいた仕事にしっかり向き合っていきたいという気持ちが以前より強くなった気がします。今日のように私が仕事で家にいない時は、夫が保育園に送ってくれたり、家事は全部やってくれたりしています。シッターさんにお願いしたりはせず、本当に“夫と二人三脚”で子育てをしているので、たまに家の中は大変なことになっていたりするんですけどね(笑)。
――更紗のマネージャー宮原役・馬渕英里何さんの印象は?
市川 馬渕さんみたいなマネージャーさん、かっこいいですよね!馬渕さん演じる宮原の風格は絶対“社長クラス”だよねとご本人とも話していました(笑)。“大きな芸能事務所の一現場マネージャー”というより“個人でバリバリやっている芸能事務所の社長さん”みたいな感じですから。長年苦楽を共にしてきた仲ですが、だからこそ更紗が心に秘めた思いを言えないというのがとてもリアルだと思いました。
――第4話のキーワード“霊感女優”にかけて、ご自身は“なに女優”?
市川 自分で名付けるんですか!?そうですねぇ…何の色も無い“真っ白な女優”でいたいなとは思います。私のイメージは(作品を)見る人に決めてもらえたらいいのかなと。
――視聴者へのメッセージをお願いします。
市川 第4話は、霊感女優の私の周りで怪奇現象が起こるというところがポイントになっています。本当の幽霊によるものなのか、それとも何か仕掛けがあるのか。
■馬渕英里何インタビュー
――第4話の台本を読んだ感想&宮原晴子という役についての印象は?
馬渕 私が演じる宮原は更紗のマネージャーなんですが、そういえば私、マネージャーさんの役ってやったことがないんですよね。この前(市川)由衣ちゃんとも話をしていたのですが「(宮原は)どう考えても現場のマネージャーじゃないよね?」って(笑)。多分、小さい事務所で、現場も営業も関係なく回っている、ベテランのマネージャーなんだろうなと思って演じています。
――参考にした実在のマネージャーさんがいらっしゃったりしますか?
馬渕 マネージャーさんのキャラってみんな違いますからね~、ホントに。ウチも何年かに1回、マネージャーさんが変わりますけど、気軽に話せる人もいれば、そうじゃない人もいるし(笑)。今、ついてくれているマネージャーさんは新入社員の頃、少しだけ入ってくれてたんですけど、その時と比べると「すごい頼もしくなったな」と感じています。私はあんまりマネージャーさんにこうしてほしいとかあるタイプじゃないんですけど、たまに気持ちに触れることというか「こういうことで(スタッフさんに)褒められたよー」って一生懸命、私の気持ちを上げようとしてくれる思いが見えたりすると、素直に嬉しいですよね。そういうことを言ってくれるのと言ってくれないのでは全然違うので。ただ、今回の宮原役はそういう感じではないので、割と偉そうにしてました(笑)。
――女優・更紗役・市川由衣さんの印象は?
馬渕 由衣ちゃんとは初共演なんですが、本当に可愛い!撮影の合い間はずっと猫の話をしていましたね。彼女は昔から実家で飼っていて、ウチはまだ子どもの猫なんですけど、猫もそれぞれ全然性格が違うので、人が飼っている猫の話を聞くのも好きなんですよ。
――第4話のキーワード“霊感女優”にかけて、ご自身は“なに女優”?
馬渕 何だろうなぁ?逆に聞きたいですよ~。私、個性という個性が皆無なので…あ!よく“個性派女優”なんていう言葉があるから、私は“無個性派女優”にします。私って、イメージがありそうで無いタイプなので、それでお願いします(笑)!
――視聴者へのメッセージをお願いします。
馬渕 第4話は、私たちからすると“あるある”なことですが、視聴者の方からすると撮影現場に、どういうスタッフがいて、その人がどういう働きをして、どういうところに命を懸けて仕事をしているのかというような“撮影現場の裏側”を見ることができます。今回はそんなテレビや映画制作の過程を覗き見る楽しさがありつつ、出てくる色々な人に対して「怪しいな?」と思える伏線がいっぱい張られていますので、そういう点を推理しながら見ていただけたらなと思います!
◆第4話あらすじ(8月28日放送)
「私、幽霊を見た事があるんです」高槻(伊野尾慧)のもとを訪ねてきたのは女優の藤谷更紗(市川由衣)だった。かつて一世を風靡し、今は幽霊が見える『霊感女優』として再ブレイク中の更紗は、主演映画の撮影現場で起きている怪異現象を調べてほしいという。しかしマネージャーの宮原(馬渕英里何)は何故か苦い顔を浮かべる。一方、尚哉(神宮寺勇太)は耳の不調で病院を訪れていた。中耳炎と診断され治療を受ける尚哉。帰宅すると嘘を見抜く能力が消え去っていて…。不安を抱えたまま始まった調査。
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