【写真】受験勉強は1日14時間、体操着でマットの上でも勉強する甲斐心愛
――大学を受けようと思ったのはなぜですか?
甲斐 同じグループの瀧野由美子が「ただよび」(オンラインの予備校)の企画をやっていて、大学受験に挑戦することは知っていたんですけど、その流れで私にもお話をいただきました。そこで私も興味を持って、受験勉強の大変さも考えずに、勢いで始めちゃいました(笑)。お話をいただいたのが今年2月くらいで、実際に勉強を始めたのがゴールデンウイークからです。
――大学に行きたい気持ちはありましたか?
甲斐 興味はありました。お話をいただいて、興味が意欲に変わりました。
――小学校時代の成績はいかがでしたか?
甲斐 勉強しないわりにはよかったです。中1の終わりでSTU48に入ってからも、やっぱり勉強はそんなにしませんでした。この「ただよび」の企画で中1からやり直しました。
――相当大変じゃないですか?
甲斐 めっちゃ大変です! STU48の活動をしていることは大学受験とは何の関係もないし、言い訳にもならないので。自分の実力とテスト用紙との勝負だということは、企画を始めた時に覚悟しました。
――模試も受けているんですよね。
甲斐 もう10回以上受けています。この間も模試があって、それは現代文が8割くらい取れました。
――すごいじゃないですか!
甲斐 今まで受けていた模試は難関国公立向けの模試が多かったから、私にはレベルが高すぎて。でも、この間の模試は今の私の実力に見合ったレベルだったから、それくらい取れたというだけです。
――「ただよび」のオンライン授業を受けてみて、いかがですか?
甲斐 すごい先生方に勉強を教えていただくことも助かっているんですけど、それ以上にメンタル面のサポートをしていただいているなって思います。受験に向けて、どんな心持ちでいないといけないかということも教えていただいています。先生に言われたら、「よし、次の授業までにこの問題を解けるようにしておこう」って思うようになりました。
――一日の勉強時間は?
甲斐 13~14時間です。勉強している自分をスマホでずっと撮影して、怠けないように監視しています。それでも別のスマホをイジっちゃったりすることもあるんですけど、そんな時は「はっ! 自分は見張られてるんだ!」って思うから、すぐにスマホを置いて、勉強に戻ります。
ちょっと眠気が襲ってきたら、筋トレをしながら英単語を覚えるようにしています。そうすると体が熱くなってきて、目が覚めるので。
――慶應義塾大学商学部を受けることを公表しましたよね。どうして慶應・商なんですか?
甲斐 慶応といえば、私大のトップクラスだから、「本気なの?」と言われることもあります。それだけ高い目標だということはわかっています。たった1年の勉強でどうにかなるものではないかもしれません。でも、この企画が遊びじゃないということを示したかったんです。
なぜ商学部なのかというと、商業に興味があるからです。大学に入ってから本格的に勉強してみたいと思いました。それと、法学部とかは偏差値が高すぎて(笑)。
――キャンパスに行ってみたことは?
甲斐 あります! 三田キャンパス(東京・港区)に行ってみました。その日は学生さんがいなかったんですけど、図書館が独特な形をしていて、こんなキャンパスに通ってみたいという気持ちがさらにわいてきました。
――勉強しているのは、英語、国語、世界史ですよね。
甲斐 そうです。得意なのは現代文で、苦手なのは世界史です。現代文は、受験勉強を始める前に読書を始めたのがよかったのかもしれません。図書館に通い始めて、本の魅力にとりつかれました。世界史はイチから独学でスタートしたんですけど、勉強すればするほど、日々の生活とつながっていることがわかってきて、面白さを理解するようになりました。
たとえば、紅茶を飲んでいる時に、どこの国のものだろうとか、これがきっかけで戦争が起きたのかとか、いろいろな想像をするようになりました。人生が豊かになった気がしています。
――現在はSTU48の仕事をセーブしているんですよね。
甲斐 はい。公演にも出ていないので、SHOWROOMの配信を毎日15~20分くらいしているだけです。ファンの方からすると、生の私を観ることがないので、画面上だけのアイドルになっていて。でも、ファンの方から合格のお守りを30個以上もいただいているから、絶対に合格しないといけないと思っています。
それに、ずっと勉強をしていると、また歌って踊りたいなって心から思うんです。アイドルって楽しかったんだなって。活動させてもらえるのってありがたいことだったんだって、考え方が変わりました。
――現時点での合格の手応えは?
甲斐 ……20%くらいかな?
――来年2月の時点ではどれくらいになっていそうですか?
甲斐 ……60%。願望ですけど(笑)。
――メンバーはどんな反応ですか?
甲斐 すごく応援してくれています。後輩たちは、「えっ、辞めちゃうんですか?」なんて言ってくるんですけど、私、辞めないです。東京に行ってもSTU48は続けます。これからもSTU48でいたいですし、東京でお仕事をしてSTU48を広めたいんです。まず、自分が通うことになる大学の学生全員に知ってもらいます(笑)。
――大学は置いておいても、上京したいという願望はありましたか?
甲斐 ありました。新しい環境に飛び込むことは好きなので。自分が成長できるじゃないですか。広島に帰りたいという気持ちも経験するのもいいですよね。
――合格したら、また取材させてください。
甲斐 お願いします! でも、落ちても取材してください(笑)。
――いや、ダメです(笑)。それでは取材終了です。そろそろ勉強に戻ってください!
甲斐 わかりました! 頑張ります!
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