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【写真】アラフォーでも増し続ける美しさ、熊切あさ美の撮りおろしカット
──40代になって再びグラビア活動が活発化していますが、グラビアに臨む意識は若い頃とは違いますか?
熊切 全然違います。正直、若い頃はプロ意識もあまりなかったので、撮影前に食べちゃったりしていたんです。若いときからちゃんとやっておけば良かったって後悔もありますけど、そういうことって若いと気付けないんですよね。でも今チャンスをいただいていますし、頑張れることをやろうと思っています。
──グラビア活動を再開して、どんな体作りをしていますか?
熊切 4年前からキックボクシングをやっているんですけど、それに加えて1年前からジム通いもしています。私はみんなに驚かれるほど大食いなので、食べないダイエットが一切できなくて。なのでその分、体を動かして健康的に鍛えています。
──キックボクシングはどうして始められたんですか?
熊切 もともとはトレーニングも兼ねてだったんですけど、今では体を鍛えるだけじゃなくストレス発散にもなっていて。すごくポジティブになれるんです。あとキックボクシングに通っている人って成功している方が多くて、成功している人や上手くいっている人って、こういう陰の努力を惜しまないんだなってことに気付きました。
──体を鍛えるのは年齢に関係ないものですか?
熊切 そうですね。
──どのぐらいの頻度でジムに通っているんですか?
熊切 写真集の撮影前は週4ぐらいで行っていましたが、普段は週2程度です。行かない期間が長くなると具合い悪くなっちゃうんですよ。若いときは飲みに行くのが楽しくてしょうがなかったんですけど、今はジムをはしごするのが楽しくて、自分のことながら人って変わるものだなと思います(笑)。生活リズムも変わって、朝早く起きるようになりました。
──過去のお話もお聞きしたいんですが、熊切さんは1998年にアイドルグループ「チェキッ娘」の初回オーディションに合格して、初代メンバーとして活動を始めたのが芸能界入りのきっかけでした。当時は、どういう気持ちで仕事に臨んでいましたか?
熊切 事務所やスタッフさんから「前に出ないと消えちゃうよ」と言われていました。なので前へ前への精神でやっていたんですけど、あとになって気付いたら前へ前へを実践していた子ってほぼ消えたんです(笑)。最近、100人ぐらい芸能人が出演する番組に出させていただいたんですけど、前列にいたのはそういうタイプじゃない子たちばかりで。
──とはいえ前へ出る姿勢が良しとされる時代もありましたよね。
熊切 そういう姿勢も必要だったのは事実なんですけど、それに疲れていた自分もいて(笑)。今も1回1回が椅子取りゲームの世界だから結果を残さなきゃいけないのは変わらないですけど、昔みたいな空回りはなくなりましたね。過去の私は、同年代はもちろん年下の子まで気にして「この子よりもしゃべらなきゃ!」ってがっついていたんですよね。でも親友から「また芸能人の人たちと仕事できるようになったんだから感謝の気持ちでやりなさい」と言われて、「そうだね」と納得しました。
──今は誰に対しても嫉妬心やライバル心はないんですか?
熊切 正直、そう簡単になくなるものではないですけどね(笑)。でもテレビやグラビアも平常心で見られるようになりました。
──チェキッ娘で活動をしていて今に活きていることは何ですか?
熊切 私はつい最近まで芸能界の友達がほとんどいなかったんですけど、それはチェキッ娘時代に慣れ合わないようにしていたからで、それでよかったと思います。仲良しこよしでやっていたら、逆にすぐ消えていたのかなと。あと、写真集を出したときに、20年ぶりぐらいにイベントに来てくださるチェキッ娘時代からのファンの方がいて泣きそうになりました。
──チェキッ娘時代のファンの顔を覚えているんですか?
熊切 ファンとの距離が近かったので覚えているんですよ! お互いに、「また直接会えると思わなかった」って話で盛り上がりました。
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(取材・文/猪口貴裕)
▽熊切あさ美(くまきり・あさみ)
1980年6月9日生まれ、東京都出身。A型。161センチ/B80・W60・H83。
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