(前後編の前編)
【写真】北野日奈子、きらめく笑顔がキュートな撮り下ろしショット【8点】
──北野さんにとって2作目となる写真集『希望の方角』が完成。発売を目前に控えて、今の心境は?
北野 安心してお届けできる1冊になったな、って。1st写真集と同じスタッフさんと一緒に今回も作ったんですけど、同じメンバーでやることに関してはきっと良いところも悪いところもあるんだろうなと思っていたんです。でも実際撮影に臨んでみたら、悪いところが一切なくて! ファンの方の期待に応えられている写真集になったと思っています。
──前作の撮影スタッフが再集合した経緯は?
北野 まず、2nd写真集をやってみないかというお話が元々あったんです。ただ私はそれに対して迷いがあったので1stのスタッフさんたちに「どう思いますか?」って相談をしてみたら、「だったら一緒にやらない?」って話になって。私も「前回と同じメンバーでできるの? それならぜひやりたい! あの楽しかった日々をまた味わいたい!」と思って再集合することになりました。
──撮影スタッフ陣は、北野さんが「第二の家族」と呼ぶほど信頼を寄せている方々ですよね。
北野 はい。2ndで再び集まって一緒に同じ時を楽しむことができて、私は幸せ者だなと。私、本当に環境や人に恵まれているなと感じました。
──幸せを噛みしめながら撮影に臨んでいた、と?
北野 もう、ずっと噛みしめていました! 海外(スウェーデン)で撮影した1stと違って今回は日本での撮影だったので、自分が何かを繕っていかないと写真集として雰囲気が出ないんじゃないかという不安が最初はあったんです。
──写真集でもあり楽しい旅のアルバムのような1冊なんですね。
北野 そうですね。外側から見たら卒業ありきの写真集に思えるかもしれないけれど、私としては「乃木坂46での9年間の集大成」というよりも、今のありのままの25歳の自分自身を切り取ってもらった写真集かな、と。最初は(写真集を)やるかやらないか迷っていたけれど、こんなに25歳を謳歌した1冊を作ってもらえたので、背中を押してくださったスタッフの皆さんには感謝しています。
──前作から3年ぶりの写真集。撮影において、3年前と今との違いは意識されましたか。
北野 1stは休業明けだったこともあって自信もなかったし、自信のない自分を切り取られるのが怖くて。でも、そんな私をスタッフさんたちが愛と温かさで包み込んでくれたことで出来上がった1冊でした。一方今回は最初から元気満々だったので、そこは大きな違いかな? 自分では「この3年で私は変わった」みたいな意識は特にないんですよ。筋肉痛が来るのが遅くなったとか体力的な衰えは感じるけど(笑)。
──カメラマンさんは、北野さんの3年間の変化を感じ取ってくれたんですね。
北野 あと、写真集の写真データをお母さんに見せたんですけど、最初から最後までずっと無言で見ていたんです。結構面白い表情のカットもあるのにまったくツッコミも入れず黙って見ているから「どうしたんだろう」と思っていたら、最後まで見終わった後、お母さんがすごくうるうるしながら「大人になったね」と言ってくれて……。その言葉で「私は大人になったんだ」と実感しました。時が経ったんだなぁと思うと、なんだかちょっと切ない気持ちにもなりました。
──写真集を拝見して、鍛えられた腹筋のカットも印象的でした。ボディメイクにも相当力を入れたのでは?
北野 いえいえ全然! 今回は私が(写真集をやるかどうか)迷っていた期間が長かったせいで、決定から撮影までが短かったんです。だからもう今さらどうにもできなくて、「これが今の私だ!」と開き直りました。一応体幹トレーニングはしましたけど、その程度です。まぁでも同期の山崎怜奈や鈴木絢音には「相変わらずの腹筋だね~」と言われました(笑)。元々が筋肉質なので。
【後編はこちら】乃木坂46 北野日奈子、グループへの想いと後輩に託すメッセージ「来世もここで皆さんと出会いたい」
▽北野日奈子
1996年7月17日生まれ、北海道出身。2013年に乃木坂46 2期生として加入し、8thシングル『気づいたら片想い』で初選抜を果たす。2月8日には2nd写真集『希望の方角』を発売。