芸能活動20周年を迎えた杉本有美が、写真集『蝶光』(ワニブックス)を発売した。前回の写真集『it’s me』でグラビアを卒業して以来、彼女にとって5年ぶりの写真集。
同書にかける思いや、グラビア卒業後の5年間について尋ねたほか、20年にも及ぶ芸能生活のターニングポイントも語ってもらった。(前後編の後編)

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【写真】杉本有美の春感じる爽やか撮りおろしショット【15点】

──写真集の反響はいかがでしょうか。

杉本 友達や仕事関係の人は「もっと定期的に出してよ」と言ってくださいました(笑)。でも私としても20代と30代で体型がだいぶ変わったなと思うんですよね。悪い言い方をすれば“老い”なんですが、それをプラスに変えていきたい。若い子たちにはない人生経験だったり、30代だからこそできるものを写真で表現できたらなと思っています。

──改めて、撮影はいかがでしたか。

杉本 やっぱり、5年ぶりに人前で肌を見せるので、露出が多かったこともあって最初はすごく緊張しました。でも撮影していくうちに、割りとすぐに感覚が戻ってきました。

──体作りでは、どういう点を意識したのですか。

杉本 写真集の撮影の前に舞台をやっていたんですが、お腹に子どもがいる役だったので気にせず食べてしまっていたんですよ。そこから1カ月くらい時間をいただいたので、炭水化物を摂らないように気をつけました。
でも特に体をバキバキにしたいとかではなかったので、筋トレは家でできる範囲でやっていましたね。痩せすぎないようにしました。

──特に注目してほしいシーンはどこでしょうか。

杉本 温泉のシーンですかね。他にも、お尻が透けているようなカットもあって、今までの私ではたぶんなかったんじゃないかなと思います。体のライン全体を使って、セクシーさを表現するように意識しました。

──今作は芸能活動20周年の記念ということですが、改めてどんな20年でしたか。

杉本 まず、10年はあっという間に過ぎました。高校卒業後の18歳のときに「これを仕事にして今後生きていく」と決めて上京したので、12歳から22歳までに生活環境は大きく変わりましたね。20代から30代もあっという間でしたが、やっぱりここ5年くらいが一番変わったのかなと思います。一度、結婚も経験しましたし。結婚が全てではないですが、やっぱり憧れはあったし、結婚か仕事のどっちかしか選べないような感覚だったんですが、今後は“自分の幸せ”も“仕事”も新しいステージに行けるように、今は舞台で頑張る時期なのかなと思っています。


──ご結婚の話も出ましたが、杉本さんにとってはターニングポイントになりましたか。

杉本 そこで、価値観が大きく変わったかもしれないですね。それからまた1人になったので「自分で稼いでいこう」と思いました(笑)。芸能活動に限らず、例えば資格を取るとか、興味を持ったこと、自分の糧になることを今後はやっていきたいなと思っています。

──現在は結婚の願望はありますか?

杉本 いつかはしたいと思っていますが、結婚が全てじゃないなという感覚はあります。仮に誰かとお付き合いするとしても、「結婚前提に!」とは断言して今は付き合わないかもしれないです。

──仮に、ご結婚されてお子さんができても、現在のお仕事は続けますか?

杉本 続けたいですね。ただ子どもがほしくて、産むなら30代がいいかなと思っているので、それまでに子どもを産んでも芸能のお仕事を続けられるような自分の地盤をちゃんと作らなきゃなと思っています。お金を稼ぐという意味では芸能以外のことでもいいんですが、相手に頼らないようにしたいなとは思います。

──写真集の発売記念イベントで「映画やドラマで主役を取れるように頑張りたい」とコメントされていましたが、今後は映像のお仕事を増やしたいという思いがあるのでしょうか。

杉本 そうですね。今までも映像をやってきてはいたんですが、今は舞台にシフトしているので、今後はそれをまた映像に活かせたらいいなとは思っています。


──「主役を取りたい」ともおっしゃっていましたよね。

杉本 確かにそのときはそう答えたんですけど、別に主役だけをやりたいわけではなくて「主役を張れるように、お芝居を今、頑張っています」という意味合いでした。

──なるほど、ありがとうございました。では最後に改めて、メッセージをお願いします。

杉本 イベントをしたのも久しぶりでしたし、コロナ禍で人と会う機会も減っていたので、この『蝶光』を通じて、実際にファンの方と触れ合うことの大切さを改めて実感しました。私は、人生のテーマがずっと「愛」なので、この写真集を通じて、皆さんへの愛を受け取ってほしいなと思っています。

──30周年も期待しています。

杉本 30周年は想像できないですが、長く応援してくださっているファンの方も多いので、その人たちと一緒に、また30周年を迎えられたらなと思っています。

(取材・文/山田健史)
▽杉本有美(すぎもと・ゆみ)
1989年4月1日生まれ、大阪府出身。ファッション誌『ピチレモン』や『JJ』のモデルとして活躍したほか、女優として『炎神戦隊ゴーオンジャー』『江~姫たちの戦国~』など数々の作品に出演。現在は舞台を中心に活動している。
4月20日 (水) ~4月24日 (日)に10・Quatre本公演vol.14「Ondulation ~オンデュラシオン~」(テアトルBONBON)に出演する。
詳細はこちら(https://10quatre.com/tate/next-play/)
Twitter:@Sgmt_Yumi
Instagram:sugimotoyumi_official
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