2017年に秋元康企画オーディション番組から誕生し、今年の5月いっぱいで活動終了することを発表したラストアイドル。今回、ラストアイドルの番組内で誕生したユニットの中でも2ndシングルの表題曲を獲得するなど大きな活躍を見せた「シュークリームロケッツ」の小澤愛実と松本ももなが登場。
インタビュー中、メンバーから涙もこぼれたグループの思い出を振り返ってくれた。
(前後編の前編)

【写真】固い絆で結ばれた小澤愛美・松本ももな「シューロケ」撮り下ろしカット【7点】

──小澤さんと松本さんはユニット「シュークリームロケッツ」(以下・シューロケ)の一員として、ラストアイドル発足当初から共に戦ってきた間柄。今回のインタビューではお2人の約4年の歩みを振り返れたらと思っています。

小澤 ももなん(松本)は昔からずっと私の隣にいてくれて、一緒にいるとすごく安心できるんです。なので今回2人で取材していただけてうれしいです!

松本 私はいつも愛実に助けてもらってばかりで、ずっと支えてもらって……。あっ無理、泣いちゃう!

小澤 泣かないで~! でも本当に、ももなんと離れてしまうなんて考えられないんですよ。ラストアイドルが活動終了すると聞いて、ファンの方への申し訳ない気持ちも当然あるんですけど、「ももなんのいない生活ってどうなるんだろう?」という感情も大きくて。一緒にタピオカ飲んだりレッスン終わりにしゃぶしゃぶを食べに行ったり、ちょっと振り返っただけでも思い出がいっぱい! ももなんには本当に感謝でいっぱいです。

松本 私も愛実がいてくれると心強い! もう、大好き!

小澤 私も! ももなんがいなかったら、私ここまで来れなかったと思う。シューロケになれて本当に良かった!

──お互いの第一印象や、初めて出会ったときのことは覚えていますか?

小澤 私は初めてももなんを見たとき、「こんな可愛い子いるんだ!」って衝撃を受けました。可愛さの暴力を受けたというか(笑)。でも可愛すぎるから「自分とは全然違う世界の女の子だな」って思っていたら、レコーディングスタジオで会って「あれ? いる!」と。


松本 私はテレビで最初に愛実を見たとき「幼くて可愛いなぁ」と。でもパフォーマンスが堂々としてて選曲も大人っぽかったので、「今までアイドルをやっていなかったって本当?」って思いました。すごい子だな、って。だから一緒にユニットを組むことができてうれしかったですね。

小澤 しかも当時は3人組で、他のユニットと比べて少人数だったのもうれしかった!

──最初からすぐ意気投合した感じですか?

小澤 いや~……、最初は「あ、よろしくお願いします……」みたいな感じでした。

松本 私が結構人見知りなので……。

小澤 私も芸能界が初めてだったから接し方が分からなくて。でもシューロケの初楽曲『想像上のフルーツ』(17年)の振り入れを通してだんだん馴染んでいきました。

松本 『君のAchoo!』の頃、めっちゃタピオカドリンクにハマって一緒に行った思い出があるよ。

小澤 そうだ、タピオカ行きまくってた!(笑) 私はそれまでタピオカを飲んだことがなくて、ももなんに連れていってもらってハマったんですよ。

松本 行列にも一緒に並んだよね。

小澤 「これくらいの列ならいけるいける!」って言いながら、かなり長い行列に一緒に並んでました(笑)。


──では、シューロケでの活動で思い出に残っている場面を挙げるとしたら?

小澤 『君のAchoo!』を歌ったユニットバトルの期間(18年1~4月)はすごく印象に残っています。私にとって初めて本格的にボイストレーニングやダンスレッスンを受けたのがその期間だったので。でも、曲中にくしゃみがあったから、ダンスレッスンに行ってもダンスよりくしゃみの練習をする割合が多くて「私たち何やってんだろ?」って思ったこともあったけど(笑)。MVもすごく可愛いお家で撮っていただいたし、取材やイベントも含めてシューロケ3人でずっと一緒にいたので、すべてが思い出として残っていますね。

松本 確かに『君のAchoo!』の期間は思い出がいっぱい! それ以外だと、ラストアイドルメンバーが総当たりで戦った「ラスアイサバイブ」(21年8~9月)かな。メンバーと戦うってすごくつらかったんですけど、愛実とは“戦う”というよりも“同じステージで楽しむ”みたいな感じでパフォーマンスできて「シューロケの絆だな」って思いました。

──「ラスアイサバイブ」では小澤さんが毎回短歌を披露していましたが、お2人の対戦では松本さんからのサプライズ短歌もありました。

小澤 あれはうれしすぎました! 自分で言うのもアレなんですけど、「ももなん、私のことを思ってくれてるんだな」って(笑)。もはやバトルじゃなく感謝を伝え合う場になっていて、私にとっても忘れられない瞬間です!

松本 あと、シューロケで台湾に行ったのも思い出! みんなでおいしいものを食べたり、市場でお買い物をしたり、ライブもできて。シューロケで世界進出できたのがうれしかったです! 本場のタピオカも飲みました!

小澤 うんうん、楽しかった~!

──シューロケの裏話ってありますか?

小澤 シューロケって可愛いイメージを持ってくださっている方が多いと思うんですけど、実は円陣がいかついんですよ。「シューロケの底力見せつけていこうぜ! マジ卍!」っていう(笑)。最近は円陣やる機会がなくなっちゃったけど、またやりたいね。


松本 うん、やりたい!

──そのフレーズは誰が考えたんですか?

小澤 みーたん(長月翠=21年卒業)かな?

松本 「マジ卍」はみーたんが言い出した気がする(笑)。

──先ほど、お互いに支えてもらったという話がありましたが、特に助けられた瞬間というと?

小澤 いやもう、常にです。「ラスアイサバイブ」とか企画モノをやっている期間はどうしてもナイーブになっちゃうんですけど、私が「もうダメだ」と弱っているときにももなんはいつも言葉を掛けてくれました。そして、ももなんが頑張っている姿を見て「よし、もう1回頑張ろう!」って。

松本 私は愛実からすごく元気をもらっていました。「ラスアイサバイブ」でもバトル前に「頑張ってね」って言ってくれたり、私が負けて落ち込んでいるときに優しいLINEを送ってくれたり。愛実は気遣いもできて、尊敬するところばかりです!

小澤 ありがとう。私たち、WIN-WINだね!

──お互いの存在を言葉で表すとしたら、どんな言葉になるでしょう?

松本 愛実は私にとって、かけがえのない存在です。愛実には何でも相談できるし、本当に素敵な子だし。もうすぐ隣にいられなくなっちゃうのはすごく寂しいです……。

小澤 ももなんは私の支え。心の支え。
天使。一緒にいないと生きていけないくらいの人! 一緒にいると「私たち、なんでもできちゃうんじゃない!?」ってぐらい無敵な気持ちになれます。

【後編はこちら】ラストアイドル 小澤愛実×松本ももな「一生の中でこんな濃い4年間はもうない」宝物のような日々

▽ラストアイドル
秋元康が企画したオーディション番組から誕生し、2017年から活動。「歩く芸術」や「殺陣」など、アイドルを超えたさまざまなパフォーマンスで大きな話題を集める。2022年5月31日をもって、グループ活動終了が発表された。
1stアルバム『ラストアルバム』が4月27日(水)発売。
編集部おすすめ