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【写真】“奇跡の50歳”中川祐子の撮りおろしカット【10点】
──42歳でスタートさせたグラビア活動が今も続いていますね。
中川 当時は最初で最後だと思っていたのですが、おかげさまで続けられています。まさか5本のDVDに写真集まで出せるとは思っていなかったですね。
──肌を見せることへの恥ずかしさはありますか?
中川 めちゃめちゃありましたよ。でもレポーターもそうですけど、恥ずかしがっていると信用できないじゃないですか? それに恥ずかしがったら出来上がるものがもっと恥ずかしいものになる。だから割り切ってやっていましたね。
──グラビアデビューしたばかりの42歳の頃に取材した際、「調子がよいと23歳に見られます」と話していたのを覚えています。50歳になった現在はどうですか?
中川 さすがに20代前半はもうないです(笑)。たまに20代半ば~後半と言われることはありますけど、一番多いのは30代前半ですね。50代には見られることはないかな。
──中川さんの美の秘訣を知りたいと思う方も多いと思うのですが、何か気を付けていることはあるのでしょうか。
中川 お風呂は必ず朝晩入っています。お風呂に浸かりながら、長いときは30分くらい表情筋ストレッチをやっていますね。
──1日に2回も入るんですか!
中川 そう(笑)。それに時間も長くて、1回に1時間半くらい入っています。だから1日3時間はお風呂に取られているんですよね。あと気を付けていることは紫外線。これは20代の頃から浴びないようにしていて、常に日焼け止めを塗って日傘をさしています。体を動かすことが好きなんですけど、スポーツのときでもフェイスマスクは必ずしています。
──徹底されていますね。食事はどうですか?
中川 お肉が大好きで、お肉と野菜をすごくいっぱい食べます。ステーキだと 450g とか食べますし、焼肉なら食べ放題でもいけます。ただ炭水化物と甘いものがあまり得意でないので、ちょっとしか食べない。
──50歳でそれだけ若々しいと、失礼ですが整形疑惑とかも出そうです。
中川 言われますね(笑)。何もしていないのに整形したと言われるのが、本当に悔しいんですよ。どうにか証明できないかなと思っています。
──5月27日に発売された最新DVD『Bright Tears~夢であなたと~』の話も聞かせてください。DVDは3年ぶりですよね。
中川 撮影は最初のDVDと同じ沖縄でした。今回は私が独身で、結婚している男性を好きになって、不倫旅行をする……という不倫をテーマにしたストーリー性があるものになっています。「こんな関係いつまで続くのかな?」というセリフがあったり、いきなりスポーツを始めてバランスボールに乗っかったり、急にお風呂のシーンで水着になったりしています(笑)。
──内容的にも前作よりさらにセクシーになった感じですよね。
中川 あんまりにも可愛らしい感じにしちゃうと面白くないじゃないですか。
──下世話ですが、グラビアをやっているとヌードのオファーなどはきたりしないですか?
中川 いや、こないですね。たとえきても絶対やらないです(笑)。そもそも、グラビア自体も私の中では今回のDVDで最後にしたいという思いがあるんですよ。50歳というのはいい節目だし、これ以上、自分の体を見せ続けるのは恥ずかしいという思いもあって……。
──グラビア卒業ですか。見た目はグラビアを始めた頃と変わっていないですし、もったいないような気もします。
中川 うれしいですけど、自分ではどんどん体が変わってきているのが分かるんですよ。肌のつやも違いますし、体がどんどん硬くなっているので以前はできたポーズもできなくなっている。それに、グラビア界にはどんどん若い子が入ってくるので、彼女たちと比べられてしまうとやっぱり全然違うんですよね。痛々しくならないうちに、今が綺麗に見せられる限界かなっていうところでやめたいなと思っています。
──42歳からスタートさせたグラビアのキャリアですが、やっていてよかったことは何ですか?
中川 知らない世界を経験できたことですね。私の中ではこんな機会ないだろうと考えていたので、本当に良かったと思います。グラビアの撮影ってこんなにきついんだ、グラビアをやる方はこんなにみんな努力しているんだということも知れましたし。
──確かにポージングの大変さなどは、見ている側にはなかなか伝わりづらいところですね。
中川 それに「私ってこんな表情もできるんだ」という発見もありました。フリーアナウンサーや気象キャスターは笑顔が標準の仕事じゃないですか? でもグラビアでは、自分でもこれまで見たことのない色っぽい表情もしましたし、こういう表情ができるんだと自分の中の可能性を見つけることができました。
──グラビアを卒業し、今後はキャスターを中心に活動されていくんですか?
中川 キャスターはできる限りやっていきたいですし、お天気の仕事も続けたいと思っています。今は環境教育といって、子供たちに地球温暖化とかを教えているんですけど、それも楽しいですね。あと、私にはすごく大きな夢があるんです。
──どんな夢ですか?
中川 ナショナルフットボールのリーグ優勝決定戦である、スーパーボウルのハーフタイムショーに出たいんです! 実は、歌いたいと事務所に頼み続けているくらい、歌がすごく好きで。なので一生懸命練習して歌の仕事を始め、最終的にスーパーボウルのハーフタイムショーで初めての日本人女性として歌うことが私の夢なんです。60歳になる前までにはと思っていますけど、今のままの見た目を保てるのであれば60歳を過ぎてもいいかな(笑)。
(取材・文/徳重龍徳)
▽中川祐子(なかがわ・ゆうこ)
1972年1月9日生まれ、東京都出身。津田塾大学卒業後、商社を経てアナウンサー、気象予報士となる。一方でグラビアでも活躍し、その美貌から“奇跡のアラフィフ”として注目されている。
Twitter:@yuko_nakagawa19
Instagram: nakagawa.yuko