【写真】女性化した夫を演じる夏菜の胸のサイズを図る、妻役・新川優愛【9点】
『個人差あります』は、突如、性別が変わってしまう「異性化」に翻弄される夫婦の物語。異性化する夫役を夏菜(女性)と白洲迅(男性)が、二人で一役を演じ、戸惑う妻を新川優愛が演じる。
原作は、「喰う寝るふたり 住むふたり」「モンクロチョウ」などで知られる日暮キノコ「個人差あり〼」(講談社「週刊モーニング」所載)。突拍子もない設定を通じて多様性に迫る社会派エンターテイメントだ。
クランクインは6月中旬。朝早くからの撮影は、この時期には珍しく寒い日でカイロが欲しくなるほど。「寒いねー」と、出産後初の連ドラ出演となる夏菜は、スタッフと談笑。「けっこう太ったけど、割とすぐに戻ったよ」と、産後のエピソードを交えながら、現場を盛り上げている。
一方、ベンチコートをまとった新川優愛も穏やかな表情でスタンバイ。「磯森晶役の夏菜さん、磯森苑子役、新川優愛さんです!」とスタッフが紹介すると、2人は大きな拍手と共に迎えられ、「よろしくお願いいたします!」と応えた。
ファーストシーンは、第1話、磯森家の玄関から。自宅で突然倒れ、瀕死の状態から「異性化」で女性の体になった晶(夏菜)が、苑子(新川優愛)に連れられ病院から帰宅するくだり。
さらに、部屋では苑子が晶にブラトップとショートパンツを用意し、「バンザイして」と、メジャーで胸のサイズを測り出す。「ブラなんかいらねーし」と、戸惑う晶…。夏菜は今回、“心は男性”という設定で、男言葉で話すセリフや振る舞いが多いが、「男っぽさが大げさな感じにはならないように気を付けています」と語った。
もうひとりの主演、白洲 迅が現場に到着すると、衣装のスーツに着替えて登場。白洲が初めて撮影に挑むのは、冷めた夫婦関係が垣間見えるワンシーン。妻・苑子との夕食中、激しい頭痛に襲われて廊下に倒れる、ドラマ上、最重要かつクライマックスのシーンだ。
「まだワンシーンしか撮ってないけど…」と笑う白洲は、倒れ方を何度も監督と確認して撮影に。その後、救急車で病院に運ばれた晶は瀕死の状態から「異性化」した別人の姿へと変貌を遂げていく。
ポスター撮影では、原作の世界観を大切にしつつ、「2人で一役」を演じる夫婦模様とそこはかとなく苦悩を秘めた世界が大胆に描かれた。当日の撮影スタジオは、カメラセッティングに加えて、“鏡”が置かれ、不思議な雰囲気が漂う。
デザイナーは「昔からファンタジーの象徴であり、真実を写し出す道具としても使われる“鏡”を使い、夫婦の関係性などを表現できれば」と語った。
最初にスタジオに現れたのは、新川優愛。
カメラマンが、「もっと鏡越しにカメラを見て」など指示を出すと、新川は的確に表現し、「悩んでいる感じがとてもいいですね」とプロデューサーもベタ褒め。夫の“異性化”で女性の姿になり、
その変化を受け入れて夫婦を続ける苑子の心境が垣間見えた撮影だった。
続いて登場したのは、夏菜と白洲。ポイントは、鏡越しに表裏一体となる表現。デザイナーが「夏菜さんと白洲さんの手が合わさってないといけないので…」とレクチャーすると、夏菜と白洲が向き合い、それぞれの手を合わせて撮影する場面も。
夏菜にポスター撮影の感想を聞くと「鏡を使う撮影と聞いて、珍しいしちょっと不思議な感じでした。現場では(二人一役のため)なかなか白洲くんと一緒になることが無いので、手を合わせたりしてコミュニケーションが取れて楽しかった。どんな仕上がりになっているのかとても楽しみです」と笑顔で話した。
初回は8月6日(土)23時40分から放送される。
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