空手、剣道、テコンドー、ヌンチャク、古武術……と多種多様な特技を持つ”武道美女”安井南。TikTokで元剣道部の経験をもとにした「剣道部あるある」などのを披露し、人気を博している現役大学生だ。
『週刊プレイボーイ』で初の水着グラビアに挑戦するなど活動の幅を広げる彼女の素顔に迫る。(前中後編の後編)

>>前編はこちら中編はこちら

【写真】安井南の撮りおろしカット【10点】

──昨年は水着グラビアにも挑戦しました。

安井 「やってみない?」と声をかけられたので、「やります!」と即答しました。私、水着すら持っていなかったんですよ。遊びに行くときもスクール水着で済ませていましたし。だから「私だって可愛い水着を着てみたい!」という気持ちが大きなモチベーションになりました。武道ばかりやっていたから遊びに行く機会もなかったし、「水着よりも道着」という発想でいたんですよね。

──初水着は反響も大きかったのでは?

安井 ファンの方は私に対して“武道少女”というイメージを持っていたと思うんですよ。だから「えっ!? 南ちゃんが水着!?」とビックリさせた可能性は大きいです。でも、実際に目にしたら「なんだ、ブルース・リー風の水着か」と安心できたかもですね(笑)。

──浮ついた世界とは無縁のスポーツ少女だった安井さんにとって、人前で肌を晒すことに抵抗はなかったですか?

安井 コンセプトが「絶対無敵の17才」ということで、かっこいい系のグラビアだったんですよ。武道家とグラビアでは求められる肉体も違うのかもしれないけど、いつも通りの自分を出し切ったかたちで。
萌え萌え系な感じだったら抵抗感もあっただろうけど、撮影は本当に楽しくできましたね。もし水着グラビアのお話がまた来たら、ぜひやってみたいです!

──今後はどのような活動を考えていますか?

安井 まずは学園ものの作品に出てみたい! そういった作品の中で武道キャラができれば最高! たとえるなら、『団地ともお』のケリ子みたいな感じで(笑)。女優だと、清野菜名さんがすごく素敵だなと思います。いろんな振り幅の役を演じてみたいという気持ちもありますね。そもそも私が女優になりたいと考えたのは、スポーツをやっていた流れで芸能スクールに入ったことが大きいわけですけど、お母さんの影響も大きいと思うんですよ。お母さんに対する憧れといいますか……。

──ん? お母さんは女優さんだったんですか?

安井 女優ではないんですけど、芸能関係の仕事をしていた時期があるそうです。ミスコン荒らしだったらしいですけど(笑)。だからこうして私が芸能の道に進んでいることも反対するどころか、むしろすごく乗り気なんですよ。その期待に応えたいという気持ちも大きいです。

──女優やタレントとして、どういったところで自分の色を出していきたいですか?

安井 正直、「武道」というだけでは弱いと思うんですよ。武道をやっている女優さんは私以外にもいますから。
それで「自分の個性はどんなところにあるんだろう?」と考えたとき、よく配信ライブのときに「発想が斜め上」とか「しゃべり方が独特すぎる」とか言われることが多くて。自分のことって意外と自分では分からないものじゃないですか。私は自分が変わり者だとかユニークだなんて思っていなかったけど、そう言われるからには個性として活かしていきたいんですよね。だから最近はツイッターで自分の考えをどんどん発信するように意識しています。別に奇をてらう気はないですけど、安井南ワールドをどんどん広げていきたいので。

──頭の回転も速いし、バラエティも向いている気がします。

安井 滝沢カレンさんみたいな方にすごく憧れますね。今いる事務所はバラエティで活躍されている方も多いので、機会があれば私もぜひチャレンジしてみたいです!

──現在はタレント活動をしながら、大学にも通っているそうですね。

安井 はい、応用生物という学問を専攻しています。体の中がどうなっているのか、高校のときからすごく興味があったんですよね。でも、理系だから授業についていくのが本当に大変で……。今は週4日ペースで履修をがっつり詰め込んでいます。


──ところで理想の男性像は? やはりブルース・リーのように強い人がいい?

安井 もちろん強い人には憧れますけど、見た目部門で言うと目が座っている人がいいですね。「何があっても動じない」って感じで構えていると、それだけでカッコいいじゃないですか。あとは配信とかでよく言うのは、頭のつむじが後ろにある人! なぜ好きなのかは自分でも謎なのですが(笑)。

──性格部門で言うと?

安井 専門的な分野を極めている人が好きです。私自身もうんちくとかを聞くのが好きなほうだし、こだわりが強い人って話も面白いじゃないですか。「ウエ~イ!」みたいな陽キャ系よりも、自分の世界をしっかり持っている方に惹かれますね。

──そういえば最近、TikTokライブ中に配信停止になったのだとか。

安井 いや~、ビックリしましたよ。その件に関しては言えることと言えないことがあって、正直、私もすべてを把握しているわけでもないんですけどね。道着姿で刀を持っていたからAIが危険だと判断したのかもしれない(笑)。

──いずれにせよ、安井さんは立場的に被害者じゃないですか。世論は味方してくれていると思いますよ。


安井 だからツイッター上では自分の言葉で説明させていただきましたけどね。TikTokは私もすごく大切に考えているんですよ。運営側からも「厳選クリエイター」にしてもらいましたし。編集も撮影も企画も全部自分でやっていますしね。配信停止の件はありましたけど、引き続き私としては頑張り続けるつもりです!

(取材・文/小野田衛)
▽安井南(やすい・みなみ)
2004年3月13日生まれ、神奈川県出身。インフルエンサー、女優、タレントなどさまざまなフィールドで活躍している。
Twitter:@yasaiminami
Instagram:yasaiminami
TikTok:@yasaiminami
編集部おすすめ