AKB48でタレントの松井咲子が、2nd写真集『delusion』(KADOKAWA)を発売した。1st写真集『咲子』が“20代最後の妄想”を収録したのに対し、delusion =妄想と名付けられた本作では、“30代最初の妄想”をテーマに撮影。
「妄想は昔からよくしていた」という松井だが、「大人の妄想ってなんだろう」と思わず悩んでしまうこともあったという。インタビューの前編では、写真集の見どころやこだわりを語ってもらった。(前後編の前編)

【写真】2nd写真集は大人の妄想、松井咲子の撮り下ろしカット【7点】

──1st写真集では「20代最後の妄想」をテーマに撮影されていましたが、今回は「30代最初の妄想」。タイトルもdelusion=妄想と名付けられました。

松井 前回も妄想がテーマではあったんですが、より“大人の妄想”という感じです。前回とは違ったテイストの衣装にも挑戦して、まさに妄想の世界でしかできないようなことをたくさんやらせていただきました。

──撮影にあたって、ご自身でも希望を出されたのでしょうか。

松井 前回はハウススタジオで撮影したおしゃれな雰囲気のカットが多かったんですが、今回は和っぽい感じがいいなと思って「浴衣を着て、旅館でしっぽり撮りたい」とお願いしました。好みな感じに撮れたのでお気に入りです。

──前作との違いはどんな部分で出ましたか。

松井 前回は笑顔の割合が多かったんですが、今回は笑顔はありつつ、ちょっと大人な雰囲気の表情もあったりします。AKB48時代にもしたことがないようなコスプレにも妄想を言い訳にしながら挑戦させていただいたので、雰囲気は変わったかなと思います。


──前回は「彼氏がいたら」というイメージでの妄想エッセイがありましたが、今回はどういう設定をイメージしていますか。

松井 エッセイは今回も書かせていただいたんですが、「大人の妄想ってなんだろう」と悩んでしまいました。妄想は昔からよくしていたんですけど、結局幼馴染みたいな設定の妄想が一番好きなんです。家が隣同士で、気が付いたら好きになっている、みたいな。学生がするようなベタな妄想ばかりしてきたので“30代の妄想”というのは難しかったですね。今回は明確に付き合っているような設定では書いていないので、読む方が各々の妄想でストーリーを作ってほしいです。

──撮影に向けて体作りもされたんですか?

松井 前回同様、全然してないです。前日だけはたくさん食べることは控えました(笑)。

──それは普段から体型を意識されているから?

松井 昔から激太りするような経験はそんなになくて、体質なのかわからないですけど、新人代謝がとにかくいいんです。グループにいた頃から、1人だけずっと汗だくで踊ってたんですよ(笑)。むしろ撮影が終わってから、ジムに行き始めました。

──なぜ(笑)。


松井 やっぱり30代を越えて、周りの人から「運動しないとダメだよ」という声を聞くんですよね。それで、「じゃあ頑張ろう」と思って。

──ジムで鍛え抜かれた体も、いつか見れるんでしょうか。

松井 ジムは、本当にただ健康のためなので(笑)。

──今作の衣装はいかがでしたか。

松井 えちえち秘書があるんです(笑)。秘書は本来脱がないですからね。打ち合わせの段階で「もしも私がOLだったら」みたいなのをやりたいと話していたら、それがちょっと派生して秘書になったんですよね。スーツ姿は意外とお見せする機会もないですし。今回のコスプレで使用したOL・チャイナ服・バニーはオリジナルで衣装を作っていただいたんです。チャイナなんて開閉できるスリットをつけていただいたりして、写真集仕様になっているので、それも含めて特別だなと思います。

──前作の時点では、それまであまり多くグラビアをやっていたわけではない松井さんが写真集で見せる姿にファンが驚くかも、というお話をされていました。
やはり前作の反響は大きかったですか。

松井 前回は、男性のファンの方はもちろん、女性のファンの方もすごくいいと言っていただくことが多かったので、すごく嬉しかったですね。グラビアをたくさんやってきたわけではなかったのでいい意味で裏切れたというか「咲子さんこんな一面あったんだ」というようなところを知ってもらえたのかなと思いました。

──では2回目となる今回は取り組みやすかったですか。

松井 そう思ったんですけど、こういう風にコスプレとかはしたことがないので、そこに対する反応はまだちょっと不安があります。特にバニーなんて着ることはないと思っていましたから。ちょっと恥ずかしさとドキドキがあります。

──松井さんのイチオシはどのシーンでしょうか。

松井 温泉のシーンは、普段見せることがまずないので、レアだと思います。すごく綺麗に撮っていただいたので、びっくりしてもらえるんじゃないかなと思っています。褒めてもらえたら嬉しいです。

【後編はこちら】松井咲子が語る“変化”「AKB48時代はネガティブ思考、今は自己肯定感の塊に」
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