8月31日リリースの30thシングル『好きというのはロックだぜ!』で弓木奈於とともに初選抜入りを果たしたのが金川紗耶だ。30thシングルではセンターに賀喜遥香が選ばれ、初の福神には田村真佑、他にも清宮レイや柴田柚菜、掛橋沙耶香といった4期生が選抜の中心を占めており、前作に引き続き新たな時代の到来を感じさせる。
本稿では初選抜を機に、金川がこれまで辿ってきた歩みを振り返ってみたい。

【関連写真】青春感満載、浴衣姿で笑顔を魅せる金川紗耶

 2018年の「坂道合同オーディション」を経て乃木坂46へと加入した金川は、「4期生お見立て回」でバスケットボールのフリースローを披露するなど、加入当初から運動神経の高さを見せており、同イベントで初披露となった楽曲のパフォーマンスでもダンス経験者らしく4期生の中でも一際異彩を放っていた。中でも2020年2月に開催された『マイナビ presents 第30回 東京ガールズコレクション 2020 SPRING/SUMMER』ではランウェイモデルとして出演するほか、4月にはファッション誌『Ray』(主婦の友社)の専属モデルに抜擢されるなど、選抜入りをしていないメンバーとしては異例の大抜擢が続いた。

 そんな金川は165cmというグループでも高身長でクールなイメージとは裏腹に、天然で人懐っこいキャラクターで注目を集める。冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)で行われた企画「真夏の恐怖体験2019」では、怪談話をしている中で唐突に「ミシュランマン」という単語が飛び出したり、「どんぐりの背比べ」を「ずんぐりむっくり」と言ったりと、天然エピソードは数しれない。『乃木坂どこへ』(日本テレビ系)で共演したMCのさらば青春の光の森田哲矢からは「数年後にはバラエティ界を席巻している」と称された。また、『ノギザカスキッツ』(日本テレビ系)では賀喜とともに「やんちゃなやんちゃん」として中毒性のあるダンスを披露し、バラエティを通じて金川の存在はファンの間で広く知られるようになっていった。モデルとしてのクールな姿だけではなく、バラエティで見せる親しみやすいキャラクターのギャップが金川の魅力だ。

 加えて、金川は高校時代にダンス経験があり4期生の中でもトップクラスの実力の持ち主。『真夏の全国ツアー2019』では桜井玲香中田花奈和田まあや阪口珠美らグループの中でもダンスに定評があるメンバーと『自分じゃない感じ』を披露しており、その実力は早くから見出されていたが、2020年、2021年と続けて行われた4期生の単独ライブの経験を経て、今年3月に開催された『29thSGアンダーライブ』では、『My rule』『Route 246』『嫉妬の権利』といったダンスナンバーでセンターに立ち、しなやかでキレのあるダンスと惹き込まれるような表情で多くのファンを魅了した。その成長を強く感じられたのが5月に日産スタジアムで開催された『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』だ。アンダーメンバーとして参加した金川だが、全員で披露した『インフルエンサー』での伸びやかでキレのある手足の動きに目を奪われた。


 また、4期生の冠番組『乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)では、遠藤さくら、松尾美佑、田村真佑らとスーパーやんちゃんずとして活躍、さらにはダンスメンバーとしてSPEEDの『Body & Soul』を披露するなど、多方面でダンスの実力を発揮してきた。

 同期の林瑠奈は『EX 大衆 2021年12月号』(双葉社)で行われた金川との対談で「紗耶のダンスが4期生で一番上手いことは明らかなんですけど、それが模範的な上手さではなくて、どうやってもマネできない唯一無二のパフォーマンスなんです」と金川のダンスパフォーマンスを高く評価していた。林も語るように、金川はただ単にダンスが上手なだけではないのだ。楽曲のイメージに忠実なダンスのクオリティを持ちながらも、ひと目見て金川だと分かる繊細かつダイナミックな存在感。そうしてライブパフォーマンスに重きをおいたアンダーメンバーとして活動できたことは、金川にとっても大きな糧となったに違いない。

 しかし、遠藤さくらや賀喜といった同期のメンバーが続々と選抜入りと果たしていくなかで、金川は中々選抜入りを果たすことができず、28th~29thシングルではアンダーメンバーとして活動していた。そうした中で金川は選抜を夢のまた夢だと考えてしまっていたと悔しさを滲ませており、『真夏の全国ツアー』では過去で1番と言えるほど自主練習に力を入れたという(参考:日経BPムック『日経エンタテインメント! 乃木坂46 Special 2022』)。

 そして満を持して初の選抜入りを果たした金川。選抜発表後のブログでは選抜入りへの喜びよりも、ファンへの感謝を綴っていたのが印象的だった。アンダーでめげることなく地道に自分の強みであるダンスという武器を発信し続け、さらにはバラエティでも存在感を発揮してきたからこそ、今回の選抜入りがある。そして苦心の末に掴み取った選抜入りが意味していることは、いつか必ず評価される時が訪れるということ。金川はまさにそのことを体現していたように思う。


 『真夏の全国ツアー2022』の北海道公演に先駆けて、8月4日に開催された北海道日本ハムファイターズ対福岡ソフトバンクホークス戦で始球式を行うほか、今話題の「きつねダンス」を披露した金川。パ・リーグの公式YouTubeチャンネルに投稿されている動画の再生回数は300万回を突破するなど、大きな注目を集めた。また金川は「いよいよ真夏の全国ツアー北海道!金川紗耶の一人北海道キャンペーン」と題して北海道の各ラジオに出演。同じく北海道出身の北野日奈子が卒業し、金川は唯一の北海道出身メンバーとして、地方開拓の側面を担っていきそうだ。

 30thシングル『好きというのはロックだぜ!』は2018年にリリースされた21thシングル『ジコチューで行こう!』以来となる純粋な夏曲。センチな曲かと思いきや一気に高揚感の高まるイントロから始まり、最後まで乃木坂46らしい爽やかなポップチューンとなっており、ダンスも可愛らしい振り付けでいかにも夏曲らしい。金川は3列目のポジションながら、高いダンスパフォーマンスで後ろから力強く支えていた。金川の選抜入りは乃木坂46にさらなる厚みをもたらしてくれることだろう。

【あわせて読む】乃木坂46 金川紗耶×弓木奈於、高身長ビューティーコンビがギャップあふれる二面性グラビアで魅了
編集部おすすめ