【写真】『最高のオバハン中島ハルコ』場面カット【8点】
今作は去年4月に放送され、好評を博した第2弾で、主人公のアラ還名古屋マダム・中島ハルコ(大地真央)が世の中の悩みを次々と解決していくエンターテインメント作品。松本まりかは、主人公のハルコに振り回される、地味なアラフォー独身女子・いづみを演じている。
──第1弾からのいづみの変化は?
松本 第1弾のいづみは、とにかく振り回されて、影響されて、ダメダメで退屈な人生から何かを感じた、というところで終わりました。今作は、前作以上のキツめの言葉でハルコさんに罵られ、斬られますが(笑)そこで挫けるのではなく、少しだけ食い付いて行ったりします。ハルコさんのエッセンスがいづみに浸透したのか、今作ではイヤリングが大きくなったりと、中身も見た目も少しだけ成長が見えたりして、“2度目のいづみ”となりますが、私自身は新鮮に演じています。
──撮影中、苦労している点は?
松本 元々かなり尖った部分のあるドラマでしたが、今作はハルコさんがよりパワーアップしているし、他の登場人物も面白いキャラクターばかりなので、その物語の中にいると楽しくて、つい“尖った方・面白い方”に乗っかりたくなるんです。でも、視聴者の方はこのドラマを“普通の感覚”を持ついづみを通して見ると思うので、そのことを忘れずにリアクションしたり、登場人物たちへツッコミを入れたりするよう自制心を保ちながら演じることを頑張っています。
──“いづみ”松本から見る“ハルコ”大地の凄さとは?
松本 私が台本を読んだ時に「きっと、ハルコさんはこういう風に仰るだろうな」と思ったものと全然違う表現をされるところ。それがもうミラクルな面白さと表現力なんです!私は普段お芝居中、周りの方が笑っていてもつられて笑ったりしないのですが、この現場ではゲラゲラと笑ってしまう。それは現場で毎回、私の想像をはるかに超えた大地さんにしかできない表現が出てくるから。「大地さん、こんな声を出すの?」とか「こんな顔するの!?」という見どころが、今回もたくさんあります!加えて、このドラマはセリフの量やスケジュールの負担など 8~9 割、大地さんにかかっていますが、それを難なくこなされているところも本当に凄いなと思いますね。
──逆に、いづみは?
松本 いづみはセリフの量も少なくて本当に申し訳ないぐらい。
私の勝負どころは本番前のテスト。テストから本番に向かって集中力が高まって「ハルコさんがこの表現で来たから、私はこんな感じかな」と現場で生まれる雰囲気を大切に演技するのが楽しくて!現場の私は、大地さんにおんぶに抱っこで、ただ楽しませていただいているいづみでございます(笑)。
──大地さんから様々な影響を受けている?
松本 ひとつは口紅の色。今回のいづみの口紅の色で色々と試すなか、前作でハルコさんが使用していた色がぴったりだったので、メイクさんとこれにしようと決めました。もうひとつは、怒る演技での声の出し方。ドスを利かせてビシッと怒るシーンというのは上手にやらないと耳障りで不快感を与えるもの。でも、大地さんのドスや怒号は、耳に心地よく入りつつも、ビクッとして、納得させられる。そのことに感動して「(その演技)盗ませていただきます!」とお伝えして真似てみたのですが、やはり大地さんにしかできない表現や音で、未だに習得できずにいます。
撮影期間中は私自身も大地さんのエッセンスをたくさん吸収しているので、今の松本まりかは、大地真央さんから盗んだもので作られている気がして、先日その話を大地さんにしたら「ドラマが終わる頃には大地真央になっているわよ(笑)」と嬉しいお言葉をいただきました!
──視聴者の皆様へ、メッセージをお願いします
松本 ハルコさんに「ごもっとも!」という意見をビシッと言っていただいて、土曜の夜にスカッと爽快な気持ちになっていただけたら嬉しいです。
【あわせて読む】「オバハン力を強化してズバズバと斬っていきます」大地真央『最高のオバハン中島ハルコ』復活を語る