──チーム8の記念すべき5周年が目の前ですね。
小栗 小6でチーム8の活動を開始して、もう高校最後の年……この5年、色々とありました。最近はAKB48にも、チーム8にも新しいメンバーが加入して後輩がワッ!と増えてきました。そうしたら、いつの間にか「ゆいゆいさん!」と呼ばれるようになって。最初の頃は「さん」づけで呼ばれるって、なんか慣れないなぁと思っていたんですよ。今はだんだんとその呼ばれ方にも慣れてきて、あぁ私も先輩になったなぁ~……と実感しています(笑)。
──呼び方以外で、先輩として自覚する瞬間はありますか?
小栗 ほんの少し前までは、何をするにも自分のことで精一杯だったんです。ただ、それこそ「ゆいゆいさん!」と言ってくれる後輩に私も何かしなくちゃ!という気持ちが湧いてきて。そんな時に、私にできることって何だろう?と考えた時に思い出したのが、先輩方に歌やダンス、AKB48メンバーとしての大切なことを教わった時のことでした。なので、先輩たちにしてもらったことを、今度は私がしなくちゃ!と、最近は時間があれば、教えるようにこころがけています。
──小栗さんには、シッカリとAKB48の伝統が受け継がれていますね。
小栗 そうだったら嬉しいです。特にチーム8は私のように長くいるメンバーや、この1年で加入したメンバーもいたり、加入時期がバラバラなんですよ。そろそろ5周年記念コンサートもあります。経験がまだ足りない子も一緒に同じラインに立つことを考えると、私たちが少しでも経験やパフォーマンスの部分を支えていかないといけないなぁって。本当に最近は、これから先のことをすごく考えています。
──AKB48にとっての大きな出来事として、指原莉乃さんの卒業が待っていますね。
小栗 さっしーさんには本当にお世話になりました。特に、自分のソロコンサートでは、沢山のことを教えていただきました。
──2017年1月に開催されたTDCコンサート「小栗有以の乱」ですね。
小栗 この頃は経験も浅く、歌もダンスもMCも特に目立ったものを持っていない時だし、セトリも自分一人で考えなければいけなかったから、私一人で大丈夫なの!?と、すごく不安になっていたんですよ。そうしたら『ハイテンション』のMV撮影の時にさっしーさんと仲良くなれて。「何か困ったことがあったら相談して」と言っていただけたことを思い出して、さっしーさんに相談しようって思ったんです。
──改めて小栗さんにとって、指原さんはどんな方でした?
小栗 本当に尊敬する方! まずは美脚! 本当に脚がキレイで、衣装を着ると特に脚のキレイさがすごく際立つんですよ。あのスタイルの良さ、本当にうらやましい。ステージ上ですと、煽りの上手さ! さっしーさんの一言で会場がグッと一つになるんです。私は話が上手くないので、勉強しよう!と、HKT48さんのコンサートに行かせていただいたことがあって。それでも上達しないので、さっしーさんに「どうすればそんなに煽りが上手くなれますか?」と聞いたんです。そうしたら「“ゆいゆいらしく”が一番だよ」と、ここでもアドバイスをいただいて。その日から私は私らしくいよう!と、自分の言葉で気持ちを伝えることを意識するようになりました。
──AKB48を支え、育ててきた先輩たちの卒業が相次いでいます。次代の48を担う小栗さんとしては、この流れをどう受け止めていますか?
小栗 さっしーさん、(渡辺)麻友さん、(山本)彩さんと、今まで48を支え引っ張ってきてくださって先輩方がどんどん卒業されていくので、寂しいという想いもありつつ、それ以上に頑張らなくちゃという気持ちがどんどん強くなってきています。ありがたいことに、ここ最近はチーム8から私を含めて4人が選抜されたりと、大切な役目を任せていただく機会が増えてきました。
──卒業後に「AKB48、勢いなくなったな」と言われたくないですからね。
小栗 そうです! 言われたくないですよ~。先輩方が作ってきたAKB48を守っていきたいし、さっしーさん、麻友さんのような卒業生のみなさんが安心して私たちを見てもらえるようなAKB48を、これから私たちで作っていければいいなぁと思っています。
おぐり・ゆい
2001年12月26日生まれ、東京都出身。AKB48チーム8/チームA所属。ニックネームは「ゆいゆい」。2014年4月3日、チーム8のメンバーとしてお披露目。2016年11月46thシングル『ハイテンション』で、シングル表題曲初選抜。2018年5月52rdシングル『Teacher Teacher』でシングル表題曲初センターを務める。2017年12月より、チーム8/チームA兼任に。

小栗有以のB2ポスターも付録
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