11月25日全国公開の映画『メイヘムガールズ』で主演を務め、突然超能力を得た女子高生としてスクリーンを飛び回るのが次代を担う女優の吉田美月喜だ。すでにドラマ『ドラゴン桜』(2021年)や映画『鬼ガール!!』(2020年)ドラマ『今際の国のアリス』(同)などで重要な役を経験し、本作では井頭愛海・神谷天音・菊地姫奈とともにサイキックアクション映画に挑む。
来春20歳を迎える吉田に、映画と現実がリンクした作品のみどころや、芸能界入りの思い出を聞いた。

――『メイへムガールズ』では、久しぶりにほぼ全編通して現役女子高生の役を演じていますが、久々に制服を着た感想はいかがでしたか?

吉田 びっくりですね(笑)。こんなに寒そうな格好で毎日過ごしてたんだ!って。高校生の時も毎日制服を着ていたのに、今は足が寒く感じてしまいます。私服もあまりスカートは着なくて、パンツスタイルが多いですね。

――映画では、コロナ感染拡大後マスクが不可欠になった学校で吉田さん演じる山﨑瑞穂と3人の女子高生が超能力を得て、退屈な日常をスリリングなものに変えていきます。脚本について、最初はどんな印象を抱きましたか?

吉田 超能力が発揮されるスリリングな展開を描きながら、女子高生の日常や性格もしっかり描かれているなと感じました。クラスメイトの学校でのマスクの付け方にも性格が見え隠れしています。特に、この年代の女の子の悪いところというか、流されやすくって、しかも何かきっかけがあると物事の良しあしが見えなくなってしまうところや、人間関係はすごくリアルです。そこが演じるにあたってのやりやすさでもあり、難しさだったかなと。

――吉田さん演じる瑞穂はどんなキャラクターでしょう?

吉田 「こういう子いるよね!」って私も思ってしまう平凡な女の子です。でも文化祭も部活もなくなって、退屈な学校生活の中で突然超能力を発揮できるようになって、片想いしている昔の家庭教師の祐介(木戸大聖)と一緒に暴走していきます。
突然手に入れた能力を楽しんでいるうちに、親友や佑介を巻き込んでとんでもない事を考えて実行してしまうんですが、そういった見境がつかなくなっていくところまで、若さゆえのエネルギーだなって共感できます。

――吉田さんの高校生活と比べて、作中の瑞穂たちの学園生活はどう見えましたか?

吉田 私が高校3年生の頃にちょうどコロナの第一波があって、一斉休校も経験しました。作中ではそれよりは世の中も落ち着いて授業も始まっているんですけど、文化祭などのイベントは軒なみ中止にさせられて、彼女たちにとって一番楽しいイベントがなくなっているんです。瑞穂たちが学校生活のどこに楽しさを感じているのか、大人は全然わかっていない!なんでこんな規制しているのっていうイライラ感を序盤の学校のシーンには込めていましたね。

――劇中の女子高生たちの中で、一番共感できたり自身に近いと思うのは誰でしょうか?

吉田 やっぱり瑞穂でしょうか。思い込んだら意志が強くて、やりたいと思ったら実行してしまう気質なのは私も似ていると思います。ただ、私はまわりの人にどう見られているか気にしてしまうところもあるので、瑞穂ほどぐいぐい行動はできないですね。いくら退屈だからって授業中にスマホをいじるとかも私にはちょっと(笑)。
 
――劇中では瑞穂として日常と非日常を行き来していましたが、吉田さんは日常と非日常、どちらをより楽しめるタイプでしょうか?

吉田 非日常の方ですね。今こうして女優のお仕事もいただいていても、日々刺激がいっぱいで、現場ごとに毎日違う発見があって、初めてご一緒する大人の方々から吸収できることもあります。

――非日常を楽しめるという感覚は、4年前にスカウトされてから芸能界のキャリアが始まったことも影響しているかもしれませんね。

吉田 スカウトは本当に予想外でした。
あの頃は背も低くて日焼けもしていて、髪も短くて眼鏡をかけていたような地味な子でしたから、声をかけてもらったこと自体がまさかすぎて。CM出演で初めてお仕事をいただいた時も友達が誰も気づかなかったくらい、それまでの私とは違う世界に飛び込んできたんだなと今思います。それに、私自身堅い家庭で育ったので、流行のテレビやマンガにも全然詳しくなかったんです。だからこそ、お仕事での刺激を楽しんで吸収していますし、沢山の作品を見て学んでいます。

――そうだったんですね!瑞穂がある日超能力に気付いたように、偶然飛び込んできた芸能界という非日常の世界を楽しんできた印象を受けます。

吉田 そうですね…スカウトいただいて、私にもできるかな?でもやってみようとレッスンやオーディションを経験していくうちに、この演技のお仕事ができる現場がすごく好きになって、その「好き」の気持ちが根底にあったから活動してこられたと思います。

――来年には20歳になり、演じる役柄も広がってくると思います。これからへの意気込みや、経験を重ねて変わってきたことをお聞きします。

吉田 18歳をすぎて、撮影に参加できる時間的な制約がなくなって、オーディションに挑める作品の幅も広がってきました。20代になった瞬間にできる役柄が変わることもないですが、学生とは違うんだっていう責任感というか、引き締まる気持ちはどんな役に応募する時も持っていたいです。もちろん年齢がすべてではないので、ティーンの役、制服の役も私に似合うと思っていただける限り演じ続けます!

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