11月16日にファースト写真集『可愛さの理由』(KADOKAWA)を発売したAKB48谷口めぐ。“大人かわいい”をコンセプトに撮影された本作では、本格的なグラビアにも挑戦。
11月12日に24歳の誕生日を迎えた谷口の新たな魅力が存分に収められている1冊となっている。インタビュー後編では、AKB48としての活動や今後について話を聞いた。(前後編の後編)

【前編はこちら】AKB48谷口めぐが初の写真集でヘルシー美を披露「私って実は後ろ姿がきれいなんだなって(笑)」

【写真】写真集で新境地をみせたAKB48の谷口めぐの撮り下ろしカット【12点】

現在、バラエティー番組『AKB48 サヨナラ毛利さん』(日本テレビ)でも話題の『AKB48 料理強化企画 クッキング選抜』に参加中の谷口めぐ。優勝すると次回シングルのカップリング曲歌唱&日テレ音楽番組への出場権を獲得できるとあって、気合も十分だ。

「最初にクッキング選抜と聞いたときは、料理が得意じゃない私には向いてないなと思ったんですが、残念ながら最新シングルの選抜に落ちてしまったところだったので、ここで頑張らなきゃ!と立候補することにしました。選抜落ちしたとき、想像以上にファンの方が悔しがって『一緒に頑張ろう』と応援してくれたので、その気持ちを裏切りたくないなと、今はとにかく一生懸命に頑張っています」

谷口は、昨年発売された58枚目のシングル『根も葉もRumor』で初の選抜入り。続く『元カレです』で2作連続の選抜となるも、今年10月リリースの最新シングル『久しぶりのリップグロス』では選抜メンバーから外れることに。「今は完全に気持ちが切り替わっている」というが、選抜落ちの一報は写真集の撮影中だったと明かす。

「3泊4日の撮影だったんですが、最終日の前日の夜に『選抜に落ちました』という電話があったんですよ。うわーって、頭のなかが大変なことになっちゃって、『今言う!?』みたいな(笑)。すごく楽しい撮影で、その気持ちのまま寝ようと思ったのに大号泣しちゃって。そのときはマネージャーさんが励ましてくれたので、まずは写真集の撮影を頑張ろうってなりましたが、いろんな感情がごちゃ混ぜになってました」

号泣の翌朝に撮影されたのは、ピンクのランジェリー姿のカットだったというが、その名残は一切感じられない。
「寝ればリセットできるタイプなので、わりとけろっとしていたかもしれない」と明るく振り返る。

「意外と気持ちの切り替えが早い方なのかもしれないですね。本音を言えば、選抜に入ったからには1回も選抜落ちしたくなかったですが、みんな経験しうることだし、これを糧にさらに強くなればいいんだと思ったら落ち込んでる暇はないなって。それに、ファンの方がすごく前向きなコメントをたくさんくれたんです。私はもう若手メンバーでもないし、選抜落ちしたら終わりだ、くらいに思っていたんですが、そんな私にまだ期待してくれるファンの方がいるんだということにすごく驚いて、そして嬉しくて。まだまだ頑張ろうという気持ちになりました。やっぱり選抜に返り咲いて気持ちよく卒業したい。といっても、まだ卒業は全然考えてないですが!」

2013年に第15期生オーディションの最終審査に合格。仮研究生時代も含めると10年近くAKB48として活動している谷口。だんだんと後輩メンバーの方が増えてきたと笑う。

「私が選抜に入れたのも7年目くらいだったので、後輩メンバーの希望になれたらいいなとも思います。加入してすぐ選抜入りできなくても落ち込まないでほしい、希望を持ってほしいということを伝えたいです。
今まで先輩にくっついて生きてきたので、気付いたら後輩メンバーの方が多くなってきてしまってどうしよう、と思うところもあるんですが、後輩メンバーとももっとコミュニケーションを取って仲良くなりたい。人見知りを脱却して、自分から話しかけにいきたいなとも思っています。そんなに怖くないよーって。こう見えて、わりと私“ゆるキャラ”なので!(笑)」

ファースト写真集『可愛さの理由』の見どころを「これまで以上にいろいろな表情の私がいます」と語る谷口。発売日の直前、11月12日には24歳の誕生日を迎えた。

「23歳は『元カレです』で選抜として活動できて、さらに写真集も決まってうれしいってどんどん上がっていたところから、選抜に落ちて悲しい……と落ち込みましたが、写真集完成で再びうれしいと気持ちが上がっていくという、感情の波がすごかった1年でした。でも、その波を感じられるのもAKB48にいるから。AKB48のメンバーならではの特権だと思っています。将来は女優として活躍したいという目標があるなかで、こういういろんな感情を持てるのもすごく大事なこと。その気持ちを忘れずに今後に活かしていきたいと思った23歳でした」

24歳の1年は、個人活動も充実させたいと意気込む。

「今までいろいろと考えてしまうことも多かったんですが、いい意味でカジュアルな気持ちで仕事に向き合っていきたいなと思っています。舞台やドラマといった個人での活動にも積極的に挑戦したいです。
演じてみたいのは、主人公の友だちのようなポジションの役。ちょっと癖のあるキャラクターなど、そういった役を積み重ねていって自信につなげていきたいです。さまざまな表情を見せることができた今回の写真集での経験も、今後に活かしていきたいです」

取材・文/吉田光枝
スタイリスト/津野真吾(impiger)
ヘアメイク/原島未唯
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