【関連写真】累計再生回数は4億回を突破、Ado『うっせぇわ』ジャケット写真
SNSで繰り返し流れてくるキャッチーなメロディー、斬新な歌詞や音楽性、そして、こうした謎めいた存在感までもブレイクの要素のひとつになり得る現在の音楽シーン。そんな謎めいたアーティストはまだまだ沢山いる。
まず、1組目は、WurtS。一昨年、トヨタ自動車のCMソングに起用されたり、昨年1月の日本テレビ『バズリズム02』の新春恒例企画「今年コレがバズるぞ!BEST10」で第1位に選ばれたりするなど、既に音楽業界では大注目されていた存在だ。作詞・作曲・アレンジのみならず、アートワークや映像までセルフプロデュースしている。活動のスタイルは、米津玄師やVaundyに近いのかも知れない。実際、Vaundyがシンパシーを感じたのか、Twitterで「WurtSは売れるぞ」とツイートしたため、注目し始めた音楽ファンもいるくらいだ。
WurtSの公式SNSには「21世紀生まれ」と書かれているので、2001年以降に生まれたことは確かなのだが、その他の情報は一切出ていない。ライブ活動は積極的に行っており、昨年末のCOUNTDOWN JAPANなど大型フェスにも出演している。ライブ時の姿は、帽子を深々と被って歌うスタイルだ。目元や表情などはまったく見ることが出来ないが、シルエットや動きははっきりと捉えることが出来る。ちなみに、ステージでは、大きなウサギがDJをしているので、WurtSの素顔も気になるが、ウサギに目を奪われがちだったりもする…。
そして、そんなWurtSが今年ブレイク間違いなし!と言い切れるのは、これまでSEKAI NO OWARIの『スノーマジックファンタジー』やback numberの『ヒロイン』、古くは、globeの『DEPARTURES』など、数々のヒット曲を生んできた「JR SKI SKI」キャンペーンに楽曲が起用されているからだ(ちなみに、Eveも3年前に起用されている)。3月からは全国ツアーも開催されるので、是非ともこの冬、WurtSに注目して頂きたい。
続いて、紹介したいのは、ツユ。作詞作曲・ギター担当のぷす、ボーカル担当の礼衣、ピアノ担当のmiroからなる3人組ユニット。YouTubeの登録者数は110万人を超え、これまでに投稿した全MVがミリオン再生を記録している。MVは色鮮やかなアニメーションなので、3人の姿がまったく想像つかないのだが、ツユもライブ活動を積極的に行っており、昨年はツアーや日比谷野外音楽堂でのワンマンライブも成功させている。ライブではツユの3人の姿をはっきりと見ることが出来るうえに、ステージの後ろには、アニメーションや歌詞が映し出されるので、ライブでしか見られないメンバーの姿を目に焼き付けるのも良いだろうし、YouTubeで見てファン自身が頭に描いて来たツユ像をライブ会場で体感するのも良いだろう。
そんなツユの魅力は、ぷすが手掛ける楽曲のキャッチーさとエモさにある。今年は、かつて髭男も起用されたアニメ『東京リベンジャーズ』の主題歌に抜擢されたので、彼らの音楽が幅広く知られ、ファン層を一気に拡大させる1年になりそうだ。まずは、その主題歌『傷つけど、愛してる。』からチェックして頂きたい。
そして、最後に紹介したいのは、超学生。2001年生まれの21歳と公式プロフィールで年齢のみ公開している。顔は公開しているものの、目の周りを覆ったベネチアンマスクを被っている状態だ(ゲッターズ飯田を想像してもらうと良いだろう)。11歳からいわゆる「歌ってみた」動画を投稿しているという、まさにネット世代のアーティスト。今年2月には、ファーストアルバムをリリースするほか、3月には、初のワンマンライブ、その名も「入学説明会」を日本青年館ホールで開催する。超学生の最大の魅力は「ガナリヴォイス」と呼ばれるその声にあると言っていいだろう。まずは、YouTubeに上がっている米津玄師『KICK BACK』のカバー動画を観て、そのガナリヴォイスに触れてみて欲しい。
今では、誰もが知る国民的アーティストの米津玄師も、もともとはボカロPからその音楽活動をスタートさせている。
【あわせて読む】2021 ユーキャン新語・流行語大賞、総再生回数4億回を突破したAdoの「うっせぇわ」が受賞