朝ドラ『らんまん』 “理想の先生”がくれた珠玉の名言「心が震える先に金色の道がある」

NHKの第108作目となる連続テレビ小説『らんまん』。明治をかけ抜けた植物学者・槙野万太郎の幼少期を描いた第2週“キンセイラン編”が4月10日～4月14日に放送された。万太郎は学問所に入学し、そこで出会った謎の男（寺脇康文）がキッカケとなって本格的に草花の勉強を始めていく――。【写真】池田蘭光（寺脇康文）から学ぶ楽しさを知る『らんまん』第2週の場面カット【10点】万太郎の母であるヒサが亡くなり、月日が流れて万太郎（小林優仁）は9歳になっていた。峰屋の当主として期待され、今後のためにも武家の子どもが通う学問所の「名教館」への入学が決まる。野山の草花に夢中だった万太郎は気が進まないながらも祖母のタキに連れられて学問所に訪れるが、門前で水撒きをしていた謎の男の不注意で水をかけられてしまう。幸先の悪い始まりは尾を引き、初めて経験する教室という空間に馴染めず、さらに武家の子どもらにも目をつけられ、木刀での稽古を強いられてしまう。もちろん生まれつき体の弱い万太郎はあっという間に負けてしまい、居場所を失った万太郎は講義の最中なのにも関わらず、そのまま学問所を後にする。その後、万太郎は学問所に行くことを拒否するが、タキや姉の綾などに諭されて再び学問所に。万太郎は真っ直ぐに教室には行かず、学問所内に咲いている草を前にして、「おまんみたいに踏まれるたんび強うなれたらのう」と弱音を吐く。すると謎の男が再び現れ、「秘密は茎やね」「この茎が外はやわらこうて、中がかたい」と草花についての知識を次々と披露。万太郎は圧倒されるも「どういて知っちゅうがですか？」と尋ねると、謎の男は「まっちょれ」といってから1892種類の草花について書かれた『本草綱目』という書物を持ってくる。そして『本草綱目』の1冊を拝借すると、教室にやってきて授業中の先生に「助けてください」「わし、これが読みたいんです」と懇願する万太郎。その時、後ろから「槙野、本草綱目が読みたいか」という言葉とともに謎の男がやってくる。謎の男の正体とは、名教館の学頭である池田蘭光だった。蘭光との出会いがキッカケになり、万太郎は勉強でめきめきと頭角を現わしていく。しかし時代が江戸から明治に変わり万太郎が12歳になった頃、新政府による小学校の開校にともない学問所が廃止されることになる。蘭光は最後の課外授業という名目で、万太郎と広瀬佑一郎（岩田琉生）を自然の中に連れていく。その道中に蘭光は「身分がなくなったときに何が残ると思う？」「おのれじゃ、自分が何者か、人はそれを探していく、学びはその助けになる」「道を選ぶがは、いつもおのれじゃ」という言葉を万太郎と佑一郎に送る。さらに万太郎が道端で草花を見つけたときに「ぞくっときたき」と感動すると、蘭光は「心が震える先に金色の道がある」「その道を歩いて行ったらえい」とも発言。蘭光の数々の発言はネット上で話題になったようで、「大人になって忘れていた気持ちが蘇ってきた」「蘭光先生みたいな人と出会いたかった」など様々な反響が相次いでいた。結局、万太郎は小学校の勉強が物足りないことを理由に学校を辞めてしまう。こうして万太郎の幼少期の話は幕を閉じ、次週からは万太郎（神木隆之介）が18歳になってからの話が始まる。果たして万太郎は蘭光の教えである“金色の道”を見つけられたのだろうか。【あわせて読む】連続テレビ小説『らんまん』が放送スタート、万太郎が植物学者を目指したキッカケに反響