Instagramのフォロワーは90万人超え、各方面からの需要がありメディアに引っ張りだこのタレント・あの。アーティストのほか、俳優やモデルとしてもマルチに活躍しており、独特なキャラクターで人気を博している。
そんな彼女の新たな魅力を引き出したといっても過言ではない、“ラジオでのあのちゃん”について迫ってみたい。

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「歯並びの悪い人がタイプ」「偏食でお菓子ともやししか食べない」「パジャマで外出する」などツッコミどころ満載のキャラクターや独特の話し方も相まって、他のタレントと被らない魅力を持つあの。2023年4月からは、ニッポン放送『オールナイトニッポン0(ZERO)』の火曜パーソナリティを務めている。これまで単発でパーソナリティを3度経験し、その際の反響がきっかけで今回の抜擢に至ったとプロデューサーは期待を語った。

3月に行われた記者会見後のインタビューでは、「もちろん嬉しいのですが、不安な気持ちもあって……いろんな感情が一気に押し寄せてきた」と語っていたあの。「これまで1週間の出来事を誰かに話す機会がなかったので、それをラジオでさらけ出せるとなると精神が安定するんじゃないでしょうか」としつつ、「つい“毒”が出てしまうかもしれない。炎上には気をつけて、言いたいことを言うようにしたい」とも話していた。

あののラジオは、普段は一人しゃべりで展開され、感情が見え隠れする等身大のトークが心地よい。ゆっくりとした話し方で油断させておきながらも本質をつく発言をするので飽きさせることがないのだ。しゃべりは得意なようにも苦手なようにもみえ、掴みどころがない。それも彼女の魅力なのだろう。

7月4日の放送には、前の時間帯で『オールナイトニッポン』を担当する俳優・アーティストの星野源が乱入する一幕があった。
星野が以前、番組で「あのちゃん、俺(と同じ)じゃん」と発言したことを受け、あのが「『あのちゃん俺じゃん』と星野源様ご本人に言われるあのちゃん 意味がわからない世界線」とTwitterに投稿していたことから、あのが怒っているのではないかと心配していたよう。

そのアンサーとしてあのは「怒ってるよ!」と自身の番組冒頭から星野にブチギレ。あのは「星野の音楽は大好き」と公言しつつも、彼の発言に対しては「ダメじゃん。『(あのちゃんは)俺じゃん』って言っちゃ。一緒の人間じゃないんだから」とツイートの意図を説明した。しかし、「ほんと大好きだからね?大好きだけど……かかってこいよ!」と発言し冗談でケンカを売っていたところに、自身の番組を終えた星野本人が突然ラジオブースに乱入してきたのだ。

星野が「かかってこいよって言われたから行った方がいいかと思って」と言いながらブースに入ってくると、あのは驚きつつ「ご法度 なんであんなこと言ったんですか?」と星野に直接質問。星野は、以前あのがテレビでやっていた企画が、星野が昔やった企画にそっくりだったことからの発言だったと明かした。

それを聞いたあのは「こんなザコ(=あの)と一緒にすんなって」と対抗。尊敬する星野が自分を同列に並べたことが不満だったことを説明した。

その後、星野のことが大好きだというあのは一気にファンモードに変身する。星野がブースに来たことを改めて実感したのか、興奮しながら「嬉しい!写真撮ろ?」といい、「マジ普通にファンだから嬉しい」と喜びをあらわにした。
星野が去った後は「はあ、なんかもう終わるか……写真撮っちゃったしね。もう満足だわ」と感慨深げに話してみせていた。

放送後、あのはTwitterに星野とのツーショットを載せ「ラジオで星野源さまにえらい喧嘩売ってたらまさかのご本人乱入してきてファンの顔しちゃった。全然帰ってほしくないのに星野源に帰れよって言っちゃった。これ宝物。」と投稿。この一連の流れに、ファンからは「ツンデレが伝わってきた」「緊張感と和気あいあいの空気感に癒やされた」などの声があがった。

あののラジオは毒と言いたいことの塩梅がとれた放送回のほか、星野源乱入回のように聴いていて平和な気持ちになるような回も多い。星野回の前週はゲストに南海キャンディーズ山里亮太を、その2週前には出川哲郎を迎えてトークを展開している。

3か月経った今、深夜ラジオパーソナリティとしての風格が出ているのはもちろん、ラジオに新しい風を入れ、かつあの自身も、テレビでは見せない魅力を出せているのではないか。今後も彼女ならではのラジオに期待したい。

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