つんく♂が4作連続楽曲プロデュースをしていることでも話題のアップアップガールズ(2)。結成から約2年半が経ち、2本のツアーを完走し加入と卒業も経て、アップアップガールズ(仮)の妹分というポジションに甘んじることなく、自分たちだけの道を歩み始めている。
そんな彼女たちの歩む物語を、今一度振り返る。
──8月13日につんく♂さんサウンドプロデュースの新曲『Be lonely together』を発売するアプガ(2)ですが、気持ちも新たに8人体制となりました。結成から約2年半が経ったこのタイミングで、改めてグループについて語ってもらいたいと思います。

高萩 最近“全力で青春している王道妹分アイドル”っていうキャッチフレーズを作ったんです。

──それはどんな思いが込められているんですか?

高萩 まずアプガ(2)のテーマは青春なので、青春ってワードを入れたかったんです。メンバーの年齢はバラバラですけどみんなが学生みたいに青春しているし、ファンの人もアプガ(2)の現場に来たら一緒に青春できるよって意味も込めています。あと、アプガ(仮)の妹分っていうのは忘れたくないんですよ。結成のきっかけでもあるし、みんなに一発目に知ってもらえる強味でもありますし。で、王道のアイドルっていうのも入れたくて、全部入れたらこうなりました。ぜひ、これを浸透させたいです!

──なるほど。さてアプガ(2)は、最初の5人編成から徐々にメンバーが変わって現在は8人編成となりました。メンバー数が変わるたびにグループのカラーも変わっていくと思うのですが、そこでの面白さ大変さを初期メンバーのみなさんはどう感じていますか?

高萩 初期メンがグループの基盤を作ってきて、メンバーが変わるごとにちょっとずつ基盤も変わっていったと思います。
大変さもありますけど、初期メンは変化すらも楽しんでやれてきているなって思いますね。

吉川 去年の4月21日にちーこ(中川千尋)とほーちゃん(佐々木ほのか)の2人が入ってきたんですけど、そのときはサプライズ加入で、私たちに新メンバーが入る想像がゼロだったのでめちゃくちゃびっくりしたんです。でも、今年3月3日に3人(森永新菜、島崎友莉亜、新倉愛海)が加入したときには心の準備もできたし、人数が増えることでできることの幅が広がるっていうのは分かったのですごい楽しみでした。しかも3人は、すごい頑張り屋のいい子たちなんですよ。常に変化して進化しているのがアプガ(2)らしさになっているなってすごく思います。

鍛治島 個人的な話だと、最初の頃の私はみんなにぶら下がっているだけだったんです。でも後輩ができて、背中を見られているのを強く感じるんです。自分ももっとしっかりしなきゃって思うようになりました。そうやってアプガ(2)は、メンバー1人ひとりが変わっていくのが見られるグループだなと思いますね。

──じゃあ、3人それぞれがどう変わったかを他者紹介的に語ってください。高萩さんはどうですか?

吉川 千夏は一番年上で、リーダーとしての責任感がすごいんです。もともとリーダーシップがある子だったのが、リーダーになってより力を発揮してグループをすごく真面目に考えてくれているって感じがします。


鍛治島 人柄的な話だと、千夏はメンバーが増えるたびにはっちゃけ方がどんどん大きくなってきました(笑)。先頭に立ってアプガ(2)を楽しませてくれるし、ほんとに柱感がどんどん強くなっていると思います。あと、めちゃ貫禄すごくないですか? ドンと構えているのがうらやましいし、かっこいいなと思っています。

──じゃあ、吉川さんは?

高萩 まーちゃんはアプガ(2)のエースですからね。まず見た目が一番目を引くし、歌声もアプガ(2)をリードしてくれているし。ポケっとしたところがあるんですけど(笑)、でも最近は新メンバーを指導してくれたりして成長したなって思います。

鍛治島 まーちゃんはオンとオフの切り替えがすごいので、アプガ(2)のスイッチだと思っています。あと、どんどんアイドルとしての意識が高くなっていて、どんどんグループの先頭に立ってくれているってイメージがあります。まーちゃんがエースのアプガ(2)をもっと盛り上げられるように、私たちももっと頑張らなきゃっていつも思わせてくれます。

──では、鍛治島さんは?

吉川 前は、「私なんかが」って言葉をしょっちゅう言っていたんですけど、最近は自信を持てるようになってきたなって思いますね。かじぃは努力家で、それでめちゃくちゃ結果を残してきているので、それが自信につながっているのかなって思います。

高萩 その第一歩が毎朝やっているSHOWROOM配信なのかなと思います。
ネットやバラエティでアプガ(2)のアピールをかじぃが頑張ってくれているので、すごく感謝です。かじぃの頑張りをファンの人が認めてくれて、ライブに来てくださる方が増えたりしていますからね。やっぱり、頑張っている子が好きって方は力入れて応援してくれるじゃないですか。そう考えると、アプガ(2)はかじぃに支えられているなって感じるところもあります。

──アプガ(2)の活動を通じて、みなさん自分のやるべきことを見つけている感じがします。アプガ(2)が自分の個性を伸ばせる場になっているってことですね。

高萩 そうですね。(事務所の)ボスも、アプガ(2)は自分自身でプロデュースしてほしいって言ってくれているんです。自分のストーリーは自分で作っていこうってコンセプトで活動させていただいているので、アプガ(2)が個人個人で一番輝ける場所になっているんじゃないかな。

──ただ、個性がバラバラでぶつかることはないですか?

高萩 いや、めっちゃ仲いいんですよ。

鍛治島 みんなで旅行に行きたいですもん!

──気持ち悪いくらいに仲がいい、みたいな(笑)。

高萩 ほんとそれです(笑)。


鍛治島 最近スケジュールがしんどいときが続いたんですけど、今日はメンバーに会える! と思って頑張れました(笑)。

高萩 うちもメンバー大好き。大変なときでも、メンバーの顔を見ると元気が出るし、自分ってちっぽけだなって思っちゃうんです。ほんとメンバーの存在はデカいと思います。

吉川 私、人とのつながりが人生で一番大事だと思っているんです。卒業したメンバーも含めて、これから何年か経っても絶対アプガ(2)のみんなは連絡をとって集まると思いますね。一生の中で大事な人っているじゃないですか。それくらいの信頼と関係性がメンバーにあるので、ほんとに出会えてうれしいです。

──その仲のよさがステージの楽しさにつながっている感じはしますね。では、ニューシングルの話題ですが新曲『Be lonely together』はかなりかっこいい楽曲になりましたね。

吉川 ハイ、つんく♂さんがプロデュースしてくださった4作目なんですけど、最初聴いたとき、すごい曲が来た! って感覚がありました。前の3作は青春がテーマだったんですけど、ガラッと変わってちょっと大人な恋愛ソングになっているんです。
歌詞の世界観が深くて、この世界観を自分たちのものにするのにめっちゃ時間がかかりました。歌の難易度も高くて、3つに分かれていろんな音が重なっているんです。だから、ライブですごい迫力のある曲になると思います。

鍛治島 アイドルグループはいっぱいいますけど、こんなに勢いのあるリアルな強い恋愛ソングを歌うグループは今いないんじゃないかなって思いました。自分も必死にならないと歌えない曲なんですよね。こういう曲は今のアプガ(2)にしか歌えないと思ってもらえるように、頑張りたいなと思います。

高萩 歌詞も、1つひとつの言葉の意味が重いので、歌もめっちゃ感情込めてその世界に入りきらないと歌えないんです。ダンスも激しいし、振り付けもモリモリ盛りだくさんなのでライブで毎回発見ができる曲だと思いますね。

──歌詞は恋愛がモチーフですが、覚悟決めて前に進んでくださいというつんく♂さんからのメッセージのような感じもしますね。

鍛治島 「もう戻れないさ」って歌詞は、自分たちに言われているのかなって心に刺さりました。

吉川 重みがあるよね。

高萩 つんくさん♂からの全ての思いを背負って歌うって感じがします。


──つんく♂さんのメッセージも、アプガ(2)への本気度がうかがえました。

吉川 うれしい言葉がバーって並んでいて感動しました。私たちに期待を込めて言ってくれているのかなって前向きに捉えました。

高萩 つんく♂さんが、こんなにたくさんのアプガ(2)のことを思ってくれたんだって改めて実感しました。

鍛治島 メッセージを聴いたとき、つんく♂さんがアプガ(2)のためにこんなに力と時間を費やしてくださっていたんだと思うと心がシュッてなりました。

高萩 アプガ(2)に対して、「これからお前ら頑張れよ」って感じだったよね。

吉川 うん。この曲に、私たちに向けてのメッセージも込められているんだよって言われてから曲を聴くと、ほんと震えますね。

──もともと全然つながりのなかったつんく♂さんが、単に楽曲提供っていうだけじゃなく、メンバーやグループのモチベーションに影響を与える存在になってくださったのはありがたいことですよね。

鍛治島 いやー、ほんとにそうですよ。今回のメッセージをもらったとき、もしかしたらアプガ(2)に書いてくださった1作目から4作目の間に、私たちが少しでもつんく♂さんの心を動かせたのかなって勝手に思います。それが自信につながったというか、もっともっと頑張らなきゃって気持ちにはつながったのでほんとありがとうございますって感じです。

──これは、もっともっと頑張らないとって気持ちになりますね。

3人 なります!

──気持ちもさらに高まった状態で、8月からは8人体制で活動していくわけですが、これからの意気込みを聞かせてください。

鍛治島 人数は変わりますけど、やっぱりアプガ(2)は1人ひとりの中身をのびのび出せるグループでありたいなと思います。あと今年というかこの夏みなさんに、今キテるアイドルはアプガ(2)だよねって絶対に言ってもらいたくて。今ここのグループの勢いすごいよねってみんな言うじゃないですか。その枠にアプガ(2)も入れるように、8人で一致団結して頑張っていきたいです。ほんとこの夏は、新曲とともに頑張ります!

吉川 つんく♂さんからこういう曲をいただいてからの8人での出発なので、みんなで気持ちを1つにして、ほんとに覚悟を決めてどんどん上を目指していきたいです。夏もその先も本気で頑張っていきます。

高萩 メンバーは8人になりますけど、やっぱり変化も楽しんでいきたいなと思います。アプガ(2)のテーマは青春なので、卒業もうちらのストーリーの一部だと思うし、これを機会にまたアプガ(2)が成長していけたらいいなと思います。つんく♂さんがアプガ(2)に対していろんなことを思って作ってくださった新曲もありますし、夏の1つひとつのステージで何かのブレイクのきっかけがあると思うんですよ。そのきっかけを逃さないように、私たちも全力でパフォーマンスします。アプガ(2)、この夏、見つかりたいです!
▽鍛治島彩(かじしま・あや)
1999年7月21日生まれ、千葉県出身。161センチ。ニックネームは「かじぃ」。鼻リコーダーを特技としているアプガ(2)のドアマン。
Twitter:@ uug2_kajishima

▽高萩千夏(たかはぎ・ちなつ)
1997年7月4日生まれ、福島県出身。156センチ。ニックネームは「ちなっちゃん」。料理と振り付けが得意なアプガ(2)の頼れるリーダー。
Twitter:@ uug2_chinatsu

▽吉川茉優(よしかわ・まゆ)
1998年5月28日生まれ、秋田県出身。170センチ。ニックネームは「まーちゃん」。マシュマロボイスと長身でグループを牽引するアプガ(2)の顔。
Twitter:@ uug2_mayu
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「つんくさん♂からの思いを背負って歌う」アプガ(2)から4作連続プロデュース作品へのアンサー
 
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つんく♂サウンドプロデュースシングル第4弾『Be lonely together』
8月13日(火)発売
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