【写真】「写真集はこれまでのグラビアの集大成」ピョ・ウンジの撮り下ろしカット【12点】
ウンジが物心ついた頃、韓国では後に“第一世代”と呼ばれるガールズグループが全盛期を迎えていた。テレビでそうした華やかなエンターテイメントの世界に触れるうちに、俳優やモデルになりたいという夢を抱くようになった。
「芸能活動をしたいという夢は、ずっと頭の片隅にありました。でも、それを母に伝えると猛反対されました。それで一旦、夢は諦めたんです……」
中学時代、一人でアメリカに行って、大きな転機が訪れた。
「本来アメリカは1週間ほどの滞在予定だったんですけど、行ってみたら、思いのほか楽しすぎて。そしたら母が『大きい世界を見てきなさい』『やりたいことがあるなら大学を出てからやりなさい』とアメリカの学校に行くことを勧めてくれました。確かに勉強はやればやった分、ちゃんとした結果が出るけど、芸能界は自分の実力だけじゃどうにもならない部分もあるなと。そういう現実も成長と共に分かってきたので、中学から大学までアメリカの学校に通いました」
大学卒業後は帰国して韓国の投資会社に入社した。だがアメリカで長く生活したため、韓国の企業風土に馴染むことができなかった。
「久しぶりに帰国して、すぐに就職したので、韓国の会社ならではの文化にもどかしさを感じて、フラストレーションが溜まっていったんです。
特にビジョンもなくフリーランスで活動を始めたが、知人の伝手でオンラインストアのモデルを務めたり、ウェブドラマに出演するチャンスに恵まれたりと、芸能活動は順調な滑り出しだった。それをきっかけに新たな仕事も舞い込むようになった。DJとして音楽活動も行い、事務所にも所属。YouTubeチャンネルを開設したのも、その時期だった。
「そもそもYouTubeチャンネルを開設したのは事務所の意向で、仕事の一環として始めたんです。ただ事務所との契約が終わった後も、日常生活の動画をアップしていたら、たくさんの人が見てくださって、そのまま続けることになったんです。だから、ここまで広がるとは思っていなかったです。
ただ英語ができるという強みがあったので、動画を上げるときも英語のナレーションを入れて、海外の方にも楽しめるようにしたんです。それが功を奏して、海外で見てくださる方々も増えて、その流れで海外関連のお仕事もいただくようになりました。狙ってやった訳ではないんですけど、強みを生かしていくうちに、自然と海外の仕事に発展していったんです」
台湾、アメリカ、ヨーロッパ圏など世界中に視聴者数を拡大していく中、日本の視聴者も増えていった。
「日本の視聴者が増えたことに関しては全く予想していなかった部分があって。
YouTubeやSNSにグラビアの動画や写真を頻繁に上げるようになったが、グラビア文化が確立されていない韓国では苦労も多かった。
「日本みたいに、グラビアに強いカメラマンさんやヘアメイクさんはほとんどいませんし、グラビアをプロデュースする方もいないんです。だから、どのシチュエーションで、どういうシーンを撮るかなど、企画段階から全て考えなきゃいけないんです。撮影自体はカメラマンさんに頼んでいたんですけど、アイデア出しは自分。だから今も撮影協力をしてくれている妹と試行錯誤をしました。とりあえず撮影をして、角度や目線の処理など、気に入らないところを指示して、何度も撮り直しての繰り返し。だから妹とのケンカも日常茶飯事でした。その経験を経て、今があるんです」
衣裳のスタイリングは、いまだに自分で行っている。
「YouTubeに上げる動画の服装は基本的に自分で選んでいます。もともとファッションも好きなので、海外のファッションサイトなどをネットサーフィンして、自分が着たいものを探しています」
日本ではグラビアモデルとして認知されているウンジだが、まだまだ韓国ではグラビアの認知度が低い。
「韓国で有名な大手出版社で、グラビア系の写真を載せるのは『MAXIM KOREA』という雑誌ぐらいなんです。そこで表紙モデルを2回務めさせていただいことがあるんですけど、韓国で自分発信以外のグラビア活動はそれぐらい。そういう状況の中、私が日本に進出して、グラビアモデルの活動している姿を見て、韓国でも『私もグラビアをやりたいんですけど、韓国ではできる場所がないので悩んでいます』とグラビア活動に興味を持つ女の子からの相談も増えています」
韓国グラビアモデルの第一人者として確固たる地位を築いたウンジに新たな夢もできた。
「もっと日本でたくさんのグラビアを飾りたいですし、日本語が上達したら、お芝居にも挑戦したい気持ちがあります。あとファッションが好きなので、自分でファッションや美容系のブランドを立ち上げたいという新たな夢もできました。その夢を叶えるためにも、いろんな活動をしていきたいですね」
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