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<羊宮妃那>
まず大前提として「MyGO!!!!!」は、“現実(リアル)”と“仮想(キャラクター)”が同期するバンド……というコンセプト。そのため声優がキャラクターを演じているという認識は、少し違うのかもしれない。例えばボーカルを担当する声優・羊宮妃那は、作中キャラクターである高松燈を演じているというよりは、羊宮妃那であり高松燈でもあるということなのだろう。
羊宮は最近ますます活躍が増えてきた女性声優で、昨年は『その着せ替え人形は恋をする』(TOKYO MX ほか)に人気コスプレイヤー・ジュジュ様の妹である乾心寿役として出演。今年に入ってからも『転生王女と天才令嬢の魔法革命』(TOKYO MX ほか)のレイニ・シアン役や『僕の心のヤバイやつ』(テレビ朝日系)の山田杏奈役など、様々な話題作に出演している。
そんな羊宮自身のキャラクター性はというと、「しつどが寒い」というパワーワードが彼女の口から飛び出したことから、“天然キャラ”と捉えている人も多い模様。ただ、演じる役への入れ込み方などを見ていると、どちらかと言えば芯の通った人柄のようだ。
ちなみに「しつどが寒い」は実は「湿度」ではなく「室度」のこと。独特な感性とともに、剣道初段という意外な経歴も持っている。
<青木陽菜>
お次は、リードギターの要楽奈を担当する青木陽菜。彼女は大学で声楽を専攻していたこともあり、元からギターやピアノといった楽器の演奏に長けていたようだ。
青木の活動で特に印象的なのは、突発的に行われるゲリラライブ。ステージではなく町のど真ん中で、フォークギター一本で弾き語りをするという、声優としては珍しい本格的な路上ライブを行ってきた。
そうして経験に裏打ちされた確かな演奏力は、「MyGO!!!!!」でも存分に発揮されている。ギターを弾くだけでなく、4月に配信された新曲『無路矢』では、羊宮と共にツインボーカルを披露。バンドのリードギターとして、まだまだ進化が止まらないようだ。
<林鼓子>
ドラムスの椎名立希を担当する林鼓子も、楽器経験者。いかにも打楽器に関連していそうな名前だが、ラジオでのトークによると彼女の親にそういった意図は全くなかったという。小学生時代は金管バンド部に所属していたものの、金管楽器が吹けなかったためにパーカッションの道を選んだのだと語っていた。
声優としての林といえば、『キラッとプリ☆チャン』(テレビ東京系)の主人公である桃山みらいが有名。同キャラクターの代名詞である「そうなんだ桃山」は、「そうなんだ○○」というネットスラングにもなっているので知っている人も多いだろう。
そんな彼女は『ラブライブ!』シリーズを観たことがきっかけで、声優を志したと公言している。今年、優木せつ菜役を前任の楠木ともりから引き継ぐ形で、晴れてラブライブ声優の仲間入りを果たした。ガルパン声優とラブライブ声優を兼任することになった林は、今後さらにステージ上で見る機会が増えるに違いない。
<小日向美香>
『BanG Dream!』もそうだが、『けいおん!』(TBS系)や『ぼっち・ざ・ろっく!』(TOKYO MX ほか)など、バンドアニメを見て楽器を始めるオタクは少なくない。長崎そよ役としてベースを担当する小日向美香も、その一人だったようだ。
小日向は学生時代に吹奏楽部でバスクラリネットを担当していたのだが、「BanG Dream!」に影響されてベースをやりたくなったとのこと。そこで軽音部に所属していた先輩に相談したところ、使っていないベースを譲り受けることになったという。
そんな彼女が今は「BanG Dream!」発のユニットである「MyGO!!!!!」でベースを弾いているのだから、運命的なものを感じざるを得ない。
<立石凛>
最後は「MyGO!!!!!」のギター・千早愛音役を担当する立石凛。彼女は「MyGO!!!!!」が実質的なデビュー作となる。楽器経験についても、『Billboard JAPAN』のインタビュー記事によると、高校生時代にバンドを組んでいた経験はあるものの、当時はボーカル担当だったためエレキギターに触ったのは「MyGO!!!!!」への加入が決まってからだという。
しかし今や立派な「MyGO!!!!!」のツインギターの一人。
ちなみに彼女はアニメの出演作こそ少ないものの、女子プロレス団体『スターダム STARDOM』のリングアナウンサーとしても活動中。今後の活躍ぶりにも期待したい。
楽器経験も声優としての活動も全く違う、異なる個性が集まったガールズバンド「MyGO!!!!!」。そんな5人による化学変化が、ファンを惹きつけてやまない理由なのだろう。
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