久間田琳加「ラブストーリーはプライベートでも好き、俳優として関われるのは幸せなこと」

女優・モデルの久間田琳加が、9月1日（金）より全国公開の映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』に主演する。昨今、恋愛ドラマや映画に引く手数多の久間田。10代を中心に若者に人気の恋愛小説を映画化した本作で、マスクが手放せず複雑な内面を抱えた女子高生・丹羽茜を演じる。インタビューでは作品や俳優業への抱負、ダブル主演の深川青磁役・白岩瑠姫（JO1）との制作現場での様子などを語った。【写真】モデルとしても活躍する久間田琳加 撮り下ろし写真【5点】──出演に備えて、現役の高校生にマスクの着用についてヒアリングして臨んだそうですね。 久間田 出演シーンのかなりの場面でマスクを着ける役は初めてで、原作や台本を繰り返し読んでも不安だったので、そういう機会をいただきました。顔の半分が見えないことで、やはり感情の伝わり方が全然違うんだとこの経験で実感しましたし、鏡を見て表情作りを繰り返したり、酒井監督と相談してマスクを着けている時は目線を工夫したりしていますので、ぜひ注目してみてください！──モデルを始めた10代の頃も、ポージングを研究してノートにまとめたりしていたそうですが、かなり研究熱心で努力家な面もあるのではないでしょうか？久間田 確かに「努力家だね」って言っていただくこともあるのですが、自覚はあまりなくて……不安の裏返しなのかなと思います。マスクを通しての役作りもそうなのですが、「ちゃんと応えられるか」という不安があるからこそ、しっかり準備をしていこう、と考えて行動する気質のようです。でも、その習慣を努力ととっていただけるのは、素直にうれしいですね。──ここ数年、テレビドラマでも映画でも、恋愛ものへの出演がとても多くなってきました。久間田 ラブストーリーはプライベートでも大好きで、時間があったら真っ先に読みたいと思うくらいどんなシチュエーションでも熱中できます。俳優として出演できることは、何度経験しても幸せですね。もちろんストーリーはさまざまですから、例えば「こっち向いてよ向井くん」（日本テレビ系）の羽鳥アンは、私がぐいぐい引っ張っていくという、それまで経験のない役柄でした。だから、周囲の友達の振る舞いもよく見て研究しましたね。本当はリードされがちな性格なのですが、現場では「率先して波を作って雰囲気を作っていかないと」と、この時もみっちり準備していきました。──それも研究熱心の現れかなと思います。恋愛ドラマで「理想のヒロイン」のように見られることもあるかと思いますが、演じる側としてはいかがですか。久間田 恋愛ドラマは好きな分、恥ずかしさもありますね。特に少女マンガであるコテコテの、胸がドキドキするシチュエーションを演じる時は私自身もときめきというか、ドキドキしながら演じてもいますが、いち少女マンガファンとしては演じてみたい作品は尽きないです。──もし今「実写化を見たい、演じてみたい作品」を挙げるとしたら、何かありますか？久間田 『乙女椿は笑わない』です！ ヒロインの周りに3人の御曹司が登場するラブストーリーなのですが、その3人にキュンキュンしっぱなしで。大好きな作品なので、もし実写化の機会があれば、ヒロインでなくてもどんな役でもいいので貢献させていただきたいです！──いつでもマンガがリフレッシュの糧になっている、と。久間田 今は『推しの子』もマイブームですね。好きな作品はどれも完結まで見届けていきます。他には、ちいかわにも癒されています。──『夜きみ』の経験も糧にして、これからもラブストーリーでの活躍が期待されますね。久間田 本当の自分が出せなくて、本音を言いづらい茜の心理は皆さんも共感できると思います。酒井監督による映像美と合わせて、発見と感動がたくさんの映画ですので、楽しんでいただければ嬉しいです！ またラブストーリーに出演させていただく機会があれば、今回の茜とは正反対の、自分が軸になって巻き込んでいく青磁のような役もやってみたいですね。【あわせて読む】久間田琳加、「卒業してから着られる制服って尊い」本音を言えない女子高生を熱演▽久間田 琳加（くまだ・りんか）2001年2月23日生まれ、東京都出身。雑誌「nicola」でモデルデビュー。現在は「non-no」専属モデル。ドラマ『ブラザー・トラップ』、映画『おとななじみ』（23）で主演を務める。その他の主な出演作に連続ドラマW-30『ながたんと青と-いち日の料理帖-』Netflixシリーズ『君に届け』（23）などがある。日本テレビ系ドラマ『こっち向いてよ向井くん』第二話に出演して話題を集めた。▼映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』【STORY】 無彩色で息苦しいこの世界。救い出してくれたのは、“私を嫌い”な君でした――。マスクが手放せず、周囲の空気ばかり読んでしまう「優等生」の茜。自由奔放で絵を描くことを愛する、銀髪のクラスメイト・青磁。何もかもが自分とは正反対の青磁のことが苦手な茜だったが、彼が描く絵と、まっすぐな性格に惹かれ、茜の世界はカラフルに色づきはじめる。次第に距離を縮めていくふたりの過去がやがて重なりあい、初めて誰にも言えなかった想いがあふれ出す――。出演：白岩瑠姫（JO1） 久間田琳加 箭内夢菜 吉田ウーロン太 今井隆文 ／ 上杉柊平 鶴田真由監督：酒井麻衣 原作：汐見夏衛「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」（スターツ出版 刊）脚本：イ・ナウォン 酒井麻衣音楽：横山克 濱田菜月 主題歌：JO1「Gradation」（LAPONE Entertainment）製作：『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会 制作プロダクション：C&amp;Iエンタテインメント、アスミック・エース配給：アスミック・エース（C）2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会絶賛上映中