【写真】“検証します”で話題、八木沙季の撮りおろしカット【10点】
──現在八木さんのTikTokアカウントはフォロワー60万人を超えと注目が集まっていますが、はじめたきっかけは何ですか?
八木 昔からSNSが大好きで、YouTubeやTwitterに載せるちょっとした動画の編集を独学でやっていたんです。コロナ禍に「もうちょっと見てくれる方の幅を広げたいな」と思って、毎日1分くらいの動画を上げられるSNSを探して、TikTokに行きつきました。
──Lovelysで活動していたときはMVの編集もされていたんですよね。
八木 そうですね。MVを作っていただくという環境がなくて、でも自分たち的には大事なものなので、作ってもらえないんだったら自分たちで作ろうということで。ただ、リップシーンを撮るにも自分たちで作ったらちょっと安っぽさが出てしまうかなと思って、企画やリハーサル風景を第三者が撮っているかのように撮影して作っていました。
──動画編集のどういったところに楽しさを感じますか?
八木 昔から休み時間に屋台を開いたり、ちょっとしたゲームを作ってみんなに見てもらったり、みたいなことがすごく好きだったので、今はその延長線なのかなと思います。動画編集に取り掛かるまでにはちょっと時間がかかるんですけど(笑)、作り出したら本当に楽しくて、見ていただいた方に「すごいね」と言ってもらえるのがやっぱり嬉しいです。
──そこから、検証というテーマに焦点を当てて動画をアップしていくようになるのはなぜだったのでしょうか?
八木 当時は曲に合わせて踊る動画がTikTokの主流だったんですけど、私はそういうのを最後まで見ていなかったんですよ。じゃあ私みたいな人に最後まで見てもらうにはどうしたらいいかなと考えたときに、実験をしたら結果が気になって見てもらえるかなと思ったんです。それで日々みんなが気になっていることを私が代表して実験してみようと思って、最初に作ったのが「目を開けたままくしゃみをすると目玉が飛び出るらしい」という動画です。
本当に目玉が飛び出てしまった場合、絶対に撮っておいたほうがいいなと思って、撮影したのがきっかけですね(笑)。自分でやりはしないけどその噂を知っているっていう人が、見てくれたんだと思います。食べ合わせもそうで、小学生の頃にやった人はいるかもしれないけど、大人になってやってみようという人は多分少なかったんじゃないかな(笑)。
──「検索してはいけない言葉」もそういうことですよね。
八木 そうです。私、本当は怖いものとか大嫌いなんですけど、だからこそ「これはまだいけますよ」ということも伝えられるかなと思って、頑張って調べています(笑)。
──そして検証のひとつとして印象的なのが、YU-Mエンターテインメントの山田昌治社長への事務所所属の直談判です。
八木 動画を撮ってしまったら山田さんも断れないんじゃないかという、ちょっとずるがしこいところもあるんですけど(笑)、普通に打ち合わせで「こういうことをしたい」と言うよりも、それを動画に撮ったら面白いのかなと思ったんです。バースデーライブも「決まりました」と言うだけじゃなくて、直談判しているところを見てもらえたら、ファンの方も「じゃあ行こう」と考えてくれるのかなと思って。裏側を見せないのがカッコいいという考えもあると思うんですけど、私はそれを見せて楽しんでもらえたらなと思っています。
──YU-Mエンターテインメントに入りたいと思ったのはなぜだったのですか?
八木 アップフロントに所属していた時代から、YU-Mにいたアプガ(アップアップガールズ(仮))さんがいろんなことに挑戦しているのを見ていて、いいなとずっと思っていて。Lovelysが解散することになったときに、この仕事を続けるということは決めていたんですけど、東京に行くにはどうしたらいいだろうと考えたときに「YU-Mに行きたい」と思ったんです。
──八木さんといえば、肩に乗る「うぱぎ」も印象的ですが、そもそもうぱぎって何ですか?
八木 ウーパールーパーとうさぎのこどもで、心がキレイな人にしか見えない私のお友達です。もし写真に写っていない場合は「自分は心が汚いんだな」と思っていただけたら(笑)。
私はこれまで3つのアイドルグループを経験しているんですけど、うぱぎは全部ついてきてくれていて、ずっと相方で一緒にやっています。私の言うことには全肯定で、ずっと味方でいてくれるんですよ。
──YU-Mに所属されることになったときも、うぱぎは一緒に?
八木 そうなんです。山田さんから「うぱぎに対してはどれくらい払えばいいの?」と言われたんですけど、「うぱぎにはうまいこと払うんで、私ひとり分でいいです」と伝えました(笑)。
──これまでにたくさんの動画を上げていますが、印象的なものはありますか?
八木 「八木沙季が八木崎駅に行ったら駅員さんがどんな反応するか」という企画はずっとやってみたくって、ただ当時は関西に住んでいたので埼玉は遠いなと思っていたんです。でも動画の企画だったら事務所に交通費を出してもらえると思って実行しました(笑)。結果、「面白い」という反応をたくさんいただいて、すごく気に入っています。
──これからコラボをしてみたい方はいますか?
八木 になにさんという私が一方的に大好きなYouTuberさんがいて、恋愛に関するエピソードをリスナーの方から募集して、それにズバズバ答えていくのがすごく面白くて。私のYouTubeやTikTokのフォロワーがもっと増えたら、コラボをお願いしたいなと思っています!
──コラボをすると新たな広がりもありそうですね。
八木 最近だと、ずっとしたいと思っていたCUBERSの末吉9太郎さんとコラボさせていただいて。どっちもアイドルだし、男女だからちょっとだけ不安があったんですけど、いい反応が多かったので、それもすごく嬉しかったです。
──最近では『ヒロミ・指原の恋のお世話始めました』に出演されていましたが、恋愛バラエティに出演することは今までになかったですよね?
八木 なかったですね。恋愛バラエティや恋愛リアリティがすごく好きで、YU-Mに入ってからお話をいただいて「出たいです」とお返事して。当日は本当に緊張してあわあわしちゃって、見るのと出るのでは違うなとは思いました。
──ご自身で放送はご覧になりましたか?
八木 見ました。爪痕を残せず、ただただ成立して終わったので一番よくないパターンだったかなと思ったんですけど、うぱぎを受け入れてくれる人というのは私にとっての第一条件だったので、それをちゃんと入れ込んで伝えられたのはよかったかなと(笑)。それにTikTokライブをしていたら「『恋セワ』見ました」「『恋セワ』きっかけで知りました」という方もいて、嬉しいなと思いました。
──今後もこういった番組には出てみたいですか?
八木 そうですね。一番出たいのが「オオカミ」シリーズなんですけど、最近Netflixで大人版が放送していたのでそれを狙っています(笑)。でもファンの方の中には、今回の出演もちょっとモヤモヤした方もいたみたいなので、そこはアイドルとして難しいところだなとは思っています。
(取材・文/東海林その子)
▽八木沙季(やぎ・さき)
1993年5月31日生まれ、兵庫県出身。
X:@sakipyon31
Instagram:saki_yagi531
TikTok:@yagi_shaki