乃木坂46の公式ライバルとして誕生したグループ「僕が見たかった青空」。8月30日にデビューシングル『青空について考える』をリリースした彼女たち23人の魅力に迫るべく、全員のインタビューと撮り下ろしカットをお届けする。
今回は埼玉県出身の18歳、「うなちゃん」こと須永心海(すなが・みうな)のインタビュー。

【写真】須永心海の撮りおろしカット【10点】

──須永さんは「挨拶とありがとうを絶対に忘れない」のがモットーだそうですね。

須永 小さい頃、近所の人に挨拶をしていたら褒めてもらって。私も嬉しかったし、両親も「しっかり挨拶できる子に育ってくれた」って喜んでくれたので、その時期は全然知らない人にも挨拶をしていました(笑)。それでおじいちゃんにみかんをもらったりしたので、挨拶ってすごいんだなって思いました。僕青としても挨拶を大事にしていきたいです。

──アイドルを志した理由は?

須永 私は幼稚園の頃からアイドルか女優になりたいと考えていて、中学生になってもその夢が諦めきれなかったんです。でも、誰にも言えなくて……。中学生の時、初めてお父さんと夜お散歩に行って、勇気を出して夢を話してみたんです。そしたら「よし。じゃあ、アイドルになろう」と認めてくれて、2人の約束として心に刻みました。でも、それからしばらくしてお父さんが亡くなってしまって……。
「お父さんとの最後の約束は絶対叶えたい」と思って、私はオーディションを受けるようになりました。そして約束をした3年後、僕青のオーディションに合格しました。

──素敵な運命ですね。

須永 でもそれだけじゃなくて、高校3年生という進路を選ぶ時期だったというのも大きいです。学校の友達は大学に進むのか、就職するのか、みんな進路が決まっていくなか、先生から「決まってないのは須永だけだよ。土日で親御さんとよく話してきなさい」と言われて。

ところがその週の土曜日にオーディションに合格して(笑)。週明けの月曜日に「アイドルになります」と先生に報告したら、「……えっ!?」って口を開けて驚いていました。私だけ進路が決まっていなかったのに、進路が決まった最初の生徒になりました。でも、このオーディションは本当に賭けでした。落ちたら就職しようと思っていたので。

──先ほど、「アイドルか女優になりたい」と話していましたね。


須永 小学校の頃に芽生えた夢で、トイレに鏡を持ち込んで泣く練習をしたりもしていました(笑)。その原点は小さい頃の家族ごっこです。お父さん、お母さんとか役割を決めてする遊びで、私は一番人気のお姉ちゃん役を真剣にやっていました。幼稚園の劇も好きで、もう一人の自分を演じるのが楽しかったです。

いつかはドラマに出てみたいですね。ドラマをよく見ていて、恋愛ものや家族ものが特に好きです。出るとしたら、学園ドラマがいいな。

──ドラマは普段からよく見るんですか?

須永 見ます! 今年の夏は『最高の教師』が面白いです。去年は『silent』が好きでした。私も手話を勉強していた時期があるので。

──手話を?

須永 アルバイトをしていたんですけど、耳の不自由な方がお客さんとして来店して。でも、私は何もできなかったんです。
手話ができたら役に立てるのになと思って勉強を始めたんです。今は結構忘れちゃってる部分も多いんですけど……。

──自分の性格を説明すると?

須永 心配性です。次の日の朝が早いと、心配して2時間おきに起きちゃいます。いつか遅刻するのが怖いです。でも、なんとかなるさとも思っています。

──とても明るいですよね。

須永 仲がいい人、信じられると思った人には心を開きます。そうじゃないと、自分のことはあまり話さないです。人目を気にしてしまうので……。メンバーのことは、信じられる仲間が22人増えたと思っています。狭く深くで生きてきたので、今までそういう関係になったクラスやチームに入ってこなかったんですよ。
だから今、人生で一番楽しいです! 今までの一億倍楽しい。朝どれだけ早い集合時間だったとしても、苦ではありません。みんなに会えるから!

──逆にいうと、これまではそれほど楽しくなかった?

須永 年々、自分のことがあまり好きじゃなくなっていました。学校生活もそこまで楽しいと思えなくて。でも、お話し会でファンの方は「好き」と言ってくださるんです。心に一番響いているのは、「アイドルになってくれてありがとう」という言葉でした。ファンレターにも、そう書いてくださっている方がいて、とっても嬉しかったです。そうすると自信につながるし、もっとかわいくなろうっていうモチベーションにもなります。自分のためにも、見てくださる方のためにも頑張っていきたいです。

(取材・文/犬飼 華)
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