【写真】伊藤ゆずの撮りおろしカット【10点】
──伊藤さんは現在22歳で、グループ最年長ですね。
伊藤 20歳までは早く大人になりたいと思っていたけど、20歳を超えてから誕生日があまり嬉しくなくなりました(笑)。このグループにいると尚更です。
──最年長という肩書はどう受け止めていますか?
伊藤 塩釜菜那ちゃんがリーダー(仮称)になったことで、自分はグループにとってどんな存在であるべきかを考えるようになりました。私はみんなをまとめることが得意ではないので、支える役割をしたいと思っていて。菜那ちゃんともグループについてよく話すんですけど、メンバーのお手本になれるような行動をしたいです。
──どんな話をしているんですか?
伊藤 グループとして今後どうしたらいいのかという話が多いです。「もっとこうした方がいいよね」「これは良かったよね」みたいな。反省点だけじゃなく、良かったことも見るようにしています。この間は、菜那ちゃん、西森杏弥ちゃん、青木宙帆ちゃんとごはんを食べながら話しました。
──年上組の4人ですね。
伊藤 少し前まではデビュー曲の振り付けを覚えて披露するという目標があったけど、デビュー後は何に向かって走って行けばいいのかわからない状態になっていたんです。でも、デビュー記念のスペシャルイベントのとき、会場が想像よりも埋まっていなくて……。その現状を目の当たりにして、まずはファンの方を増やしていこうという目標ができました。
不幸中の幸いではあるけれど、ポジティブに考えれば、「目標ができたことはいいことなのかもね」と4人の間ではなりました。今までレッスンをしていても、どこかで気が緩んでいたところもったので、まずはそこを変えていかないといけないって気が引き締まりました。
──活動していく上で、重要な分岐点になるイベントだったんですね。
伊藤 わかってはいたけど、たくさんのメディアに出していただけているのは自分たちの力ではないと真実が見えたイベントでした。トーク部分もファンの方が盛り上げてくださったから成立してくらいで、私たちはファンの方に笑顔を届ける存在なのに立場が逆になっていたかもしれません。これから頑張るしかないなと改めて思いました。
──これまでの活動でアイドルになったという実感が得られた瞬間はありましたか?
伊藤 雑誌の撮影や歌番組も実感につながりますけど、お話し会で自分を応援してくださる方がいるとわかるのが一番嬉しいです。私に時間を使ってくれているわけですし、手製のうちわを持っていたりすると、本当にありがたいなって思います。
──9月発売の雑誌では早速ソログラビアが掲載されましたね。
伊藤 撮影はとても暑い日だったけど、誌面を見たらまるで写真集みたいな仕上がりだったのでうれしかったです。今後もっと挑戦してみたいなと思います!
──伊藤さんは身長が170センチあり、将来モデルになりたいと公言しています。
伊藤 幼稚園の頃から服が好きで、ファッションショーを観に行ったり、モデルに応募したこともありました。大学では服飾系の学科に在籍しているので、学生ファッションショーに出たことはあるけど、いつか本物のランウェイを歩いてみたいです。
──大学との両立は大変じゃないですか?
伊藤 それが3年生までにほとんどの単位を取り終えていて、あとはオンラインでとれる授業の2単位だけなんです! もし去年オーディションがあったら、両立できていなかったと思いますし、運が良かったですね。
──3年生の頃に就職活動はしていましたか?
伊藤 黙々と作業するのが好きなので色落ちとかを検査するようなお仕事がしたくて、繊維の商社を狙っていたんです。でも僕青に合格できたので、就活は途中でやめました。黙々と作業するのもいいけど、毎日刺激があるお仕事もいいですね(笑)。
(取材・文/犬飼 華)