今年も多くのドラマを生んだアイドルの祭典・TOKYO IDOL FESTIVAL 2023。ENTAMEnextでは初出演グループのなかから特に輝きをはなっていたアイドルたちをピックアップ。
今回、主催イベントは常にチケット争奪戦、圧倒的なルックスと楽曲・パフォーマンス力でアイドルシーンに風穴を空けているyosugalaから汐見まといと黒坂未来が登場。グループ誕生秘話を聞いた。
(前後編の前編)

【写真】圧倒的存在感を放つyosugala 汐見まとい&黒坂未来【6点】

──yosugalaは現在、ワンマンライブを開催するたびにチケットが完売するなど注目度が急上昇中! まずは今の状況をどう感じていますか?

汐見 「本当にありがとうございます」という気持ちが一番大きくて、その次に「本当に自分たちに起こっている出来事なのかな?」と。あまり実感が湧いていません。

黒坂 信じられなくて、まだどこか他人事のような感覚です。

汐見 私たちはみんな、ほとんどアイドル未経験者なんです。もし経験者がいれば自分たちが今どれくらい勢いがあるのか分かると思うんですよ。でもいないので、「yosugalaの勢いすごいね!」と言われてもいまいち自分たちはピンと来ていなくて。ただ、それが逆に良かったのかもしれません。この状況に慢心しなかったので。

──どういう部分が強みで支持されていると思いますか?

黒坂 PassCodeさんの曲を作っている平地(孝次)さんとロックバンドのAliAさんがほとんどの曲を書いてくださっているので、yosugalaの楽曲は強いです! そこは他のアイドルさんとかぶっていないと思います。

汐見 確かに。
世の中にはすごくたくさんのアイドルさんがいますけど、その中でもyosugalaは他のグループとキャラかぶりしていないなって自負があります。

──そんなyosugalaのデビューは昨年6月。どのようにしてメンバー4人が集まったんですか?

黒坂 PassCodeさんが所属している「we-B studios」とuijinさんなどが所属する「sakebi」の合同プロジェクトとして始まったのがyosugalaで。まず私が最初にメンバーに決まり、その2か月後に汐見まといと未白ちあもメンバーに決まって。でもそこからが長かったです。

汐見 他のメンバーが1年くらい決まらず、その後私が酔っ払った勢いで誘った友達(君島凪)が加入して(笑)、やっと4人が揃ってデビューしたという流れです。

──ということは、1年くらい空白の時期があったということ?

汐見 そうなんです。ずっとメンバーを探していたんですけどプロデューサーのこだわりがすごく強くて、「この子はどう?」「いや違う」という状態が1年くらい続いていました。

黒坂 3人は2021年のゴールデンウィークくらいには顔合わせをしていました。

──酔った勢いで君島さんを誘ったエピソードは、8月放送のテレビ番組『ねる、取材行ってきます』(フジテレビ)でも語っていましたね。とても面白い経緯だと思いました。

汐見 凪と私はもともと友達で、一緒にお酒を飲んでいたんです。
ちょうどその時“顔が可愛くて歌が上手い女の子を探している”って状況だったので、「こいつしかおらん!」と思って誘ったんですよ。凪も酔っ払っていたから「うん、やるやる~!」って感じで(笑)。その場で写真を撮って事務所に送って、そこからはスピーディーに進みました。

──ようやくメンバーが決まって「この4人なら行けるぞ!」という自信もあったんですか?

汐見 いえ、正直最初は不安でしたね。4人とも個性が強すぎるというか、みんな団体行動ができないタイプだから(笑)。「大丈夫かな」という気持ちでした。

黒坂 それに、今でこそ注目してもらえているけど、最初は全然動員がなかったんですよ。

──え、そうなんですか?

黒坂 デビューした当初は、特典会をしても来てくれる人は全員合わせて10人いるかいないかぐらいでした。

汐見 動員もないしメンバーの性格もバラバラだし、とても順風満帆なスタートではなかったです。そもそも実力が伴っていなかった。「PassCode」「uijin」「AliA」といった名前や話題性だけが一人歩きしていて、自分たちの実力がついていけていないから焦りもありました。

黒坂 プレッシャーだったよね。


汐見 うん。もちろんプレッシャーは今もあるんですけど、いい意味でそれがエネルギーになっているというか。今は「名前に見合った活動をしよう」という意識を持って活動しています。

──そこから1年でどんどん動員が増えていったわけですが。

汐見 ありがたいです。ただ、何か特別なきっかけがあったわけではないんですよ。

黒坂 何かがバズったわけでもないですし。でも現場に来てくれるファンの人が広めてくれている、というのは聞いたことがあります。

汐見 「友だちを連れてきたよ」とか「知り合いの紹介で来ました」っていう人がめちゃくちゃ多いです!

──今の時代SNSでバズって人気が出るアイドルも多いですが、yosugalaの場合は口コミで広がっている、と。

黒坂 そう感じますね。……本音を言えばバズりたいけど(笑)。

汐見 アハハ! まぁでも一朝一夕で人気が出るより、こうして着実に積み上げていくのもいいのかなと思ってます。


──ステージデビューから1年が経ちました。性格がバラバラという4人の気持ちもまとまったのでは?

汐見 今年の8月は私たちにとってめちゃくちゃ大変で。凪が体調不良になり、凪が復活したと思ったら次はちあが体調不良になって、誰かが欠けているライブがたくさんあったんです。そのリカバリーをするためにメンバーで話し合いをするうちに、みんな大人になったというか。

黒坂 決して今まで避けていたわけではないけど、話し合ってこなかったことを8月になっていろいろ話しました。そこでお互いの関係性は深まった気がします。

汐見 絆、深まったよね。

黒坂 うん。やっぱり話し合いって大事だな、って。みんなそれぞれアイドルに対しても思いが強すぎるから、普通に話し合いをするとぶつかっちゃうんですよ。でもデビューから1年経って、ようやく話し合いができるようになった!

汐見 分かる。みんな不器用で真っすぐなんだよね。
でもこの8月を経験して、やっと私たち大人になれた気がします!

【後編はこちら】顔面強すぎと話題のアイドル yosugala「グラビアに抵抗はないし生まれつきできる人間なんです」
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