【写真】ミスマガジン2019「ミス週刊少年マガジン」夏目綾の撮りおろしカット【15点】
──夏目さんはもともとアイドルや芸能の世界に興味はあったんですか?
夏目 小さい頃は人前に出るとか目立つのが苦手で、おしゃべりで明るいお兄ちゃんの陰に隠れているような子でした。芸能界にも何となく興味はあったんですけど、あまり現実味がないというか。お兄ちゃんがAKB48さんのファンだったので、一緒にテレビは観ていましたけど、アイドルになりたいと考えたことはなかったです。
──アイドルに興味を持ったのはいつ頃だったんですか?
夏目 18歳の終わりぐらいのときに、たまたま街中で虹のコンキスタドールさんの『THE☆有頂天サマー!!』のMVを観て、衝撃を受けて。身近にいそうな可愛い子たちが、楽しそうに歌って踊っている姿がめっちゃ楽しそうだなと思ったんですよね。それまで知っていたどのアイドルさんよりも親近感があるというか。家に帰って検索して、人生にはいろんな道があるんだと気づいたきっかけでした。
──すぐにオーディションに受けたりはせず、高校卒業後には一度就職しているんですよね。
夏目 一瞬ですけどね(笑)。でもこのまま定年まで40年ぐらい同じ毎日を繰り返すのかな……と考えたときに、人生を変えたいと思って会社を辞めました。そのあと19歳になる直前、初めて受けたオーディションが「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でした。
──「ホリプロタレントスカウトキャラバン」がスタートだったんですね。
夏目 何も知らない世界で想像がつかなかったからこそ、逆に思いきれたんでしょうね。オーディションサイトで一番上にあったので応募したんですけど、まあ落ちて(笑)。でもそれで何かに応募するという最初のハードルを越えられたことで、次にアイドルのオーディションを受けて合格、1つ目のグループに加入しました。
──芸能活動を始めることに家族は賛成だったんですか?
夏目 会社で働いていたとき、私があんまり幸せじゃなさそうだと家族も察していたんでしょうね。私が冗談半分で「アイドルやってみようかな」って言ったときに、お母さんの方が「いいじゃん!」って乗り気で(笑)。「いやいや無理でしょ」って斜に構えたら、お母さんが「無理じゃないで!」と後押ししてくれて。そのおかげで、私でも挑戦していいんだと心が決まりました。
──歌もダンスも未経験ですよね。
夏目 そうですね。でもメンバー7人中5人が初心者で、同じ年の子も多かったので、みんな一緒のスタートでという感覚でした。もちろん大変さはあったんですけど、何も知らなかったがゆえにつらいと思う暇もなかったというか。
──1つ目のグループは2018年2月に解散しますが、同年4月に解散メンバー3人で2つ目のグループを結成。さらに『週刊ヤングジャンプ』主催の「サキドルエースSURVIVAL SEASON9」に参加します。
夏目 お父さんがマンガ好きで、『週刊少年ジャンプ』と『月刊マガジン』を毎号買っていたので、私も文字が読めるようになるぐらいから少年マンガを愛読していました。好きな作品は野球マンガの『Mr.FULLSWING』と『打撃王 凛』、アメフトマンガの『アイシールド21』も好きですし、中高とテニスをやっていたので、『テニスの王子様』も好きです。
なので、グラビアがやりたいというよりは、マンガ雑誌に載りたいというのが一番の目的でした(笑)。
──グラビアに抵抗感はなかったんですか?
夏目 私自身はグラビアをやることが大きな出来事と思っていなくて、憧れの雑誌に載れるのがうれしい一心だったんですけど、ファンの方はビックリしていて、「大丈夫? 自分の意志?」って心配してくれました(笑)。
──2019年4月には「ミスSNS 2019」ファイナリストになりますが、同年6月で2つ目のグループは解散します。
夏目 私は解散したくなくて、何とか違う道を探したかったんですけど、メンバーの1人は学業に集中したい、もう1人は「この3人じゃなくなるんだったら解散したい」という意見で。そうなると私には引き止める術がなかったので、解散することになりました。
──その時点で、またアイドルグループをやりたい気持ちはあったんですか?
夏目 前のグループからずっと一緒にやっていたメンバーだったので、また新しいアイドルグループに入ったとして、それまでと同じぐらいの信頼関係を築けるかと考えたら難しいだろうなと思って、またやる気はなかったです。
(取材・文/猪口貴裕)