【写真】ミスマガジン2019「ミス週刊少年マガジン」夏目綾の撮りおろしカット【15点】
──アイドルグループを解散した2019年は「ミスマガジン2019」にもエントリー、結果として「ミス週刊少年マガジン」を受賞します。
夏目 当時23歳で一番年上だったので、年齢にすごいコンプレックスを感じていました。正直、ベスト16に選ばれた時点で『週刊ヤングマガジン』に載れるので満足だったので、まさか賞がもらえるなんて予想もしていなかったです。
──「ミスマガジン2019」で活躍の場も一気に広がりました。
夏目 受賞してから1年間はYouTubeの番組に出演させてもらったり、何度か雑誌に載せていただいたり、アイドルとは違う活動が広がって、新たに学ぶことも多かったです。グループ活動はプロデューサーがいますし、曲があって、ダンスがあって、基本的に言われたことをやっていました。グラビアはカメラマンさんに言われたこともやるけど、自分で動いてアピールもしなきゃいけないので、そのときに自分で考えて行動することの大切さを学びました。
──グラビアではどういうところが強みだと自己分析しますか?
夏目 よく「中学時代クラスにいた女の子みたいな親近感がある」と言っていただくことがあるんです。グラビアって非日常なので、その親近感とのバランスが良いのかなと思います。初めて髪を短くしたときも、SNSで「野球部のマネージャーにいそう」というコメントが増えました(笑)。
──グラビアを始めた当初から現在まで変わらぬプロポーションを保っていますが、何か秘訣はあるんですか?
夏目 たまに走ったり、家で筋トレをしたりはするんですけど、特別やっていることはありません。
──2021年1月には夏目さんにとって3つ目のグループに加入します。どうして、もうやらないと決めていたグループ活動を再び始めようと思ったんですか?
夏目 グラビア活動がひと段落したタイミングでコロナが流行りだして、半年ぐらい地元に帰っていたんです。当時はモチベーションが限りなくゼロで、かろうじてSNSを更新しているだけの、実質的にはニート生活でお仕事が入ったら東京に行くみたいな状況でした。
そのときにスマホアプリのリズムゲーム「プロジェクトセカイ」にハマって。その中にアイドルグループをやっている女の子たちが出てくるんですけど、プレイしながら「やっぱりアイドルって可愛い」と思って、もう1回だけ挑戦しようかなと。
──ゲームがきっかけだったんですね(笑)。
夏目 そうなんです(笑)。それでオーディションを受け、3つ目のグループのメンバーになりました。これまではライブがメイン活動のグループだったんですけど、このグループはCDをコンスタントに出したりイベントを開催したりと方向性が全然違ったので、新しい経験をすることができました。
──3つ目のグループを今年1月に卒業し事務所も退所。8月からはアイドルグループ「ideal peco」(アイディールペコ)に加入します。これはどういう経緯があったのでしょうか?
夏目 「もうアイドルはやりきった」と思って卒業したんですけど、しばらくして知人を通じてideal pecoの存在を知りました。ideal pecoはアイドル経験のある子が多く集まっていて、アイドルをやる上で理想的な環境を目指しているというお話を聞きました。プロデューサーの石橋哲也さんは以前からイベント等で面識があり、アイドルに愛がある人なのは知っていましたし、次第に前向きな気持ちが膨らんでいきました。
──決定打は何だったんですか?
夏目 もう1人のideal pecoプロデューサーの高森ありささんにお会いしたんです。今までのアイドル活動で運営に女性がいるのは初めてでしたし、「綾ちゃんはもっと欲張っていいんだよ。これで満足なんて思わなくていい」と言われて。ずっと私は謙虚なのが美徳だと思って生きてきたし、そんなふうに言われたこと自体が初めてだったので、そういう考え方もあるんだって道が拓けたというか、やってみようと決めました。
──これからideal pecoをどういうグループにしていきたいですか?
夏目 過去にアイドル経験があるメンバーが多く集まったということは、今まで理想通りにいかないと感じていた子たちなんですよね。これまで諦めてきたことを、全部叶えられるかは分からないけど、自分を無理やり納得させるような場にはしたくないなと思っていて。挑戦もできずに終わっちゃったことや、周りの人に馬鹿にされてきたようなことも堂々と追いかけられるグループになりたいですね。
──最後に個人としての目標を教えてください。
夏目 私は『ドラえもん』が大好きなので、劇場版のゲスト声優になって映画の中でドラえもんと会話をするのが夢です。あと『科捜研の女』が大好きなので、いつか死体役として出演したいです(笑)!
(取材・文/猪口貴裕)