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2023年に発売した2ndアルバム『COCONUT(ココナッツ)』は14万枚以上の売り上げを誇り、同年7月には約18万5,000人を動員したアリーナツアーと2日間にわたるスタジアムライブで成功を収めた。
韓国デビューシングルのリード曲『HEARTRIS(ハートリス)』のMVは、同じくJYPエンターテイメント所属のStray Kidsのメンバー・Felix(フィリックス)が出演したこともあり、YouTubeで公開後9日間で4,000万回再生を突破。韓国の音楽番組『SHOW CHAMPION』では1位を獲得、25年の歴史を持つ音楽番組『ミュージックバンク』へも出演するなど、上々のスタートをきった。
『HERTRIS』がこれまでのリリース曲の中でも、特に注目を集めている理由の一つは、その楽曲コンセプトにある。
ここ数年でデビューしたK-POP女性アイドルグループの楽曲は、いわゆるガルクラ(ガールクラッシュ)と呼ばれるジャンルが多かった。同性から見て憧れの対象となるような、自分らしさを全面に出した、「媚びない力強いスタイル」だ。IVEの『LOVE DIVE(ラブダイブ)』や、LE SSERAFIMの『ANTIFRAGILE(アンチフラジャイル)』などはまさにその代表格だろう。黒や赤をメインとした衣装や、笑顔よりもキメ顔が多いパフォーマンスなど、女性らしい美しさや力強さを全面に出した楽曲が多かったのだ。
一方の『HERTRIS』は、NiziUらしい、元気で可愛いらしい楽曲。ガルクラ全盛期の今、それが異彩を放つ存在となっているのだ。初期のTWICEの『What is Love』や『YES or YES』などを思い出させてくれるMVは、「このかわいさを求めていた!」と喜ぶファンも多い。
もちろん『HERTRIS』は可愛いだけでなく、日々の練習や数多くのライブ出演を経た3年間の実力があってこその楽曲である。
また、メンバーそれぞれの個性を発揮できる歌割りにも注目したい。高音が得意なニナやリク、ミイヒはサビを担当し、中音が得意なマヤやマコはAメロを、マユカ、リマはラップを、可愛らしい声がアクセントのアヤカ、リオはキリングパートを。日本での活動を通し、磨きをかけたそれぞれの個性が活きる韓国デビューに相応しい一曲だ。
また、『HERTRIS』の作詞には、NiziUのプロデューサーのJ.Y. Parkが参加しており、彼の歌詞に込められたグループの在り方に対する強い想いに注目だ。
これまでもJ.Y. Parkが作詞をした『Chopstick』や『COCONUT』では「1本じゃ掴めない」や「2人で飲もうよ、同じcoconut」など、自分一人では成し遂げられない、あなたが必要だというテーマを示してきた。
『HERTRIS』の歌詞にも「色も形も全部全く違うけど違うからこそ合うんだよ」や「弾ける Synergy 相性抜群だよ 私たちは」など、自分と異なる相手と出会うことで、相乗効果を生むというメッセージがこめられている。
J.Y. Parkは、NiziUという名前の由来は「Need You」であり、「人は一人では成功できない。グループのお互いが必要で、ファンが必要だ」という想いを込めたと語っている。『HERTRIS』は結成時から続く彼女たちらしさを象徴する歌詞であり、新たな挑戦の地、韓国でのデビュー曲にぴったりだ。
『HERTRIS』のMVや韓国での歌番組出演動画では、英語、韓国語、日本語、タイ語など、あらゆる言語でNiziUへの応援コメントが寄せられた。このことからも、日本だけではなく世界中に韓国デビューを喜ぶファンがいることが分かる。
JYPの先輩アーティスト・TWICEも韓国と日本での活動を経て、ワールドツアーを完遂する世界的なアーティストへと成長した。そんなTWICEが描いた軌跡の道中にいるNiziUなら、ファンへの感謝を胸に世界まで突き進んでくれるはずだ。
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