俳優・松岡茉優の初著書『ほんまつ』(扶桑社)が、11月17日(金)に発売された。発売当日に即重版が決定するほどの反響を呼び、23日(木)には刊行を記念したトークイベントを開催。
今回、イベント開催前のスペシャルインタビューが到着した。

【写真】初著書『ほんまつ』を手に、笑顔を浮かべる松岡茉優【10点】

無類の本好きである松岡のこだわりが詰まった『ほんまつ』について、「学生さんにも手に取ってほしいという気持ちが強くあったので、できるだけお手頃な金額にしたいというお話を最初にさせていただきました。スタッフの皆様が検討し、頑張ってくださって、値段が抑えられたことにとても感謝しています」 と、制作に携わった関係者にお礼を述べた松岡。

表紙には、映画『桐島、部活やめるってよ』(12年)で出会い、その後も、ドラマ『初恋の悪魔』(22年)や映画『愛にイナズマ』(23年)といった作品で共演している俳優・仲野太賀が撮影した、松岡のふとした表情の写真が使用されている。

表紙について松岡は、「表紙の写真は本のイメージになるものだから、なるべく素の私のような一枚がいいなと思っていて。表紙に決まったバスのお写真は、等身大の自分だなと感じ、使用させていただきました。仲野太賀さんが撮影してくださった写真たちは、メイクさんとスタイリストさんにロケバスで待ってもらって、私と太賀の二人で吉祥寺を歩き、撮っていったものです。

頭が椅子に当たって髪の毛が盛り上がってしまっている箇所なんかは、メイクさんからしたら直したかった箇所かもしれないけど、二人で回ったからこその切り抜きだなと、好きな写真です」とこだわりを明かした。

そして装丁を手がけたのは、日本を代表するブックデザイナー・名久井直子。企画によって様々な紙を使い分け、巧みだがとても手に取りやすい人懐っこさを宿した装丁になっている。

松岡も「名久井さんの素晴らしいセンスのもと、『ほんまつ』には様々な紙が使われています。人間同士の相性があるのと同じで、本の手触りの相性もあると思っているのですが、どの紙もすごく好きな手触りです。
特に漫画家の板垣巴留さんとの企画の紙が好きです」と話した。

その他にも、松岡自身によるエッセイ、親友・伊藤沙莉とのチャット企画、ヘアメイク、スタイリストや、マネージャーが参加した松岡不在の“お身内6人座談会”、リリー・フランキーとの「新しいサインを考える」をテーマにした対談等、盛りだくさんの内容となっている『ほんまつ』。

松岡が「自信のあるページができた」というのが、これまで作品をともにした監督や役者陣に加え、身近なスタッフやプライベートの友人26名から「松岡への質問」を募集したAtoZコーナーだ。

「よくファッション誌などに掲載されているその方のパーソナルな部分に触れるAtoZインタビューを読んでいて。何色が好き?とか、モーニングルーティンなどの質問は今までもしていただいたことがあったから、せっかくなら私の尊敬する方々、大好きな方々に質問を募れないかな?と思って。皆様、そう来たかと唸るような質問をくださって、特別なページになりました」と思入れを語った。

また、「先日、できあがった本を装丁、デザインを担当してくださった名久井さんに直接お渡ししたんです。今までも、お世話になった方に映画のチケットとか、パンフレットとかをお渡ししたことはあったのですが、自身の何か、をお渡しするというのは初めてで。照れくさくも、嬉しい時間でした」 と、初著書の完成に喜びをあらわにした。

刊行直後にタワーレコードでオンライントークショー、誠品生活日本橋でサイン本販売会を行ったことについては、「私のことしか書かれていない本を、お金を払って手元に置こうと思ってくださった皆様を目の前にして、感謝の気持ちでいっぱいになりました。数多の芸能人や著名人がいる中で、私のことを見つけて、好きでいてくださっていることが嬉しくて、有難くて。

応援してくださっている方の中には、例えばバラエティーや朗読劇をきっかけに私のことを知ってくださった方がいることを知り、20年の間で、色々なご縁があったことに改めて感謝の気持ちが湧きましたし、挑戦してきてよかったなと感じました」 と感謝の言葉を述べた。


さらに、代官山 蔦屋書店では、11月30日(木)まで『ほんまつ』の中から松岡自身が厳選したカット10点に、未公開アザーカット4点を加えた14点を展示した写真展が開催中。国内外で活躍する写真家・尾身沙紀をはじめ、松岡が信頼するスタッフとともに作り上げたファッションポートレイト企画のほか、仲野太賀による撮影企画のアザーカットも初公開されている。

松岡は「皆様が新しい本との出会いを求められたり、ほっとお茶を飲みに来られる代官山 蔦屋書店に、私の写真をどーん、と展示してくださっていることには、お邪魔しています、という気持ちなのですが、尾身沙紀さんに引き出していただいたお写真は、いつもの私とはちょっと違って、とても素敵なお写真になっているので、タイミングが合いましたらぜひ見にきていただきたいです」とコメントを寄せている。

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