昨年8月に『青空について考える』でデビューした23人のアイドルグループ「僕が見たかった青空」が、2024年1月に2ndシングル『卒業まで』をリリースする。デビュー曲とは違い12人の選抜制で挑むことになった今シングルだが、どんな心境で選抜発表を迎え、今後の活動期間を過ごすのか。
選抜メンバーの八木仁愛、伊藤ゆず、杉浦英恋に意気込みを聞いた。

【写真】八木仁愛、伊藤ゆず、杉浦英恋のソロカット&集合撮りおろしカット【13点】

──2ndシングル『卒業まで』を聴いてみて、どんな感想を持ちましたか?

伊藤 想像していたメロディと違って驚きました。でも、聴けば聴くほど耳に残ったし、いい歌詞だなって、気に入っています。

杉浦 わかる! 私も『青空について考える』が明るい曲だったので、2ndもフレッシュな曲になると予想していたんですけど、大人っぽい曲だったから驚いたし、歌詞に何度泣かされたことか……。

八木 泣いていたの? いつ?

杉浦 レコーディングの日も泣いたし、MV撮影の日も泣いた(笑)。心の底から歌詞の世界に入り込んでしまって。

八木 そうなんだ、私はむしろ難しかったな。思いを寄せている人に会えなくなるという歌詞だけど、そこまで本気で誰かを好きになったりしたことがなくて想像できなくて……。私たちの世代だとあまり触れる機会がない曲調だったから、新しく感じたのと同時に表現できるのかなという不安もありました。

伊藤 そうなの? 『2023 FNS歌謡祭 第2夜』での『卒業まで』初披露のときもMVのときもすごくいい表情をしていたよ!

杉浦 うんうん、なり切っていたよね。何回も見返しちゃう。

八木 ありがとう。
歌う前は目を閉じて、想像するようにしているかな。

杉浦 そうなんだ。いいこと聞いた!

八木 あとは、今回MVのダンスシーンが伊豆の漁港で撮影されたんですけど、新宮良平監督から「漁港は出会いと別れがある場所で、船は行ったきり戻って来ないかもしれない。船が波に揺れるのって、恋の感情に似ている」という説明があったんです。それを聞いて、その発想はすごいなって思いました。

伊藤 普通だったら教室とかを舞台にしちゃいそうだよね。私もびっくりした(笑)。

──今回は23人のメンバーから12人を選抜して表題曲を歌うことになりました。発表される瞬間、何を考えていましたか?

伊藤 私は自分が呼ばれると思っていなかったし、雲組(=非選抜)でも頑張ろうと思っていたんです。そんな気持ちでいたから、選んでいただいても「よし頑張ろう」とはすぐには思えなくて……。発表のときは頭が追いつかなかったですね。

杉浦 私もそうだった! 最近、自分がどんどんダメになっていると感じていたから、名前を呼ばれても自分に自信がなくてうれしい気持ちはあまりなかったです。
それにてっきりフォーメーションで発表されると思っていたから、名前の順に呼ばれたのもすごくドキドキしました。

八木 受け入れなきゃいけないけど、選抜になったことは寂しかったです。一生懸命活動してきたつもりだけど、もし呼ばれなかったら悔しいな……という思いでドキドキしながら待っていたので、名前を呼ばれてまずはほっとしました。

──そんな八木さんは2作目も引き続きセンターに立つことになりました。

八木 次もそのポジションに立つことになるとは考えていなかったので、ちゃんと返事もできませんでした。1stシングルではいろんな方に支えてもらっていたので、2ndでもセンターに選んでいただいたからには頼りにされる人になりたいので、とにかく頑張るしかないです。

──選抜発表があってからしばらく時間が経ちましたが、気持ちに変化はありましたか?

八木 雲組の子たちがレッスンをしている姿を見たり、(雲組Documentaryの)YouTubeの映像を見たりすると、私も頑張ろうという気持ちになります。

伊藤 グループが2つに分かれたことによってみんなの意識が変わってきたなと思います。特に雲組の子たちはライブとかも活動していくことになったから、レッスンの空き時間にもたくさん練習をしていて、刺激をもらっています。

杉浦 私はどうしてもないものねだりをしちゃって……気持ちの整理がつくまでまだ時間がかかりそうです。

──気持ち以外の部分で変化はありましたか?

八木 みんな可愛くなった! 撮影していただく機会が増えたから、私自身もひきつらずに笑えるようになりました。今でもあまり笑顔は得意じゃないけど、少しずつ変わってきたかな。


伊藤 自撮りも上手くなったよね。もう前の写真は見返せない(笑)。

杉浦 みんな振り覚えが早くなったと思います。あとは同じレッスンを受ける日に特に感じるんですけど、グループが2つに分かれたからといってみんなの仲は変わらないなって。結成当初に比べると言いたいことをちゃんと言い合えるようになりましたし。

八木 「ここはもっとこうした方がいいんじゃない?」とか言えるようになったのは、みんなの意識が高まってきた証拠だし、それぞれが目標を立てているんだろうなって思う。

伊藤 信頼関係ができてきたなって感じるよね。

──そういえば、杉浦さんは3月で中学を卒業しますね。

杉浦 早く高校生になって、献血に行きたいんです。献血って200mlなら16歳からできるじゃないですか?

八木 すごい! 私も行きたい!

伊藤 私も行く!

杉浦 じゃあ、みんなで行こう(笑)。

──それぞれ2024年の目標はありますか?

八木 リーダーの塩釜菜那ちゃんともよく話しているんですけど、まずは僕が見たかった青空というグループを知ってもらうことを最優先にしたいです。

伊藤 私はフジテレビのレギュラー番組(『坂道の向こうには青空が広がっていた。
』)の企画で“歯王”に輝いたので、歯に関するお仕事がしてみたいです!

杉浦 私はCBCラジオのレギュラー(『僕青 杉浦英恋の宇宙の人を笑わせたい』)を第一に頑張りたい! そして、いつかアニメのお仕事にも挑戦してみたいです。

八木 挑戦してみたいことで言うなら、グミとかお菓子のCMがやってみたいです!

杉浦 いいね!

伊藤 夢は広がるけど、まずは2ndシングルと私たちをみなさんに知っていただけるように頑張っていきます。

(取材・文/犬飼華)
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