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『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、生まれながらにすぐれた能力をもつ人類(コーディネイター)と、自然のままに生まれた人類(ナチュラル)が存在する世界が舞台。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は、前作の最終話から1年後のC.E.75を完全新作ストーリーで描いており、キラ・ヤマトやアスラン・ザラ、シン・アスカといった馴染み深いキャラクターたちが登場する。
そこで注目を集めているのが、アグネス・ギーベンラートという人物。公式サイトによると、シンたちと同期のZAFT(ザフト)所属パイロットで、「月光のワルキューレ」とも呼ばれているそうだが、重要なのはこのキャラクターを演じるのが人気声優・桑島法子であることだ。
桑島は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にて、ヒロインのひとりであるステラ・ルーシェ役を熱演。それ以外にもシリーズ全体を通して、フレイ・アルスターやナタル・バジルール、レイ・ザ・バレルの幼少期やヴィア・ヒビキなど、全5人のキャラクターに声を当ててきた。
まさしく『機動戦士ガンダムSEED』シリーズには欠かせない存在だが、桑島が演じてきた登場人物には、とある共通点がある。なんと5人全員が作中で死亡しているのだ。
これをきっかけとして、桑島が声を当てることを“死亡フラグ”として捉える都市伝説が広まっていくことに。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のアグネスについても、声優判明の時点で「これはフラグすぎる……」と不安視されており、中には「どんな最期を遂げるのか」と退場を確信する人まで現れていた。
桑島は一時期、ほかのアニメでも「CV.桑島=死亡フラグ」というイメージが付いて回っていた。
たとえば2006年に放送された『BLACK LAGOON』の第2期では、関東和平会傘下の暴力団「鷲峰組」前組長の一人娘・鷲峰雪緒を担当。雪緒は元々やさしい少女だったが、とある騒動をきっかけに組長の座へ。徐々に極道の道に染まってしまい、レベッカ・リーたちとの戦闘で敗れたことを契機に刀で自決するという最期を迎えた。
ほかの例でいうと、『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』の紫苑・パヴリチェンコや、『戦場のヴァルキュリア』のイサラ・ギュンターなども挙げられる。また微妙なラインでは、作中で死亡報道が流れる『機動戦艦ナデシコ』のミスマル・ユリカ、一度死ぬ運命にあった『宇宙戦艦ヤマト2199』の森雪なども、“桑島らしい”ヒロインと言えるかもしれない。
さらに最近のアニメでいえば、桑島は2019年から放送されている『鬼滅の刃』にも出演。そこで主人公・竈門炭治郎の母である葵枝(きえ)を演じたが、物語の冒頭で鬼舞辻無惨の手によって惨殺されている。
ちなみに『ONE PIECE』で、ルフィたちが乗り込む「ゴーイングメリー号」の声を当てていたのも桑島だ。こちらは人間ではなく乗り物なのでフラグは発動しないかと思いきや、「ウォーターセブン編」で火葬され、悲劇の別れが描かれることになった。
その一方で、桑島の演じたキャラクターがフラグを回避したケースも。2014年放送の『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場したヴィヴィアンだ。
誰もが悲惨な未来を想像していたはずだが、そんなヴィヴィアンはことごとくフラグをへし折り、最後まで生存することになる。
もちろん桑島が演じたキャラクターが存命のまま終わるのは、同作だけではない。むしろ単純に出演作品が多すぎるため、そのなかに死亡キャラが多数含まれることになり、都市伝説が真実味を醸してしまっただけ……とも考えられる。
とはいえ、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにて高確率で“フラグ”が発動していることは確かなので、最新作で演じるアグネスの生死は油断ならないだろう。はたして、エンドロールまで生き残ることはできるのだろうか。
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