【写真】ターゲット好みの女性に変身した武田玲奈、ほか場面カット【10点】
原作は、ミステリー作家・永嶋恵美の『泥棒猫ヒナコの事件簿』(徳間文庫)シリーズ。野暮で地味で言葉も少なげな、探偵社オフィスCATの社長・ヒナコ(武田玲奈)だが、いざ依頼を受けると狙ったクズ男を魅了する女性に大変身する。
第1話の依頼者は、渡邉美穂演じる早川梨沙。DV彼氏からの暴力が過激化し、命さえ危うい状況に追い込まれ絶望の淵にいた梨沙は、インターネットの掲示板で見つけた「あなたの恋人、強奪して差し上げます。」と書かれた怪しげな広告を見つけ、オフィスCATに恋人強奪を依頼する。
しかし、担当するヒナコの野暮な姿を見て、「正直、彼のタイプではない、というか...」と言葉を濁す梨沙。ヒナコは「あなたが落とせたなら、私も落とせます」と断言してみせる。圧倒的な分析力をもち依頼達成率100%を誇るヒナコ×コミュ力抜群で知識豊富な最強の相棒・陽介による、まるでスパイ映画のような強奪作戦とは?
そして、主題歌は今年結成15年目を迎えるパスピエの『SAYONARA HEAVEN』に決定。2023年12月にリリースされた9thアルバム『印象万象有象無象』のリード曲となる今作は、痛快略奪エンターテインメントにふさわしい、どこまでも聞き心地の良い軽快なポップチューン。
そのバンド名が示す通り、ドビュッシーの“印象派”に端を発しつつ多面的アプローチを試み続けるパスピエの生み出す音楽は、クラシカルなアプローチとモダンエッセンスが絡み合った珠玉のメロディーと、世界を紡ぎだす小気味良い歌詞世界観が魅力だ。
楽曲ごとにポストロックやテクノ、ニューウェイブといったさまざまなテイストを醸し出す、ジャンルにとらわれない“刺激的な自在さ”から生み出された楽曲は今作に通ずる魅力ともいえる。
パスピエは「いったいどのように(あるいはどのような!)と想像が駆け巡ってしまうタイトルが大好物です。主題歌として関わらせてくださること、大変嬉しく思います。軽快さの中に音や言葉でパスピエならではの仕掛けをした曲です。ストーリーの中で面白く共鳴してくれることを願います」とコメントを寄せている。
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