透明感のあるルックスと、均整の取れたスレンダーボディーを活かしたコスプレに定評のある人気コスプレイヤーの紅羽りお。キャラクターコスプレ、オリジナルコスプレ、制服、競泳水着など、様々な衣装を見事に着こなし、Xのフォロワー数は23万人を超える。
“女子大生コスプレイヤー”から保育士を経て、現在はマンガ誌のグラビアを飾るなど、着実に活動の場を広げている彼女の軌跡に迫る。(前後編の後編)

【写真】スレンダーなスタイルでグラビアでも活躍、紅羽りおの撮り下ろしカット【12点】

大学卒業後は就職して保育士となり、勤め先の園長先生に許可を取って、週末だけコスプレ活動を継続、撮影会にも月1回ペースで参加していた。

「保育士をやっていた期間は2年間です。その間にSNSのDMで今も提携している事務所さんから連絡があって、雑誌グラビアのお話をいただいたんです。さすがに雑誌のお仕事は、ちゃんと筋を通さないとダメだと思って園長先生にお話しして、退職させていただくことになりました」

退職届を出してから、意識してコスプレ・グラビア界隈に友達を作ろうと心に決めた。

「その前から仲の良い子はいましたが、プライベートからお仕事の話までできる友達がいなかったんです。事務所と業務提携はしているとはいえ、フリーで活動していくにあたって腹を割って話せる友達が必要だなと思ったんです。今はそういう友達もできて、お互いに情報交換をしています。特に三橋くんと鳴上なごねちゃんの二人とは仲良しで、月に2,3回は会ってお食事や旅行に行ったり、自撮り会を開いたりしています。自撮り会は自分たちでスタジオを借りて、お互いの衣装を持ち寄って、ファンティアなどに載せる写真を自撮りするんです」

実家暮らしだったので、生活費は撮影会のギャラで賄い、保育士の給料は全て貯金に回していた。

「2年間働いたので、2年間は無職でもいけるかなと思って。園長先生には『お金がなくなったら、また戻ってきます』とお願いして辞めました。
このお仕事一本に絞ったからと言って、やりたいことをやっているのは今も昔も自分の中では変わりません。コスプレを始めた頃は、撮られること以上にコスプレの格好をして友達とワイワイするのが楽しくて。

初期は男装がメインでしたが、自分の顔立ちだと推しのコスプレをしたときにかっこよくないなと強く感じて、自分の中で男装ができなくなりました。まだ女の子のキャラクターのほうがやりやすいからと、女の子のコスプレに移行して、その延長でグラビアのお仕事もやるようになっていますが、どれも好きだからやっていることです」

この一年で『ヤングアニマル』、『ヤングドラゴンエイジ』、『ヤングチャンピオン』など、次々とマンガ誌のグラビアを飾った。コスプレではなく、グラビアをきっかけに存在を知ってくれるファンも増えている。

「いろいろなお仕事をやらせていただく中で、特に印象的だったのが『ブルーアーカイブ-Blue Archive-』というゲームの公式コスプレイヤーです。そのゲームのことは知らなくて、お話をいただいてから始めたんですけど、キャラクターがかわいいから普通にハマって。いただいたギャラは、ゲームにそのまま課金しちゃいました(笑)。その後も違うキャラクターで呼んでいただいて、今までに3回お仕事をさせていただいたんですが、これまでは単発ばかりだったので、継続で声をかけていただけるのがありがたかったです」

グラビアの仕事が増えたことで、身体のコンプレックスも軽減された。

「腹筋やくびれを褒めていただくことが多いんですが、もともとおなかにコンプレックスがあったんです。骨格のせいなのか、よく見るとくびれの位置が左右で違っているんです。小さい頃からおなかを出すような服やビキニを着るのに抵抗がありました。
そんなおなかを褒めてもらえるようになって、ずっとコンプレックスだったものが、グラビアを通して好きに変わりました。個人的な理想で言うと、もっと細くなりたいんです。私はとにかく細い女の子が好きで、色白で瘦身の近衛りこさんが憧れです。

もともと太りにくい体質で、3年前ぐらいまでは何でもパクパク食べていたんです。それでも二日ぐらい食事制限をしたら余裕で3キロぐらい落ちていたんですけど、今は2キロ太ったら、落とすのに数週間かかっちゃうようになったので、前よりは食事を気にするようになりました」

今後はコスプレイヤー、グラビアの仕事を中心に活動しつつ、お芝居にもチャレンジしたいと考えている。

「中高と演劇部だったので、また機会があったらお芝居をやりたいですね。コスプレ関係の知り合いからお話をいただいて、深夜放送のオムニバス・ドラマに二回出させていただいたこともあるんですけど、それからは何もやっていないので、もっとオーディションを受けようと考えています。今はお芝居に限らず、やりたいことが多過ぎて、何から手をつけていいんだろうと迷うぐらい。とにかく今しかできないことは何でもやりたいなと思っています」

将来的には、保育士に戻ることも考えている。

「30代なのか40代なのか、いつになるのかは分からないですけど、ちっちゃい子が好きなので、いつか保育士に戻ろうと思っています。ベビーシッターの資格もあるので、その道もありますし。同じ大学を卒業して保育士になった子の話を聞くと、本当に仕事が大変みたいなんですけど、私が2年間働いていた保育園はすごく楽しくて、職場に恵まれていたんですよね。
だから復職するとしたら、そこの法人の系列でお願いしようかなと思っています。私は不安症なので、いつも将来のことを現実的に貯金する方なんです。だから、しばらくは安泰です(笑)」

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