【写真】八頭身スタイル、米倉みゆの撮りおろしカット【10点】
──相方・やまだなみさんとのユニット「めり~ぽっぴん」の活動がスタートして1年が経ちました。2021年8月に【eN】を卒業された後、ステージに帰ってくるという選択をされたのがかなり意外でした。
米倉 私もそう思っていました(笑)。よく「モデルやレースクイーンが向いているね」と言われるんですが、活動で一番好きなのはライブなんです。そこはずっとブレていなくて。ファンの方があっての私だし、ライブって一体感が生まれてすごく心の距離の近さを感じられるんですよね。その瞬間が楽しいし幸せで。
まあ体力は年々落ちてきて、終盤になるとだいぶキツいんですけどね(苦笑)。ただ、【eN】の頃は月間20本以上ライブがあり、その一つひとつをこなすのに必死すぎて、自分の完成度はやはり低かったんです。けど今は一つひとつの仕事の質が上がってきたことで、「ここで煽りを入れよう」と、ステージから自分の魅せ方を冷静に俯瞰できるようになったんです。
──衣装や楽曲はアイドル時代よりも可愛らしさ全開な感じがします。
米倉 活動開始にあたり二人のやりたいことを具現化しよう!と決めて、衣装も色々と案を出していったんですけど、全部可愛い系だったんですよね。
レースクイーンから私を知った方はきっと驚きますね。でも、ステージでしか見られない、オートサロンとは違う可愛い米倉みゆを見てギャップを感じていただけたら嬉しいです。
──様々な表情を見せたいという話の流れで言うと、今年3月12日に「競泳水着でグラビアに挑戦してみたい」とXに投稿されていました。かつて【eN】時代に『ヤングジャンプ』の企画「サキドルエース」に参加された際には「グラビアはこれが最初で最後かも」とおっちゃっていましたよね? 約4年の月日を経て、どんな心境の変化を迎えたのでしょうか。
米倉 うわっ、懐かしい(笑)! サキドルのときは人生で初めて三角ビキニを着て、それがメッチャ恥ずかしかったんです。なんと言いますか……恥ずかしいのはモチロン、自意識過剰と言われるかもしれませんが、ビキニ姿の私をセクシーに見られたくないし、「米倉みゆが水着を着ている」という事実が自分で許せなくて。だから「私はグラビアやりません!」って言い続けていたんです。
ただ、撮影会やコスプレで水着を着ているため、傍から見れば「グラビアと何が違うんだ?」と思われる部分もあって(苦笑)。個人的にコスプレは、「米倉みゆがキャラクターに変身している」状態で、どれだけ露出があっても感情はキャラになりきっているので大丈夫で、グラビアとは違う感覚なんですよね。
──そこまで固辞してきたところ、なぜ舵を切れたんでしょう?
米倉 とあるプールでの撮影会で、(コスチュームブランドの)Pharfaiteさんの競泳水着を着たんです。そこで撮ってもらった写真を見たとき、自分のスタイルが良く見えるなと思ったんです。
三角水着には今でもかなり抵抗があるんですけど、ハイレグのような脚が長く見えるグラビアなら挑戦してみたいなと思えるようになったんです。
──反響もありましたし、この先期待できますね。
米倉 でもこの前、サウナで撮影した水着の写真がプチ炎上したんですよ、「足の指が長すぎる!」って(笑)。「足の指まで長く加工するな!」ってことだったらしいんですけど、私は足のサイズが26センチとそもそも大きめで、さらに足の指もメッチャ長いタイプだから仕方ないんですよね。
でも逆に“足指フェチ”の方からも反応を多くいただき、「こういう需要もあるんだ」と気づきにもなりました。自分の体形にネガティヴなものがありましたけど、何にでもチャレンジしてみるものだなと改めて思いました。
──世界を広げて様々な姿を見せていく米倉さんが、この先さらに挑戦してみたいことはありますか?
米倉 今はもっとサウナのお仕事がしてみたいですね。インスタで趣味で行ったサウナの投稿を続けていたら、たくさんの方から反響をいただいて。今度、大阪にある「大阪サウナDESSE」さんが展開する、アパレルブランドのモデル仕事に繋がったんです。
今までは「この仕事を頑張りたい!」と積極的に広げたものばかりだったので、完全に趣味から始まり仕事に繋がったのはサウナが初めて。ゴリゴリの趣味が仕事になる嬉しさがわかりましたね。
──確かに米倉さんのInstagramはサウナの投稿が多めで、一見何をしている方なんだろう?となります(笑)。だからこそ「本当に好きなんだな」と思いました。
米倉 本来ならアカウントを分けた方が親切ですよね(笑)。でも好きなのは本心で、時間ができさえすれば、色んなサウナに行っています。今年お仕事でベルギーに行ったときには現地で本場のスパを体験したくらい。こうして色々なものが結びついていくのが楽しいなと思います。
何より、私が色々な面を見せたいという想いが、一つひとつ繋がっていって。年齢を言い訳にせずに何事も続けていくものだなあって改めて感じます。この先も、仕事も趣味も楽しみながら、様々な世界を広げて色々な私の姿を見てもらいたいですね。
(取材・文/田口俊輔)