【写真】SNSでは水着の投稿も人気、紬とろろの撮り下ろしカット【14点】
北海道の大学に通うようになって時間的余裕もできたことで、それまで以上にSNSに注力すると、フォロワー数も一気に増え、撮影会やイベント案件など、東京での仕事が定期的に入るようになった。
「大学生になると、厳しかった母も諦めたみたいで(笑)。私が強行突破タイプというのも理解していたので、黙って東京に行かれるよりは、予定表を共有してくれたほうがいいと、コスプレ活動を容認してくれました。
当時は自分のやりたいコスプレというよりは、『僕の妹がこんなに可愛いわけがない』や『エロマンガ先生』など、人気アニメのコスプレをすることが多くて。ただ自分のコンプレックスとして肌の色が黒めというのがあって、似合わないウィッグの色が結構あったんです。あまり色黒のキャラを好きになることもなかったので試行錯誤していました。
そんな中、見た目的に幼いので制服の衣装がSNSでは人気で。そういったコスプレ写真をあげつつ、コンスタントに配信も継続するというのを心がけていたら、着々とフォロワー数が伸びていきました。継続が大事というのはニコニコ動画で学んだことですね」
大学卒業後は上京して、スタートアップ企業に就職した。
「大学で化学を専攻していたんですが、それを活かしたお仕事となると、職場が地方になってしまうんですよね。コスプレ方面の調子が良かった時期で、勢いを止めたくなかったので、そっちを優先して就職を決めたんです。
会社にはコスプレをやっていることもお伝えして、理解してくれた上で採用していただいたんですが、私は一つのことに集中すると、他のことが手につかなくなるんです。
上京すると順調にコスプレ案件も増えていった。
「どうしても北海道在住だとお声がけいただけないことも多かったんですが、上京してからは気軽にオファーしてもらえるようになりましたし、東京で活動しているお友達も増えたので状況が一変しました。会社を辞めるときは多少の不安もあったんですが、何とかなるだろう、何とかならなかったら何とかしようみたいな精神で突き進みました(笑)」
水着など、露出度が高めの衣装を着るようになったのも、東京でできたコスプレ仲間の影響だった。
「仲の良い子はグラビアをやっている子が多かったので、私もやってみようかなと軽い気持ちで水着写真を載せたら、予想以上に反響があったんです。それから露出が多めの写真もあげるようになりました。そこまでギリギリの衣装は着たことがないですけど、私自身がアニメやマンガのラッキースケベが好きだったので、そこまで抵抗はなかったんですよね。
ただ露出が多いと数字は伸びるんですけど、私のファンはちょっと変わっていて。露出多めの写真をあげても、他のグラビアの子たちのような反響がなくて、制服やタイツでチラ見せみたいなほうが反応は良いんです(笑)。撮影会でも制服やブルマ指定が多いですし、たまにSNSで『そんなに脱がなくても良くない?』ってコメントがあったりします」
現在、コスプレと同じぐらい力を入れているのがゲームだ。
「もともとプレステ4で『エーペックスレジェンズ』をやっていたんですが、PCのほうがいいよと勧められて、ゲーミングPCを買ったら、FPSというジャンル自体にハマって。同時期に『Discord』というアプリを通じてゲーム界隈の知り合いも増えました。それでゲーム好きを公言するようになったら、Nanoleafさんというゲーミング周辺機器メーカーさんからPRの案件をいただいて。
それをきっかけにゲーム関連のお仕事も入るようになりました。趣味で始めたゲーム配信も、徐々に収益が上がるようになって。そもそも私は無類のお喋りなので、見てくださる方がいれば雑談だけで4時間でも5時間でも喋っちゃいます。ゲームを始めると平気で8時間とか配信しちゃうので、それを楽しみに観てくれる人も増えていきました」
Discordを通じて、運命の出会いもあった。
「昨年からモデル、声優、俳優、実業家など、幅広く活動している小森未彩さんと仲良くさせていただいていて。未彩さんからゲームに誘っていただいたのをきっかけに、いろんな輪が広がっていったんです。ゲームのお仕事が増えたのは、間違いなく未彩さんのおかげです。
まだ詳しいことは言えないんですが、音楽関連のプロジェクトも進めていて。もともとニコニコ動画の『歌ってみた』が原点にあって、私自身、歌うことは最も得意なことだと思っているので、今まで通りコスプレやゲームの活動を続けながら、今後は音楽方面も頑張っていきたいです」
【前編はこちらから】理系コスプレイヤー・紬とろろ、心が苦しくなった高専時代「コスプレ投稿が学校内で大ごとに…」