アイルランド出身コスプレイヤー・ソフィーさん、極度の人見知りで「恥ずかしくて着替えられなかった」

SNS総フォロワー数140万人以上。2023年に発売された『バイオハザード RE:4』でも話題となり、同年12月には雑誌『FRIDAY」にて初グラビアにも挑戦したソフィーさん。アイルランドに住んでいた小さい頃から日本のアニメ、ゲームが大好きだったことから、現在は日本を拠点に「YouTube」でのゲーム配信やファッションモデル、コスプレイヤーとしても活躍している。実は彼女、極度の恥ずかしがり屋なんだとか。コスプレと出会ったキッカケや、やりがいなどを訊いてみた。（前後編の後編） 【写真】『バイオ』でも話題に、ソフィーさんの撮り下ろしカット【12点】――ソフィーさんの人となりについてお聞きしたいのですが、子供の頃の夢を教えてください。 ソフィーさん 実は、小さい頃から日本に住むことが夢でした。幼い頃からコスプレイヤーの存在は知っていて、やってみたいとは思っていたんです。でも、コスプレイヤーっていう仕事はアイルランドにはなくて、コスプレイベントなどで、趣味の範囲で楽しむ人たちばかりでした。日本では職業として成立していると聞いていたので、「いつか行ってみたいな」と思っていました。 ――コスプレを知ったのはいつ頃でしょう。 ソフィーさん 15歳くらいにネットで見たのが最初です。「え、何！すごい！」」って思って憧れたんですけど、自分がシャイだったから、コスプレをする事までは想像していませんでした。16歳の時に、アイルランドで開催されていたコスプレイベントに初めて参加することを決めて、『初音ミク』のコスプレをするために衣装を持って実際に行ったんですよ。ところが、あまりにも恥ずかしくて、着替えることすらできなくて…。衣装を持ったまま、他の人たちのコスプレを見て回って終わりました（笑）。 ――勇気を出しましたね！そんなソフィーさんは、今や仕事としてコスプレイヤーをされています。趣味の時との違いはありますか？ ソフィーさん 日本に来てコスプレとモデルのお仕事をするようになったんですけど、趣味でやっていた頃は自分のやりたい時に、好きなキャラクターのコスプレをしていたんです。でも、お仕事となると「最新のゲームって何があるかな？」、「何が流行っているんだろう」、「ファンの人たちが見たいコスプレってなんだろう」って考えるようになったので、全然意識が違いますね。 ――プロ意識ですね。衣装はどのように準備しているんでしょうか。 ソフィーさん アクセサリーなどの小物は自分で作ることが多いです。衣装は既製品を買って、自分の体型に合わせてカスタムしていますね。アイルランドに住んでいる頃は、自分で裁縫して、衣装も作っていたんですよ。今、東京の住んでいるアパートが狭いので、置いておく事も作業もできなくて制作する機会は減りました。「衣装倉庫借りなきゃ」って思うくらい衣装も増えたんですけど、全部で50着くらい家にあります（笑）。年に1回か2回、売ったり、誰かに譲ったりして処分しているんですが、それ以上に買ってしまうんですよね。 ――そんなに衣装が。コスプレするキャラクターを決めるポイントは自分の中ではありますか？ ソフィーさん 人気の作品、キャラクターは問わず、キャラクターの性格や雰囲気を見て自分に合っていたり、共感できるならやりたいと思います。それが悪役だとしても、そのキャラに、可愛さや面白み、ストーリーがあって魅力的かどうかを大事にしていますね。今やりたいのは『崩壊:スターレイル』のスパークルというキャラクターで、実は来週、仕事ではなく趣味で、スタジオを借りて撮影しに行くんですよ。 ――コスプレ撮影の頻度は、1ヶ月にどのぐらいですか？ ソフィーさん 個撮（カメラマンとモデルが1対1で行う撮影）の予定は、月に5～6回くらいありますかね。イベントは年に4回くらい。本当はもっと出たいのですが、シャイなので、1回のイベントに行くのにかかる労力がすごいんです。 ――昨年は、同人誌即売会の「コミックマーケット」に参加されていたとか。 ソフィーさん 2023年の「夏コミ」でコスプレ初参加しました。印象としては、混雑していて、欲しい本などの買いたいものが買えないイメージ。でも、ちゃんと購入者の列ができていたし、みなさんちゃんとルールを守って参加されていました。コスプレも「どこでやれば良いんだろう」と思っていたけど、コスプレできるエリアがちゃんとあったのでありがたかったです。 ――コスプレ参加はされたんですか？ ソフィーさん 1時間くらいコスプレエリアで写真撮ってもらって、自分の欲しいものを買いに行こうと思っていたんですよ。そしたら、撮影待ちの列がすごいことになったので結局、1日中撮影してもらって、買いたいものは買えずに終わりました（笑）。「コミケ」のスタッフさんや、一緒に行ってくれた友達が列の整理を手伝ってくれたりしてなんとか終われたんです。 ――「コミケ」にまた行きたいですか？ ソフィーさん 本当に暑かったし、疲れたんですけど、あんなにたくさんの人が来てくれると思わなくて。それがとても嬉しかったんですよね。もし、次もたくさん来てくれるならまた行きたいと思います。今年は「夏コミ」に当選したので、サークル参加も（同人誌や写真集などを販売する側）しますし、7月にはアメリカ・ロサンゼルスで行われる「Anime Expo 2024」」にも参加します。他にもたくさんのイベントに行くつもりなので楽しみです。 ――『週刊プレイボーイ』ではグラビアにも挑戦していました。 ソフィーさん もともと興味があったのでチャレンジしました。現場のスタッフさんも優しくて、肩の力を抜いて楽しく撮影できました。 ――コスプレ以外の撮影で、シャイな部分は出なかったですか？ ソフィーさん モデルの仕事でも、カメラの前に立つのは喋らなくていいので、最近は大丈夫です（笑）。周りのスタッフさんが気にかけてくれましたし、ウェルカムな感じだと全然緊張しないです。でも、ムービー撮影はちょっと緊張しますね。 ――ちなみにグラビアは、アイルランドにも文化としてあるんですか？ ソフィーさん あると言えば、あるんですが、だいぶえっちな方にいくことになりますね。日本みたいな、水着のグラビアはないです。私はコスプレで過激な衣装を着ているので、水着になることへの抵抗はなかったんですけどね。ただ、コスプレのメイクに慣れていたので普段の自分に近い、ナチュラルな状態でカメラマンの前に立つのは、いつもとちょっと違うなと思いました。 ――マルチに活躍されていてすごいです。それでは、これからの目標を教えてください。 ソフィーさん 現時点で、日本に住むことや、コスプレをするなど、自分のやりたかったことが叶っている状態なんですよね。なので、これからはもっと多くの雑誌やゲームなどにも出演したいです。先日発売したゲーム『龍が如く８』にも、実は出演しているんですよ。ゲーム内の、ミニゲームに登場するセクシーな女の子役です。 ――それは凄いですね！ちなみに、どんなゲームに出たいですか？ ソフィーさん どんなゲームでも嬉しいですけど、大好きな『ファイナルファンタジー』に出たいです。実在する人をモデルにすることは、まだないみたいなので、声優としてとか。有名になりたいっていう気持ちは大きくはないんですけど、自分がやりたい仕事や活動をやるために、有名になることが大事ならば、有名になりたい。ゲーム、アニメ、グラビアに関わることができればとっても幸せです。【前編はこちらから】『バイオ』でも話題に、アイルランド出身コスプレイヤーが日本に来た理由