【写真】ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』杉咲花場面カットほか【9点】
ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願って1963年に創設。
派手な演出やBGMはなく、俳優たちの確かな演技力でみせていった本作は、回を追うごとに話題となり、多くの視聴者から支持を集めた。中でも10分以上に渡る1カット長回しで撮影された第9話のラストシーンは、SNSでは「ドキュメンタリーを見ているよう」「ナチュラルすぎてセリフかアドリブか分からない」「日本ドラマ史に残るような名シーン」といった声があがるなど大きな反響となった。
最終話では、低体温症を表現するために、現場で密かにミヤビ(杉咲)の身体の一部を氷で冷やしておく手法を杉咲が発案し、共演者が触れた瞬間の演技を引き出す演出が行われた。同じく最終話で、ミヤビが眠る三瓶(若葉)を見ながら涙を浮かべて手紙を書くシーンでは、三瓶を記憶に留めようとするミヤビの感情を一切の台詞なしで表現する杉咲の演技が多くの視聴者の心を揺さぶった。
他にも数多くのシーンで、全てのキャスト、スタッフが細部に至るまでリアリティーを追求。登場人物たちがまるで視聴者と同じ世界を生きているように感じさせる世界観が作り上げられていき、「連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いた」という評価に繋がった。
▼カンテレ・米田孝プロデューサーコメント
ギャラクシー賞6月度月間賞をはじめ、多くの評価をいただきありがとうございます。エンターテインメントを取り巻く環境が大きく変化する時代に、民放連続ドラマの可能性を極限まで追求しようと全てのキャスト、スタッフが心血を注いだことがこのような評価に繋がったのなら幸いです。主演の杉咲花さんは、「指折りの傑作を作りたい」と意気込み、この作品にまさに全身全霊を注いでくれました。そして、若くして偉大なこの座長が、まだ誰も見たことのない景色を私たちに見せてくれました。
『アンメット』は、杉咲花演じる主人公・川内ミヤビの失われた記憶や事故の真相に迫るミステリー要素を交えながら、“記憶障害の脳外科医”が、医師として再生していく姿を描く医療ヒューマンドラマ。全話放送終了後『アンメット』の無料見逃し配信(カンテレドーガ、TVer)再生数を最終集計した結果、全話累計で2230万再生を超え、カンテレ連続ドラマ歴代1位となった。
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