DDTサウナカミーナが語る、男色ディーノとの初キスの味「まだ高校生で…」「レモン味」

エンタテインメントのすべてが詰まったプロレス団体「DDT」に所属するイケメンレスラー４人による人気ユニットThe 37KAMIINA（サウナカミーナ）。現在、フォトブック『交差する熱波』（徳間書店）も好評発売中だ。サウナとプロレスを愛する男たちは、なぜDDTに集ったのか。そしてDDTでしか経験できない、前代未聞で過酷な試合形式とは…？　永遠の放課後感覚を共有する４人に話を聞いた（前後編の前編）。

【写真】The37KAMIINAフォトブックより珠玉のカット【5点】

▽メンバー紹介
勝俣瞬馬
The37KAMIINAの長男格にして、ハードコアやデスマッチもこなす、ユニット随一のやんちゃ坊主。

MAO
飄々としたスタイルながら、内にアツいものを秘めた変幻自在な自由人。

上野勇希
高校の同級生に竹下幸之介（KONOSUKE TAKESHITA）がいたことでプロレスに触れ、DDT最高峰のKO-D無差別級チャンピオンにまで登り詰めたイケメンエース。

To-y　若手ながらThe37KAMIINAに加入。独特のキャラクターでイジられキャラを担っているが、覚醒して強さとたくましさを身につけてきた注目株。

──プロレス界を見渡しても、普段からこんなに仲が良いユニットはなかなか無いですよね。

勝俣　確かに、プライベートでもみんなでいつもサウナに行って、遊んで、酒飲んでという日々を過ごしてますね。お互いに体の隅々まで知ってるし。

上野　いつもバカ話ばかりしてますけど、プロレスについて熱く話しあうことも多いので、それがリングにも反映されてますね。

MAO　僕ら、けっこうマジメなんです（笑）。

To-y　いつも先輩方の話を聞いてるだけですけど、すごいなって影響を受けてます。

──フォトブック『交差する熱波』の仕上がりはどうですか？

勝俣　お陰様ですごく評判いいです！　自分たちとしても、想像以上によく出来ていて大満足ですね。

MAO　これが全国の書店に並んでいると思うと、びっくりします。

上野　写真集にしていただくなんて、なかなかないことですからね。しかも、プロレスラーなのに試合の写真とかぜんぜんないし、自分たちのプライベートそのまんまですから。

To-y　ホントにそのまま。だから撮影のときも緊張しなかったですね。

勝俣　撮影とか関係なく、月に１回はこういうお泊り会をやってますから、そこにカメラが入っただけの感覚ですね。
　
──それぞれお気に入りカットはありますか。

上野　自分としてはわからないですけど、会場の物販でファンの方が本を持ってきて「サインしてください」と出してきてくれるのが、だいたいこのページなんですよ。（メガネをくわえているショット・20P）

客観的に見ると、ちょっと恥ずかしいですけど。なんで眼鏡くわえてんねん、っていう（笑）。

MAO　僕は、ほぼほぼこのページを出されますね（海で上裸のショット・P58）。なんとなく、“らしさ”が出てんのかもしれません……知らんけど。

勝俣　僕もメガネをかけてるカットが気に入ってますね（P25左下）。なんか可愛いし、盛れてるじゃないですか（笑）。 To-yはやっぱり、これでしょ？

MAO　この写真はいいよね。実力派女優みたいな顔してる（サウナ室内で佇んでいるショット・P８）。

To-y　いやぁ、僕はどれも好きですよ。最初にみんなでサウナに入ってるところもいいし、海で遊んでるところも楽しかったし。お気に入りはめっちゃあります。

──今回のフォトブックは、座談会や「The37KAMIINAに37の質問」などの読み物も充実しています。この中に「男色ディーノとのファーストキスは何味だった？」という質問が当たり前のように入ってるんですけど、これはDDTならではですよね。

勝俣　確かに、説明がいるかもしれない（笑）。

MAO　みんな男色さんとキスしている前提ですからね。

──簡単に説明しますと、男色ディーノ選手はDDTの象徴とも呼ばれる、多様性を体現したようなレスラー。その得意技の数々は男色殺法と呼ばれており、なかでも相手の唇を自らの唇で固める「リップロック」は強烈で、この技が決まると、場内からは「落とせ！」コールが巻き起こります。

さらに男色ディーノ選手は、入場時に大変な興奮状態にあるため、好みの男性の唇を奪いながら練り歩くのが恒例。なので、対戦相手だけでなく、DDTを見に来た観客も男色ディーノ選手とくちびるネットワークを結ぶこととなります…。ということで、みなさんのファースト・リップロックのエピソードをさらに詳しくお聞かせください！

勝俣　僕はまだお客さんの時でしたね。高校2年生ぐらいの時に、DDT…というかあれは大鷲（透）さんの自主興行だったんですけど、それを新木場ファーストリングの最前列で見ていて、入場してきたディーノさんに唇を奪われました。その時、マジでレモン味がしたんですよ。

MAO　そんなこと…ある？

上野　味はせぇへんやろ。

勝俣　僕のなかで「キスはレモン味」と刷り込まれているのかもしれない（笑）。でも、ホントに唇が柔らかかったし、刺激的でした。

MAO　僕の初リップロックはけっこう特殊で、男色ディーノと中身が入れ替わってしまった竹下幸之介から喰らいました。2013年くらい、僕がまだ高校生でDDTに練習生見習いで入ってたときですね。あの頃は、男色さんと心と体が入れ替わっちゃうというのは、若手にとって登竜門というか、誰しもが通る道だったんです。なので、味としてはまだ青臭かったし、熟練度も下がる感じでしたね。

上野　僕も高校生の頃だと思います。大阪のどこかの会場で、普通に竹下を応援しにDDTを観に行ったときですね。今は時制を鑑みて、（キスをされてもいいという客による）挙手制ですけど、当時は無差別でしたから…。男色さんって、本来は自分から積極的にしたがるような人は嫌うので、控えめにしてる人ほど狙われるんですよね。

To-ｙ　僕は練習生の時で、道場でセコンドというか、最前列で入場をサポートしてたんですけど、男色さんがドアを開けてまっすぐに僕のところに来て、されました。

──いや、これはキスの魔法と言いますか、やっぱり初めての口づけって、鮮烈に覚えてるものなんですね。

勝俣　確かに。いま一気に記憶が蘇った。

MAO　迫りくる竹下さん、すぐに思い出せる…。

【後編はこちら】DDTサウナカミーナが語る、一番過酷だったプロレス試合「雪の積もる山の中で」「死にかけた」