12月29日から12月30の2日間にわたって、世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット105」(以下、「コミケ」)が有明・東京ビッグサイトにて開催。海外からの参加者も多く、前回の「夏コミ」から4万人増となる30万人が記録された。
「ENTAME next」では当日会場で注目を集めたコスプレイヤーさんに直撃インタビューを行い、撮り下ろしの撮影にも応えてもらった。

【写真】ガンをきっかけにコスプレを本格再開、ももちよさんの撮り下ろし【8点】

今回、お話を伺ったのはゲーム『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』より、職業「賢者」(女性ver.)のコスプレをしていた、ももちよさん。本格的にコスプレ活動を始めたのは約2年前からとのことで、そのキッカケは自身が患った「がん」だったという。そんな彼女にコスプレへのこだわりや、今後の目標などを訊いてみた。

――今回、なぜ女性賢者を選んだのですか?

ももちよさん 子供の頃に遊んでいた作品である『ドラゴンクエストIII』が11月にリメイクされたのですが、大人になって初めてクリアできました。その思い出から「せっかくだから『コミケ』でやろう」と思いました。少し懐かしさを感じますが、好きなキャラクターなのでいいかなと。

――とっても素敵ですよ!ちなみに、クリアにはどれくらいの時間がかかりましたか?

ももちよさん 約60時間くらいでした。

――やり込みましたね。

ももちよさん いえ、実は『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族』を1万8000時間くらいやっていたので、それに比べるとかなり早く終わったなと思いましたよ。「RPGってこんなに早く終わるんだ」と驚きました(笑)。

――1万8000時間?それはすごい。
なぜそんなにやり込んだのですか?

ももちよさん オンラインゲームで、追加配信されるコンテンツも多かったため、ひたすらレベル上げや討伐をしていました。4アカウントでプレイしていたのですが、気がつけば1万8000時間……(笑)。

――4アカウントで?

ももちよさん はい、パソコンで2アカウント、当時はWiiUでも2アカウント、合計で4つのアカウントを使っていました。

――どのように使い分けていたのでしょう。

ももちよさん レベル上げの際、4人パーティーにしないと効率が悪くなるんです。それに、別アカウントから応援してもらうことで経験値がアップする仕組みもあったので、自分で全て管理していました。

――自己完結型パーティーですね。

ももちよさん その通りです。四六時中プレイしていました。

――生活サイクルはどんな感じだったのでしょうか?

ももちよさん 眠たくなったら寝る、そんな感じでした。週に2回だけ働いていて、ほぼ廃人でした(笑)。

――では、今日のコスプレのこだわりを教えて下さい。


ももちよさん 賢者の髪の毛はロングのサラサラヘアーなので、撮影時にボサボサにならないように、下準備を頑張りました。

――どのような工夫をされましたか?

ももちよさん シリコンスプレーをくしに付けて、何度も何度もといて髪の毛を整えています。また、衣装については、シンプルでありながらも体のラインがきれいに見えるようにフィット感にもこだわりました。

――なるほど。ちなみに、コスプレ歴はどのくらいですか?

ももちよさん 元々、福岡で約3年くらいやっていました。東京に来てから本格的に始めたので、トータルで5年くらいですね。

――本格的にコスプレを再開した理由を教えて下さい。

ももちよさん 実は2年前に「がん」と診断されてしまい、「人生でやり残したことがあるのでは」といろいろ考えたんですよね。そのときに、「もう一度コスプレをしたい」と思ったので、本格的に始めました。今はほぼ完治しているので問題ありません。「コミケ」に参加できるくらいですから(笑)。

――良かったです。
では「コミケ」の感想をお願いします。

ももちよさん 売り子をせずに一般で参加するのが久しぶりなので、たくさんブースを回りたいし、撮影時間も十分に確保したいですね。

――では、今年はどんな1年でしたか?

ももちよさん 今年はたくさんお酒を飲みました。一昨日でいうと、14時間くらい飲みましたね(笑)。体力がもうギリギリです(笑)。

――元気ですね!では、来年達成したい目標を教えて下さい。

ももちよさん 今まで出そうと思っても結局やってこなかったので、写真集を作りたいですね。

――どんな写真集を出すのでしょうか。

ももちよさん 『ウマ娘 プリティーダービー』のコスプレを、これまで10人以上はやっているので、その総集編を出したいと思っています。

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