【別カット6点】1st写真集『MIYABI Blue』が大好評の山岡雅弥の撮りおろし
【初めての写真集】
ファースト写真集を出せると聞いたときは、すごくビックリしました。まだ出せる身分じゃないと思っていたんです。DVDとかデジタル写真集は以前にリリースさせていただいたんですけど、「いつかは紙で……」という気持ちはそのときから持っていましたね。自分の本が書店に並ぶというのは、やっぱりワクワクします。
今回の『MIYABI Blue』、注目ポイントを挙げるとしたら“ずっと楽しそうな表情”かな。実際、撮影中はずっと楽しかったんですよ(笑)。露出の面でも今の自分にとってギリギリのところまで頑張ったし、これまでやれなかったことにも挑戦できたと思います。
実は撮影初日にカメラマンさんから「表情が硬い」って言われちゃったんです。自分ではそれほど意識していなかったけど、初の写真集ということで、どこかで気負いがあったのかもしれません。
【レスリングLOVE】
レスリングは私のすべてでしたね。階級は最初、47kg。最後は60kg。レスリングをやったことで、耐える力は確実についたと思います。あとは自分にプレッシャーをかけることも好きになりました。スパーリングとかも途中に休憩を2回しか挟まない状態で、1回3分を20セットとか連続でやっていましたからね。心拍数を上げて身体が疲れてくると、動きの中でダメなところが出てくるんですよ。それが練習では大事で、「今、下向いていたな」とか「自分、斜めに入っているな」とか改善点が見つかるんです。それで「よし、もっと強くなれるぞ」って努力していました。
基本的にレスリングって“耐える競技”なんですよ。
人間、楽な道と苦しい道があったら、楽な道を選びたがるじゃないですか。でも、あえて苦しい道を選ぶことで得られるものもあるんです。その教えは現役生活から離れた今も自分の中で生きていますね。
【人生を変えた衝撃的な作品】
小学校に入ってからは“図書館の虫”だったんです。本当にずっと本ばかり読んでいました。特に夢中になったのが『はだしのゲン』(中沢啓治・著)。あの漫画は子供心にも強いショックを受けました。ただ、それ以上に歴史のことに興味を持つようになったんです。
そこからは図書館にあった歴史系の本をいっぱい読むようになりました。アンネ・フランク、ヘレン・ケラー、マザー・テレサ……海外の伝記が特に好きでしたね。
あと『はだしのゲン』からは命の儚さを教えてもらった気がします。戦争によって人の命が簡単に消えていくという現実。そしてちょうど『はだしのゲン』を読んでいた頃、家で飼っていたワンちゃんが死んじゃったんですよ。「犬と人の命を一緒にするな」って言われるかもだけど、私にとってはすごく可愛がっていた犬だから、「こんなふうに命ってなくなるものなんだ……」って呆然としながら、もう一度『はだしのゲン』を最初から読み直したのを覚えています。
一番『はだしのゲン』から学んだのは、人に優しくすることの大事さです。今は人前に立つお仕事をやらせていただいていますが、発言にも気をつけるようにしています。たとえ無自覚であっても、うっかり誰かを傷つけてしまうことがあるかもしれないから……。
【ファンの存在】
もともと私はレスリングばかりやっていたものですから、推しの芸能人とかがいなかったんですよ。だから自分にファンがいるということが最初は信じられなくて……。というか、正直、今でもまったくピンと来ていないんですよ(笑)。
だって、世の中には可愛いグラビアタレントの方が大勢いらっしゃるわけじゃないですか。「その中で、なんで私?」というのが単純に理解できないんです。もちろんありがたい話ではあるんですけど。イベントとかでファンの方とお会いすると、みなさん、本当に喜んでくださるんですね。ちょっと前まで私は単なる一般人だったので、うれしさと同時に戸惑いの感情もすごくあります。
人間、何か目標がないと頑張れないじゃないですか。レスリングのときも、大会があるからこそキツい練習に耐えられたわけで。そういう意味でいうと、今はファンの方の笑顔が私の頑張るモチベーションになっています。もっとみんなに応援してもらえる自分になりたいので。
やまおか・みやび◎2004年11月29日、福岡県生まれ。T160cm、B92(I)・W60・H92。血液型B。
【後編はこちら】初写真集『MIYABI blue』発売中…“奇跡のグラマラス”山岡雅弥「プロレスデビューした妹と、何をやっても敵わない母」