『最上級にかわいいの!』『すきっ!~超ver~』などかわいらしさ全開の曲がTikTokを中心にヒット、昨年12月にはさいたまスーパーアリーナで過去最大規模となる単独ライブを成功させた超ときめき▽宣伝部。今回は、念願の1st写真集『Kanami Tsujino』(S・D・P)を発売したばかりのリーダー・辻野かなみに、とき宣の魅力や人生を懸けてきたアイドル活動への思いを聞いた。
 ※▽の正式表記はハート

【写真】10周年を迎える超とき宣・辻野かなみ撮りおろしカット【10点】

──2024年のアイドル界は「かわいい」が1つのムーブメントを巻き起こしていました。そんな中で、辻野さんが思う“とき宣ならでは”の魅力とはなんでしょう?

辻野 10年間がむしゃらに頑張ってきた根性ですね(笑)。『最上級にかわいいの!』や『すきっ!~超ver~』など、恋愛を歌った曲はたくさん知っていただけたと思うんですけど、とき宣には青春っぽさがあふれた熱い曲も多いんです。

長年アイドルをやってきたからこそ、ライブで伝えられる感情のふり幅も大きいのかなと思いますし、動画だけでは伝わらない熱さをライブでは楽しんでいただきたいなと思います。

──そんな10年というとき宣で過ごした日々の中で、転機になったと思う出来事はありますか?

辻野 改名したことはすごくいいきっかけになったなと思いますね。今の6人のメンバーがそろったタイミングでもありますし、改名ということで結束力が強まったと思います。私自身の変化としては、自信がなかった歌を頑張ろうと思うようになったことかな?

──それはどうしてですか?

辻野 私はライブでのコール&レスポンスが大好きなんです。初期は歌割りも少なく、セリフしかソロパートをもらえなかった時もあったんですけど、それでも私のパートでは「かなみん!」ってコールやクラップをしていただけて。それがすごくうれしかったので、ファンの皆さんに恩返しがしたいと思うようになり、歌への苦手意識がなくなっていきました。できなくて泣くこともありましたけど、できないままで投げ出したくはなかったし、応援に応えたい気持ちが勝りました。

──今ではとき宣のYouTubeチャンネルでソロ歌唱動画も投稿していますし、「THE FIRST TAKE」にも出演するなど、歌が苦手というイメージはなくなりましたね。

辻野 「声が好きで推しています」って言っていただけることもあって、自分の声にもよさがあるんだと気づかせてもらいました。
だから今では自信を持てているし、いただけるならナレーションなどの声のお仕事もやってみたいなと思うようになりました。

──お話を聞いていると、とてもファン思いなのが伝わるのですが、例えばファンやメンバーなど周りのためについ無理をしてしまうことはなかったのでしょうか?

辻野 アイドルのお仕事は大好きで、無理をしているという感覚はないです。ただ、そのぶん「普通の青春」は置いてきてしまったかもしれません。放課後も休日もレッスンやイベントで埋まって、学校行事にもほとんど縁がなかったので……。「修学旅行に行けなくてもかまいません!」って言っていたくらい(笑)。

でも後悔はしていないです。大変だったぶん、とき宣にいなければ見られなかった景色もたくさんありますから。

──その努力が実った2024年だったわけですね。10周年を迎える今年、どんな年にしたいですか?

辻野 毎年、最高を更新できているなと思うんです。なので、今年も去年と違ったことにチャレンジしていきたいですね。バラエティ番組や、すべての音楽番組に出演するなど、今年も引き続きテレビに出続けられたらいいなと思います。

「もっと有名になりたい!」と6人全員が思っているので、この意志の強さとグループ愛をいろんな活動で形にしていきます!

(取材・文/大宮高史)
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