※取材は2020年1月8日に行いました
井上 丸川さんは議員夫婦ですが、派閥の中で恋愛をしていたとき、周りの議員さんには内緒だったんですか?
丸川 すぐにバレましたね(笑)。
井上 最初は隠したんですか?
丸川 隠していましたけど、すぐにバレました。様子がおかしかったんでしょうね。
井上 その後の反応は?
丸川 みんな、「今度男性と付き合ったら丸川さんお嫁に行かないとね」と思っていたのか。ヒヤヒヤしながら、温かく見守ってくれていました。結婚を前提にお付き合いしましょうと言って始まったので、無事にゴールインできてよかったです。
井上 丸川さんは議員当選後に出産、子育てを経験されています。やはり大変ですか?
丸川 私も最初「どうなるか」と思ったんですけど、「どうにかなりました」と。そうとしか言いようがないです。特に息子が幼稚園の頃、環境大臣、オリパラ大臣と大臣を2年近くやったので。本人も保育園から幼稚園に移るという、異世界に入ったようなもので混乱していたし、私は私で今まで経験したことのないプレッシャーにさらされて、いっぱいいっぱいだったし……。
井上 一緒に乗り越えて7歳に。
丸川 もし、大臣の時期が思春期に重なっていたら、どうなっていたのか。今ですら、自我が芽生えてきた子どもと向き合うのは大変で。私、親にこんな生意気なことを言っていたんだわって。言われる身になって初めて分かるという。でも、人間として育っていくプロセスで親がどう関わるかってことは本当に大切なことですよね。日本中のお父さんお母さんが、そこに目を向ける時間が持てる。そんな働き方ができる環境を作っていかなくちゃいけない。切実に、そう感じています。
井上 以前、タピオカについての発言がTwitterで話題になりました(「話題のタピオカ。
丸川 私はプラスチックのリサイクルに問題意識を持っているので、タピオカの容器がポイ捨てされているのを見て、思ったことをさっと書いたんですね。ただ、言葉足らずで真意が伝わらなかったかな、と。この場で補足すると、日本では自治体ごとにプラスチックのリサイクルを「やる、やらない」の取り組みが異なっているんですね。たとえば、私や井上さんの暮らす東京23区でも、区によって違うんです。
井上 そうなんですか。
丸川 プラスチックゴミを分別する区、しない区があります。なぜかと言うと、プラスチック容器ってゴミに出すとき、中身がカラでしょう。
井上 はい。
丸川 空気を運んでいるようなもので、かさばるけどリサイクル時に熱を加えて凝縮すると、かなり小さくなってしまう。つまり、他のリサイクルと比べて収集コストがかかってしまうんですね。
井上 東京ではタピオカ屋さんの容器は最後、どうしているんですか?
丸川 ほとんどが焼却に回されています。ただ、排出されるCO2のことを考えると、リサイクルに回したいですよね。そのためには意識の啓発が一番大事で……ということが言いたかったんですけど、Twitterでは言葉足らずで。もどかしいですね。
井上 タピオカのブームは続いていますし、容器やストローのゴミは量が多い分、もったいないですよね。
丸川 他にもトレー容器やレジ袋。特にトレー容器はプラスチックのゴミの中で割合が一番高いので、ここをどう変えていくか。
井上 紙がおしゃれという方向に持っていけたら、いいですね。ちなみに、丸川さんはタピオカお好きなんですか?
丸川 好きなんですけど、残念なことに子どもが「僕はあんまりタピが好きではない」と言うので、1人のときに飲んでいます(笑)。
(取材・文/佐口賢作)
▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は『アッコにおまかせ』(TBS)などバラエティ番組を中心に活躍。
Twitter:@bling2sakura
▽丸川珠代(まるかわ・たまよ)
1971年1月19日生まれ、兵庫県出身。自由民主党所属の参議院議員。2007年初当選。