【画像】『月曜から夜ふかし』ディレクターが登場?『ホットスポット』第5話
今回は、清美(市川実日子)の幼馴染・綾乃(木南晴夏)の自転車が盗まれてしまうというエピソードで幕を開けるものの、ほぼ清美と高橋さん(角田晃広)が、「レイクホテル 浅ノ湖」で夜勤業務をする話がメイン。
思えばこのドラマは、宇宙人の高橋さんがあれやこれやと人助けする話がメインだった。車にはねられた清美を超人的スピードで救ったり(第1話)、体育館の天井に挟まったボールを取ったり(第2話)、タイヤが溝にはまった車を持ち上げたり、「SOS」表示のタクシーを猛烈ダッシュで追いかけて無事を確認したり(第3話)。「なんで俺がやらなきゃいけないのよ」と愚痴を言いつつ、基本的にはいい人の高橋さんは、カラダを張って人助けしてきたのである。
だがこの第4話では、ホテルマンとしては正直微妙であることが明かされる。霊を怖がって、部屋の電球が取り替えられない。予約客の部屋割り業務がトロい。変なタイミングで温泉に浸かろうとする。清美は内心イラっとしながらも、普段お世話になっているからそれを表には出さず、ひとり業務に邁進する。
宇宙人なんだからもっとテキパキできそうなもんだが、本人曰く「頭脳労働をパワーアップさせてしまうと、ハゲてしまう」のだそう。薄毛は温泉に浸かっても治癒できないのだ。給湯器の故障でお湯が出ないというトラブルに見舞われ、説明書を読んで修理してもらえないかという清美のお願いも、高橋さんはアッサリ却下。結局、清美は自力で解決する羽目となる。
今回のエピソード・タイトルは「自力」。『ドラえもん』で、のび太がひみつ道具に頼らずに頑張る回があったように、清美が高橋さんに頼らず頑張るのが、今回の第4話なのである。
筆者が個人的に驚いたのが、「宇宙人だけど霊感がある」という設定。清美も、「そこって勝手に共存しないと思ってました。宇宙人と幽霊ってジャンルが違うじゃないですか」と発言している。この感じが、いかにもバカリズムらしい。
そういや最近、宇宙人と幽霊の別ジャンルが共存している作品があったな…という思いが頭をよぎり、ようやくある漫画のタイトルを思い出した。「少年ジャンプ+」のPV数が3億6000万、コミックの累計発行部数が400万部を突破した、龍幸伸による人気漫画『ダンダダン』である。高校生のモモとオカルンがさまざまな敵と戦う、オカルティック・アクション。2024年10月から毎日放送・TBS系列でテレビアニメが放送され、今年の夏には第二期がスタートする予定だ。
モモは、UFOは信じてないけど幽霊は信じてるギャル系。オカルンは、UFOは信じてるけど幽霊は信じてないオタク系。
第5話からは、いよいよ波乱の第二章が開幕。高橋さんの周囲がにわかに騒がしくなってくる予感がする。
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